【孤高のヘビーステイヤー】京都で花咲き京都で散ったライスシャワー

【孤高のヘビーステイヤー】京都で花咲き京都で散ったライスシャワー

通算成績25戦6勝。一見平凡な成績ですが、実は3,000メートル以上のGI競走を3勝しています。ミホノブルボンのクラシック三冠を阻み、メジロマックイーンの天皇賞三連覇を阻んだ正真正銘のステイヤー。そんなライスシャワーの短くて濃い生涯をたどります。


明け7歳、2年ぶりの出走を決めた天皇賞・春(GI)。ナリタブライアンが回避したことで、混戦の様相を呈していました。ライスシャワーは4番人気。凡走が続く中でも、実力馬として評価されている証しでした。

レースは、逃げ馬不在のスローペース。ライスシャワーは中段につけます。しかし、ここからまさかの展開に。ライスシャワーは徐々に順位を上げ、残り1,000メートルを過ぎた頃、なんと先頭に立ちます。意外なロングスパートに、どよめく場内。最後の直線では、一頭だけ完全に抜け出します。ゴール手前でステージチャンプが襲い掛かりますが、結果はハナ差の勝利。2年前の天皇賞以来の勝利で、ライスシャワー復活のレースとなりました。

これで、3,000メートル以上のレースは、3戦3勝。しかもすべてGI競走です。3,000メートル未満のレースでは本領を発揮できず凡走。一方、3,000メートル(または3,200メートル)のレースでは、リズムよく走って自ら積極的に動く。競馬評論家の大川慶次郎氏は、こうした長距離専門のライスシャワーのことを「ヘビーステイヤー」と呼んで賞賛しました。

1995年 第111回天皇賞(GI)

初めての主役

宝塚記念(GI)は、事前のファン投票で第1位に選ばれます。当初回避予定でしたが、この年だけ京都競馬場での開催だったこと、斤量も56kgだったことから、出走を決意。敵役としてではなく、初めてライスシャワーが主役として選ばれたレースでした。

しかし、ライスシャワーはレース中に転倒。粉砕骨折を発症しており、診療所まで運べずその場で安楽死の措置がとられました。感動の復活からわずか1ヶ月後の悲劇。多くの競馬ファンにとって、忘れられないレースとなりました。

その京都競馬場内には、ライスシャワーの遺髪が収められた記念碑が建立されています。京都の舞台でGIを勝利し、京都の舞台で生涯を閉じたライスシャワー。淀の坂を気持ちよく走るライスシャワーの姿が、今でもファンの脳裏に鮮明に残っていることでしょう。

1995年 第36回宝塚記念(GI)

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