角田信朗  冷徹なリングでモロに感情を露出させる愛と涙と感動のファイター!

角田信朗 冷徹なリングでモロに感情を露出させる愛と涙と感動のファイター!

K-1や空手のトーナメントでの優勝経験ナシ。 なのに正道会館の最高師範代であり、メディアへの露出度も多い。 特筆すべきは彼の試合は、その人間性や感情があふれ出てしまうこと。 これは選手としても、レフリーとしてもそうで、インテリとむき出しの感情を併せ持つ愛と涙と感動の浪花男なのである。 最近、ダウンタウンの松本人志との騒動が話題になり、角田信朗の人間性を批判する人もいるが、私はその批判している人の人間性を疑っています。


1995年6月、アンディ・フグの故国、スイスでK-1発の海外大会が開かれることになり、角田信朗も現地へ飛んだ。
そしてチューリッヒのハレンスタジアムで大観衆を集め「K-1 Fight Night」は開催された。

翌日、アンディ・フグにボクシング指導をしていた平仲信明が角田信朗を観光に誘った。
角田信朗は断り、今からジムに行って練習するといった。
すると平仲信明も同行するといい、ホテルから歩いて10分ほどのアンディ・フグのジムに向かった。
しかしジムは日曜日で閉まっていた。
練習場所をなくした2人はトボトボと帰ったが、ホテルの駐車場で練習を開始。
角田信朗はシャドーでアップ。
その後、平仲信明が持つミットへパンチを送り込んだ。
ストップウォッチもタイマーもないので特訓は延々と続いた。
「いいねえ!師範代!
パンチあるよ。」
終わったとき、駐車している車で時間を確認するとWノブアキは2時間以上もやっていた。

竜司 ありがとう

1995年7月、名古屋レインボーホールで行われた「K-1 Legend 翔」で、スペシャルワンマッチとして角田信朗はジョー・サンと対戦。
1度ダウンするも、その後一気にジョー・サンを追い込んで左アッパーを突き上げKOした。

1995年9月、横浜アリーナで行われた「K-1 Revenge2/カラテの逆襲」で、角田信朗は世界タイトル5冠王、キック界のマイク・タイソン、スタン・ザ・マンと対戦。
2Rにローキックでダウンし、セコンドが試合を止めてTKO負けとなった。

その後、角田信朗は、ブルース・ドラゴン・ジョー、上田勉、チャンプア・ゲッソンリットと戦いを重ねた。

1997年7月20日、「K-1 Dream97」で、ついに角田信朗と村上竜司戦が、12年前は愛媛県新居浜の小さな体育館だったが、今回はナゴヤドームの3万人の前で行われた。
角田信朗はリング中央で向かい合い村上竜司にいった。
「竜司、ありがとう」
村上竜司の挑戦宣言のおかげで角田信朗は1日1日を、1分1秒を真剣勝負で生きることができた。
ゴングが鳴ると村上竜司はいきなり跳び上がって膝蹴り。
そして壮絶な打ち合いが始まりKO決着が期待されたが、2人は共に最終ラウンドまで倒れず判定で角田信朗が勝った。
村上竜司は2ラウンド以降、角田のパンチで記憶を失っていた。

K-1 Japan

1998年、「K-1 Japan」シリーズが開始される。
10月、「K-1 Japan 神風 ~日本対世界対抗戦~」で角田信朗は先鋒を務めた。
サザンオールスターズのマンピーのG★スポットにノッて、石橋貴明に「踊る肉団子」といわせた軽快なステップで入場。
195㎝120㎏のバート・ベイルを右のフックでなぎ倒した。
立ち上がったバート・ベイルを攻めまくりスタンディングダウンをとる。
レフリーはカウントは8で止めたが、最初のダウンで肩を脱臼したバート・ベイルは続行することができず角田信朗のTKO勝ちとなった。
しかしその後、宮本正明、長井満也、中迫剛、武蔵は負けた。
翌日、角田信朗は頭を丸め、正道会館とK-1の仕事、そして選手としてトレーニングをハードにこなした。
2ヵ月後、疲れがひどく尿の色が黒くなるなどしたため病院で精密検査を受けると、肝臓と腎臓がほとんど機能していないことが判明。
このままでは命にも関わるという。
医師は2ヵ月の絶対安静と入院、また選手としてリングに復帰することはあきらめるよう命じた。
「40歳の現役ファイター」を目指し1日1日真剣に生きていた角田信朗はショックを受けた。
病院内の移動は歩けるのに「疲れる」という理由で車椅子。
売店に行くことも病室のシャワーを浴びるのも禁止。
1日ベッドで寝ていた。
こうしてクリスマスも正月も病院で過ごすと、医師が驚く超人的回復をみせ、現役復帰の許可を得て1999年2月に退院した。

まさかの黒澤浩樹

退院後は60㎏のベンチプレスも重く感じるほど体力が落ちていたが、ゆっくりとコンディションをつくっていき4月には平均的なレベルまで押し戻した。
そして6月の「K-1 Japan 札幌大会」でのダンカン・ジェームス戦に向けハードなトレーニングを再開した。
ある日、大阪の総本部で昼から行われるプロ部門の練習中に石井和義から寝耳に水の電話が入った。
7月の「PRIDE.7」で黒澤浩樹と空手ルールで戦わないかという。
黒澤浩樹。
伝説の超人である。
極真空手第16回全日本大会に21歳で初出場し初優勝。
翌年の17回大会も圧倒的な強さで決勝に進出したが松井章圭に惨敗。
しかしその殺傷能力は圧倒的で、負けた黒澤浩樹の強さを否定する者は皆無だった。
ベンチプレス200㎏以上、スクワット400kgを挙げ、そのローキックは殺人的な破壊力を秘めていた。
角田信朗にとっても憧れの選手だった。

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