【スタイル・カウンシル】パンクのカリスマから80年代お洒落サウンド仕掛け人へ。ポール・ウェラーの音楽的変遷。

【スタイル・カウンシル】パンクのカリスマから80年代お洒落サウンド仕掛け人へ。ポール・ウェラーの音楽的変遷。

ポップはもちろんジャズやソウル、ファンクなどあらゆる音楽を取り込んでスタイリッシュに昇華させ、80年代のお洒落人間の御用達ミュージックとして絶大な人気を誇ったスタイル・カウンシル。オーガナイザーであるポール・ウェラーはパンク・ヒーローからなぜ変遷していったのか?そして、80年代と見事にリンクしたスタイル・カウンシルの音楽の魅力とは何だったのか?


そして、同年3月にはファースト・フルアルバム『カフェ・ブリュ(Cafe Bleu)』を発表。この洗練されたアルバムは大きな評価を受け、彼らの人気は確固としたものになった。

カフェ・ブリュ(Cafe Bleu)』

初来日の思い出

スタイル・カウンシルは1984年4月、アルバイト情報誌「FROM A」が冠スポンサーとなった「LIVE ALIVE'84 明日のスーパースターたち」というライブ・シリーズの一貫で初来日を果たした。東京公演は新宿・厚生年金会館だった。ポール・ウェラーは、黒のダブルのスーツにオールバックのヘアスタイルで登場。直前に腕を骨折していて包帯でつっての登場だったのを覚えている。スタイル・カウンシルに熱狂する新しいファンと旧ジャム信者のため息が入り交じった初来日公演だった。

不朽の名盤!人気を決定づけた2ndアルバム『アワ・フェイバリット・ショップ(Our Favourite Shop)』

1985年リリースの2ndアルバム「『アワ・フェイバリット・ショップ(Our Favourite Shop)』は初の全英No.1を獲得。スタイル・カウンシルの人気を決定づけた1枚だった。

「アワ・フェイバリット・ショップ - Our Favourite Shop」

曲はメロディアス、サウンドはお洒落、しかし詞は過激というポール・ウェラーらしさが前面に出たアルバムだ。シングルにもなった「シャウト・トゥ・ザ・トップ!(Shout to the Top!)」は、サッチャー政権下で炭鉱ストが巻き起こっていた時の労働者階級の若者の怒りを歌ったものと言われている。(アルバムにはボーナス・トラックとして収録される)

そして、このアルバムからの代表曲はこちら!「ウォールズ・カム・タンブリン・ダウン!(Walls Come Tumbling Down!)」

そして、1986年にはポール・ウェラーとD.C.リーの結婚が発表された。

3rdアルバム『コスト・オブ・ラヴィング(The Cost Of Loving)』」

1987年にリリースされた3rdアルバム『コスト・オブ・ラヴィング(The Cost Of Loving)』は、全英アルバムチャート2位のヒット作に。日本でも大ヒットし、スタイル・カウンシルの変わらぬ人気を見せつける形となったが、アルバムの評価としては前作『アワ・フェイバリット・ショップ(Our Favourite Shop)』を最高傑作と推す声は多い。
当時の流行発信基地「渋谷WAVE」(レコード・ショップ)では1000枚以上を売り上げたというから驚きだ。

『コスト・オブ・ラヴィング(The Cost Of Loving)』」

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