【スタイル・カウンシル】パンクのカリスマから80年代お洒落サウンド仕掛け人へ。ポール・ウェラーの音楽的変遷。

【スタイル・カウンシル】パンクのカリスマから80年代お洒落サウンド仕掛け人へ。ポール・ウェラーの音楽的変遷。

ポップはもちろんジャズやソウル、ファンクなどあらゆる音楽を取り込んでスタイリッシュに昇華させ、80年代のお洒落人間の御用達ミュージックとして絶大な人気を誇ったスタイル・カウンシル。オーガナイザーであるポール・ウェラーはパンク・ヒーローからなぜ変遷していったのか?そして、80年代と見事にリンクしたスタイル・カウンシルの音楽の魅力とは何だったのか?


1. "It Didn't Matter"
2. "Right to Go"
3. "Heavens Above"
4. "Fairy Tales"
5. "Angel"
6. "Walking the Night"
7. "Waiting"
8. "The Cost of Loving"
9. "A Woman's Song"

評論家に酷評された『コンフェッションズ・オブ・ア・ポップ・グループ(Confessions Of A Pop Group)』

1988年には4thアルバム『コンフェッションズ・オブ・ア・ポップ・グループ(Confessions Of A Pop Group)』を発表。「あるポップ・グループの告白」というタイトルからも察することが出来るように内省的で重い内容のアルバムになっている。サウンド的にもクラシカルな要素が加わった実験的なアルバムに仕上がっており、それまでのお洒落でカッコイイ音楽というイメージからはかけ離れたものになっていた。
評論家からは酷評され、『コスト・オブ・ラヴィング(The Cost Of Loving)』の頃から下がり始めたセールスもさらに下降の一途をたどり、グループは袋小路へ入っていく。

『コンフェッションズ・オブ・ア・ポップ・グループ(Confessions Of A Pop Group)』

リリースを拒否された幻のラスト・アルバム。そして、活動停止へ

1989年にスタイル・カウンシルは、『モダニズム:ア・ニュー・ディケイド(MODERNISM:A NEW DECADE)』というアルバムをリリースするつもりでいたが、ハウスを取り入れたこのアルバムはレーベルであるポリドールからリリースを拒否され急遽発売が中止になる。
そして、8月には正式に活動停止を発表。
7月に行われたロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの公演が最後のコンサートとなった。

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