退廃的なジャケットビジュアル
(左)マザースカイ ~きみは悲しみの青い空をひとりで飛べるか~
1976年11月21日リリース
十字架が砕け散るデザイン。
(右)a boy ア・ボーイ
1977年12月10日リリース
倒れた森田童子の腕はロボットのように機械になっている。
死や犯罪の香りが漂う森田童子の歌詞
女性でありながら全て『ぼく』という一人称から歌が始まる。
『ぼく』は必ず漢字でなく、『君』は必ず漢字である。
こうしたところにも森田童子独特のこだわりが垣間見える。
文学的かつ抽象的な表現の歌詞中に、死や犯罪に関するワードをススッと散りばめてくる。
切なさと弱さを感じさせる声で放たれるこれらのショッキングな言葉は、一瞬にして聴く者の心を深淵に繋ぎ止めて離さない。
森田童子 Youtubeセレクション
森田童子の復帰や現在について
2003年、主演・上戸彩によるドラマ「高校教師」の新作が放送され、再び「ぼくたちの失敗」が主題歌として起用された。
これに伴い発売されたベストアルバム「ぼくたちの失敗 森田童子ベストコレクション」に、極秘レコーディングを行った曲が含まれている。
その曲は『海が死んでもいいョって鳴いている』(アルバム「ラスト・ワルツ」)収録の歌詞を一部変更して新規に録音された「ひとり遊び」。
自宅でギター、ピアノ、ハーモニカといった楽器もすべて独りで演奏し収録したという。
20年前とほとんど変わっていない歌声に音楽関係者を始め多くに人間が驚かされた。
20年ぶりに音楽活動を再開した森田童子がメディアに登場するではないのかと期待された。
しかし、この時も森田童子が表舞台に上がることはなかった。
2010年に朝日新聞の記者は、森田童子の消息を知る人を介して「ぼくたちの失敗」がヒットした時に、なぜ再び歌おうとしなかったのか真意を知りたく、対談したいと打診してもらった。
森田の返答は、『とても親しかった人との唐突な死別と自らの病で手紙すら書けないほど憔悴している』というものだった。
以降、謎多きカリスマ・森田童子のコメントや活動内容は全く報じられていない。