タモリこと森田一義のこと(1) 最強の素人時代 戦後最大の素人芸でブレイク

タモリこと森田一義のこと(1) 最強の素人時代 戦後最大の素人芸でブレイク

タモリは、実は無計画、無責任、無反省、無目標、無国籍、無専門、無向上心。過去にも未来にも自分にも他人にも期待せず、ただひたすらその時、その時間を肯定していく。そう「これでいいのだ!」


1977年3月20日、グイグイ知名度を上げたタモリはファーストアルバム、「タモリ」をリリース。

1 序曲“タモリのテーマ”
2 ハナモゲラ相撲中継
3 教養講座“日本ジャズ界の変遷”
4 CMブラジャー・ミシン
5 世界の短波放送
6 お昼のいこい
7 歌舞伎中継“世情浮名花模越”
8 料理の時間~大混線
9 FEN(ニュース~スリラーアワー~コミックショー)
10 第一回テーブル・ゲーム世界選手権大会 於 青森
11 武蔵と小次郎 part1~討入り前の蕎麦屋の二階
12 武蔵と小次郎 part2~演歌“けねし晴れだぜ花もげら”
13 武蔵と小次郎 part3~町の民謡教室
14 武蔵と小次郎 part4~アフリカ民族音楽“ソバヤ”
15 武蔵と小次郎 part5~中国語のハワイアン・メドレー~終曲

とタモリワールド全開の全15曲。
この後、1978年にセカンド・アルバム「タモリ2」、1981年にタモリがハードボイルドなナレーションをはさみ、歌いまくるサードアルバム「ラジカル・ヒステリー・ツアー」も発売された。
奥成達(詩人、ジャズ評論家)に
「思考活動をもはや中止してしまおうとするような思考活動」
と評された3作品は、いずれもレコードで、マニアの間で長年、高値で取引されていたが、2007年12月19日にCD化され3作品同時に再発された。

1977年8月11日、「徹子の部屋」に「森田一義」の名前で出演。
以後、「徹子の部屋」には毎年の最後の回に出演し、2013年12月27日で37回という番組最多出演数を記録した。

タモリの初主演テレビCMは、キャノンのカメラ、110EDデートマチック。
「こんばんは。
春はハナモゲラ。
今天然のモレカケサはハレしていまはゲシクナレヘコキシタ。
我命モノコトの我コユビロはハラモレタ。
パラモレカネフケモレサッサ。
そして今日付はヘケモシタ。
どうも失礼しました」
と意味不明の言語で撮影日が記録されるカメラを宣伝した。

1980年代に入ると、NHKの深夜番組「ばらえてい テレビファソラシド」、日テレ土曜日23:00~ 23:30の「今夜は最高!〜WHAT A FANTASTIC NIGHT!」、夕方の時間帯に生放送されたラジオ番組「だんとつタモリ おもしろ大放送!」など活躍の幅を広げた。
「だんとつタモリ おもしろ大放送!」では、主婦に
「昨日○○した方お電話ください」
などと呼びかけ、日常だけでなく夜の生活まで食いこんできわどいトークを展開し人気を集めた。
またお笑いオーディション番組「お笑いスター誕生!!」に審査員として出演。
とんねるずの革新的なネタに他の審査員があまり評価しない中、タモリと赤塚不二夫だけは
「なんかわけわかんないけど、お前等は面白い」
と絶賛。

工作舎の立ち上げて雑誌「遊」を創刊し編集長を務めた松岡正剛との対談企画では、大いに盛り上がって3時間経っても話が尽きる気配がなく、次の予定が入っていた松岡正剛は
「今日でも遅くてよければ再開したい」
と持ちかけた。
その予定とは絵本作家のレオ・レオーニの来日と新作「平行植物」の翻訳版発売を記念しイタリア大使館で行われるレセプション。
興味を持ったタモリは大使館に同行。
大使、大使館関係者、レオーニ夫妻、谷川俊太郎(詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家)、勝美勝(美術評論家、フランス文学者)、中原祐介(美術評論家、京都精華大学名誉教授)、高橋康成(英文学者、東京大学教養学部名誉教授)・・・
そうそうたるメンバーによって厳かに行われていた晩餐会でサングラスをかけたタモリは

デタラメのイタリア語によるイタリア映画の1シーン
イグアナのモノマネ
ショウジュウバエのモノマネ
4ヵ国語マージャン
デタラメ放送
天皇のモノマネ

など反文化的な芸で狂乱の宴に変えた。

関連する投稿


赤塚不二夫が生誕90周年!RIP SLYME、氣志團ら豪華出演陣が渋谷に集結する記念音楽フェス詳細発表

赤塚不二夫が生誕90周年!RIP SLYME、氣志團ら豪華出演陣が渋谷に集結する記念音楽フェス詳細発表

漫画家・赤塚不二夫の生誕90周年を記念したミュージックフェスティバル「コニャニャチハのコンバンハ!」の詳細が解禁されました。2025年12月5日・6日にLINE CUBE SHIBUYAで開催。RIP SLYME、氣志團、小泉今日子らが赤塚スピリッツ溢れるステージを披露します。チケット先行抽選は10月20日(月)からスタート!


2丁拳銃    愛人12人の小堀裕之と経験人数、生涯1人の川谷修士、そしてその妻、小堀真弓、野々村友紀子は、同じ1974年生まれ

2丁拳銃 愛人12人の小堀裕之と経験人数、生涯1人の川谷修士、そしてその妻、小堀真弓、野々村友紀子は、同じ1974年生まれ

NSC大阪校12期生、1993年結成の2丁拳銃が、2003年にM-1への挑戦を終えるまで。


【1945年生まれ】2025年で80歳!見えない!若々しい人気女性俳優たち!

【1945年生まれ】2025年で80歳!見えない!若々しい人気女性俳優たち!

2025年(令和7年)は、1945年(昭和20年)生まれの人が80歳を迎える年です。ついに、昭和10年代生まれの人は全員が80歳以上となり、昭和20年代生まれが80歳代を迎える時代になりました。今の80歳は若いとはと言っても、数字だけ見ると後期高齢者。今回は、2025年に80歳となる意外な人気女性俳優7名をご紹介します。


月亭八方 借金地獄を生き延びて送る、愛と夢と希望の楽屋ニュース。

月亭八方 借金地獄を生き延びて送る、愛と夢と希望の楽屋ニュース。

大阪府大阪市福島区出身、福島区在住。天下獲る野望ナシ。1番でなくてもヨシ。借金地獄を生き延びて送る、愛と夢と希望の楽屋ニュース。


「欽ちゃんライブ~新番組が決まるか?!東貴博、試される舞台~」が開催!東貴博が新番組テレビの1000人ライブ出演をかける!

「欽ちゃんライブ~新番組が決まるか?!東貴博、試される舞台~」が開催!東貴博が新番組テレビの1000人ライブ出演をかける!

萩本企画 欽劇事務局が主催する「欽ちゃんライブ~新番組が決まるか?!東貴博、試される舞台~」が、11月17日にバティオス(東京都新宿区歌舞伎町2丁目45-4)にて開催されます。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。