Deep Purple
ディープ・パープルは、1968年に結成され1976年にいったん解散したものの1984年に再結成されて以降現在まで活動を続けているイギリスのハードロック・バンドです。
息の長いバンドとは言え、その最盛期となると、それはもう70年代前半。その当時のディープ・パープルは、今聴いても十分に男心を熱くする、これぞロック!といった男臭いサウンドが全開です。
その頃のディープ・パープルといえば、メンバー的には第2期と言われている時期にあたります。
第2期メンバー(1969年ー1973年)
Deep Purple
これぞディープ・パープルといった、黄金のメンバーです。
レッド・ツェッペリンと並びハードロックを代表するバンドですが、レッド・ツェッペリンほどの商業的な成功を収めることが出来なかったのはメンバーチェンジが多すぎた、メンバーを固定することが出来なかったというのは大きな要因ではないかと思われます。
もしも、この第2期のメンバーのまま活動できていたとしたなら、もっと大きな存在となっていたと思います。しかし、そんなことを今更言っても始まりません。
ディープ・パープルが70年代に日本でリリースした10枚のシングル聴きながら、その偉大な足跡を振り返ります。
Black Night
1970年に発表した4枚目のアルバム「ディープ・パープル・イン・ロック」ですが、ここからボーカルがロッド・エヴァンスからイアン・ギランに、ベースがロジャー・グローヴァー に変わります。そうです第2期の始まりです。
このアルバム完成後に、レコード会社からの要請でプロモーション用のシングルをリリースすることになります。それが第2期の最初を飾るディープ・パープルのシングル「ブラック・ナイト」です。
ブラック・ナイト
ジョン・ロードによると飲んでいる最中にリッキー・ネルソンの「サマータイム」を参考にしてあの印象的なリフが出来たのだそうです。
因みに、歌詞は即興でつくったのだそうですよ。この曲は、全英2位というヒットを記録して第2期のディープ・パープルは幸先の良いスタートを切ることができました。
Strange Kind of Woman
1971年のアルバム「ファイアボール」から先行リリースされた「ストレンジ・ウーマン」
ところで、アルバム「ファイアボール」の収録曲は、各国で違っていて、日本盤とアメリカ盤は、3曲目に「ストレンジ・ウーマン」が入っていますが、イギリス盤では「デイモンズ・アイ」に差し替わっています。
ストレンジ・ウーマン
イギリスのバンドはシングルをアルバムに入れないことが多いですもんね。
「ストレンジ・ウーマン」は前作に続いて全英8位というヒットを記録しました。
Fireball
全英15位だったシングル「ファイアボール」ですが、アルバム「ファイアボール」の方は見事に全英1位に輝いています!
ファイアボール
メンバーが火の玉となっているジャケットは、正直どこがそれほど素晴らしいのか分かりませんが、ニュー・ミュージカル・エキスプレス紙でその年の「ベスト・デザイン・ナンバー・ワン・アルバム賞」を受賞しています。