アーネスト・ホースト  まるで踊るようにリズミカル、しなやかで流れるような動き。そして戦慄のKOシーン。

アーネスト・ホースト まるで踊るようにリズミカル、しなやかで流れるような動き。そして戦慄のKOシーン。

アーネスト・ホーストは違う!!ヘビー級のパンチとキックが唸るリングで、まるで踊っているようなリズミカルでリラックスしたしなやかな動きと流れるような技、芸術的コンビネーションで戦慄のKOシーンをみせてくれた。あんな動きができる選手は他にいない。


2005年はアトピー性皮膚炎と膝の怪我のため、K-1グランプリのトーナメントを欠場。
そして2005年12月31日、K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!で11月19日にK-1王者になったばかりのセーム・シュルトとの新旧王者対決。
1Rにシュルトの膝蹴りでダウン。
立ち上がったものの左目尻をカットし出血していたためドクターストップがかかり無念のTKO負け。

波乱のオランダ引退試合

2006年5月13日、K-1グランプリ2006 in アムステルダムでアーネスト・ホーストのオランダ国内引退試合を行われた。
しかし対戦予定だったボブ・サップが試合直前になってボイコット。
地元テレビの解説者として来ていたピーター・アーツが急遽、代理出場することになった。
セーム・シュルトのトランクスを借りてリングに上がったアーツにホーストは判定勝ちした。

5タイムス・チャンピオンならず引退

2006年7月30日、
「9月に行われるグランプリ開幕戦を経て12月2日のグランプリ決勝大会で優勝し、5タイムス・チャンピオンになった上での現役引退を目指す」
と発表。
グランプリを優勝したら引退、またそれまでに誰かに敗れても引退するという。
そしてK-1グランプリ2006の決勝トーナメント準決勝でセーム・シュルトに3R判定負けした。

引退後も Mr.パーフェクト?

Mr.パーフェクトは引退後も忙しく日々を過ごしている

「23年間、 私はトップスポーツマンとして生活しようと決心していました 毎日、2、3時間トレーニングをし 十分に栄養を摂取し 数時間休みました 度を越すようなことなど全くしませんでした 時々は酒を呑みましたが呑みすぎることは本当にありませんでしたよ 二日酔いからの回復には時間がかかりますから、呑みすぎることに価値はありません 2006年、私は戦うことをやめましたが それでも体の絞込みは私にとって優先的でした 実は3kg太ってしまったのですが その数値は問題ではありませんでした そのときの太った尻や腹こそが受け入れがたいものだったのです 多分、単なる虚栄心だと思いますが 私の気持ちとしては、まだトップアスリートだったのですね もちろん、現役当時ほどキツイダイエットをしているわけではありません 引退こそしましたが、私はまだまだ忙しいですよ 何人かのファイターのコーチをしながら、セミナーやトレーニングセッションなどを開いています 昨年、私はこれまでにないほど長く家を空けました 家族は嫌がりましたけどね 引退したアスリートは、何もやることがなくなって憂鬱になってしまうことがあるのですが 私の場合はやるべきことがたくさんあります コーチとしては、選手のパフォーマンスが気になりますよ 選手の結果次第で、自分の評価も左右されてしまいますからね まだね、アタマの中では現役なんですよ 体の動き、攻撃、試合、対戦相手を「読む」 そして、勝つ まだ忘れられないのです 私はリングの中が好きだった だけど、もう十分やってきたわけです 私は素晴らしい時間を過ごし、多くのことを成し遂げ、自分自身を楽しんできたのですから 自分の求めるすべてを達成したのです まだK-1では4度王者になった選手は出ていませんから十分すぎる成果でしょう スポーツの世界でハイレベルを肉体的に維持するのは大変ハードなことです 私が幸運だったのは、大きな怪我が少なかったことですね 小さな怪我としては、慢性的な足の痛みや、肘がある程度以上曲がらないことや、肋骨や向こう脛の痛みもあります それから、時々忘れっぽくなることもあります 何度も試合で殴られたことが原因なのか 単に年齢的なものなのか・・・・・・ 後は、肌がトラブルの元ですね 肌の病気になってからというもの、かゆみがひどくて でも、これらの小さな怪我は徐々に良くなっているんです なぜなら、今は身体に過度の要求をしなくなりましたし、休息も取っていますから」

レジェンド オランダ格闘家列伝

レジェンド~オランダ格闘家列伝~

フレッド・ロイヤース & クン・シャルンベルフ 著 単行本: 242ページ 出版社: 気天舎 (1997/11)

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