カインド・オブ・ブルー
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なるほど、ジャズ雑誌の編集者でもあった評論家、中山康樹さんの金言です。
「カインド・オブ・ブルー」は、誰もが認める名盤のひとつでしょう。そして、全世界で1000万枚以上を売り上げている大ベストセラーでもあります。
ジャズの市場はロックなどに比べて非常に小さなものですから、いかにこのアルバムが成功したか、いかにこのアルバムが特別のものであるかがお分かり頂けるかと思います。
アルバムの録音は、1959年3月2日と4月22日の2日間。もの凄いメンバーが集まってはいますが、事前にマイルス・デイヴィスからは何の話もなく、当日グループへの指示を記したスケッチを見せられただけで、録音は、ほぼ全曲ワン・テイクのみだったそうです。
天才たちが集まったとはいえ、奇跡が起こる時というのは、こうしたものなのでしょう。
「カインド・オブ・ブルー」は、モード・ジャズを代表するアルバムとして、ローリング・ストーン誌が2003年に発表したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では、12位となっています。

Kind of Blue
メンバー
ジャズや音楽そのものに興味がない方であれば、名前を聞いても分からないかもしれませんが、カインド・オブ・ブルーに参加したメンバーはそれぞれがスター・プレイヤー、いえ、一人一人がレジェンドと呼ぶにふさわしいミュージシャンばかりです。
これだけのメンバーが集まったことだけでも奇跡といえそうです。

マイルス・デイヴィス

ジョン・コルトレーン

キャノンボール・アダレイ

ビル・エヴァンス

ウィントン・ケリー

ポール・チェンバース

ジミー・コブ
曲目
それでは、順に聴いていきましょう。
世紀の名盤「カインド・オブ・ブルー」は、名曲「So What?」から始まります。
<ソー・ホワット>
「だから何なんだ?」というタイトルは、この曲の内容のことではなく、単にマイルス・デイヴィスの口癖だそうです。
幾度となく演奏されたマイルス・デイヴィスを代表する一曲です。
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発表から5年後の演奏です。
<フレディ・フリーローダー>
フレディとはフィラデルフィアに実在したバーテンダーで、ミュージシャンの取り巻きだった男のことです。
<ブルー・イン・グリーン>
この曲はピアニストのビル・エヴァンスの作品ですが、クレジット上ではマイルス・デイヴィスの作品になっています。
<オール・ブルース>
典型的なモード手法のブルースで、今ではスタンダード曲となっており、多くのミュージシャンに取り上げられています。
<フラメンコ・スケッチ>
この曲はビル・エヴァンスの「ピース・ピース」という曲がベースとなった曲です。
演奏面だけではなく、このアルバムにおけるビル・エヴァンスの存在がいかに大きかったかということが伺えますね。
全くそのとおりですね。
音楽は好き好きですし、ジャズが苦手という方が多いのも事実です。
しかし、この素晴らしい音楽を聴いてマイルス・デイヴィスに、ジャズに少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。