【1987年のテレビゲーム】コンピュータゲームが大きく発展した1980年代を、ファミコンを中心に1年ごとに丁寧に振り返る。

【1987年のテレビゲーム】コンピュータゲームが大きく発展した1980年代を、ファミコンを中心に1年ごとに丁寧に振り返る。

【1987年のテレビゲーム】1980年代に幼少期から青春時代を生きた私たちは、家庭用ゲーム期黄金世代と呼ばれる世代です。1983年のファミコン登場以降、家庭用ゲーム機が遊びの主流へと駆け上がる中で、私たちは「外遊び」「家遊び」「勉強」を巧みに使い分けながら、ファミコンを中心とした家庭用ゲーム機の進化を肌で味わってきたといえるでしょう。そんな1980年代を1年ごとに振り返る、今回は1987年について振り返ってみます。


ファミコンと共に「家庭用ゲーム機」が本格的に登場した1980年代

この時代をリアルタイムに生きた私たちは、家庭用ゲーム進化の歴史を丸ごと目撃してきた世代でもあります。

そんな1980年代を、ファミコンが生まれた1983年から1年ごとに振り返っていこうと思います。
本記事では1987年のテレビゲームについて振り返ります。

【1980年代の家庭用ゲーム機】コンピュータゲーム黄金期だった1980年代を年表形式で懐かしく振り返ってみる。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

【1986年のテレビゲーム】コンピュータゲームが大きく発展した1980年代を、ファミコンを中心に1年ごとに丁寧に振り返る。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

1987年のテレビゲームを振り返ろう

任天堂と早期参入サードパーティーの密月な関係もひと段落か

85年のスーパーマリオ大フィーバーから一転、早期に参入したサードパーティーが満遍なく潤った感のあった86年。

一方では数多くの新規参入も登場し、膨張を続ける巨大なファミコン経済圏にもようやく成熟の兆しが見え始めたなかで迎えた87年。

「ディスクシステム」は技術進化とのズレ、強いサードパーティーの思惑とのズレも

発売した当時「カセットの時代からディスクカードの時代へ」とCMで謳っていたように、ゲームの高性能化の面で期待されていたが、その栄光は長くは続かなかった。 容量 ディスクシステム発売の1986年にはすでにディスクカードを上回る容量を持つ1メガビット(128キロバイト)ROMカートリッジが出現。7月には2MBitの『がんばれゴエモン!からくり道中』も登場した。ディスクカード自体の容量拡大は不可能で、ディスクシステムの容量では早い段階で限界が見え始めていた。 セーブ機能 1987年にはリチウム電池によるバッテリーバックアップ機能搭載ROMカートリッジが登場し、従来型カセットでもデータのセーブが可能となった。 拡張音源 1988年のNAMCO106、1989年のVRC VIなど、拡張サウンド機能を備えたカートリッジが登場。特定メーカーだけのものであり音質も異なるが、同時発音数ではディスクシステムを上回る。 こうしてディスクシステムはカートリッジに対する優位点を次々に失い、次第に陰りが見え始めた。1988年にはNECのPCエンジン用CD-ROMハードCD-ROM2が登場したうえ、1990年にはファミコンの次世代機であるスーパーファミコンも登場し、ディスクシステムの存在意義は更に無くなっていった。 加えて、3000円未満のソフトがほとんどだったため、サードパーティ側は「利益の低さ」からソフト開発に消極的になっていった。こうして徐々に失速、撤退という道をたどることとなった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF_%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

ファミリーコンピュータ ディスクシステム - Wikipedia

【ディスクシステム】画期的システムだった任天堂ファミコンのディスクシステムの名作ゲームをまとめてみた【ファミコン】 - Middle Edge(ミドルエッジ)

更なるサードパーティーの参画、一方では人気作品の続編やシリーズ化が進む

前年の1986年にミリオンヒットを飛ばした「ゼルダ」「ドラクエ」の続編、また「ファミスタ」などは続編のみならず「ファミリーシリーズ」として様々なスポーツジャンルをゲーム化していきました。

また「ファミスタ」で火が付いた野球ゲームブームにいち早く乗って、ジャレコは「燃えろ!!プロ野球」(燃えプロ)をリリース、迷作とも評されましたが大ヒットを記録。

一方、前年の86タイトルを上回る118タイトルがファミコン向けにリリースされる中で新たなサードパーティーも参入、良くも悪くも様々な作品が誕生しましたが、とくにドラクエ以降急速に人気熱が高まったRPGジャンルに数多くの作品が登場しました。

【ロールプレイングゲーム(RPG)の歴史】日本の家庭用ゲーム機で現在まで高い人気を誇るロールプレイングゲームは、日本独自の発展を遂げたジャンルでもありました。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

83年以降4年間の任天堂独走に対抗!PCエンジンが登場!!

まさに我が世の春を謳歌していた感のあるファミコン陣営の本丸、任天堂に対して孤軍奮闘を続けていたセガ。

しかしそんな一強の図式に風穴を空けるべく、NECホームエレクトロニクスがハドソンと組んで開発した家庭用ゲーム機「PCエンジン」がリリースされました。

発売当時としては常識を覆す高速・高性能で、任天堂のシェアを崩すには至らなかったものの新規ハードとして一定の普及に成功、いわゆる8bitマシンの戦いからその後の16bitマシン戦争まで、長く第一線で活躍することとなりました。

NECがファミコンの圧倒的な牙城に挑んだ意欲的なゲームマシン「PCエンジン」を振り返る。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

1987年のミリオンヒットゲーム

前年にミリオンヒットが12本生まれたことを考えると、1987年のミリオンヒットは4本とやや少ない結果でした。
そのうち3本がヒット作の続編だったことからは、競争環境の激化のなかで手堅く勝ちパターンを確立させたいメーカーの思惑も垣間見えたかもしれません。

またこの年にPCエンジンが登場したことからも、ファミコン登場から4年経過し、ハードの表現力が限界に近付いていた(それだけゲームのクオリティが追及された結果)ということが挙げられるのかもしれません。

第1位 ドラゴンクエストⅡ(エニックス) 240万本

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