勝利を舞い込ませる男!ジャック・ハウエル!!
ジャック・ハウエル(Jack Robert Howell)
ジャック・ハウエルの獲得タイトルや主な表彰と記録
首位打者:1回 (1992年)
本塁打王:1回 (1992年)
MVP:1回 (1992年)
ベストナイン:1回 (1992年、セ・リーグ三塁手)
月間MVP:2回 (1992年8月、1993年5月)
優秀JCB・MEP賞:1回 (1992年)
サイクルヒット:1992年7月29日、対広島東洋カープ15回戦(明治神宮野球場) ※史上44人目
シーズンサヨナラ本塁打5本:1993年 ※プロ野球記録(サヨナラ安打5本もプロ野球タイ記録)
ジャック・ハウエルのプレースタイルは?
勝負に強いところを見せるスラッガー
パワーを武器にボールをスタンドに放り込む典型的なスラッガーである。
大リーグでも、バットを折りながらスタンドに放り込む伝説もあるほど、チャンスにも強く、打撃力は抜群なのでだが、さぼり癖が強く、ノムさんにも当時、説教をくらうほどの人物である。
打率ももちろん高いが、四球が非常に多く、出塁率はかなり高い選手であった。
日本に来る前の活躍ぶり・・・。
メジャー時代のジャック・ハウエル
大きな期待を受けながらやってきた日本プロ野球の世界
1992年にヤクルトスワローズに入団する。大リーグでの活躍ぶりから周囲の期待は大きかった。特にヤクルトファンはかなりの期待だったでしょう。
シーズンが始まってからのジャック・ハウエルは日本の野球になかなかなじめず、前半戦でわずか8本塁打と来季はいないのではないかというぐらいお粗末な結果であった。
しかし、後半戦はなんと打撃が大爆発! 後半だけで30本塁打を放ち、終わってみれば38本の本塁打を放ち、本塁打王のタイトルも獲るほどに。
しかも、首位打者のおまけつき。
ヤクルトはその年のリーグ覇者となり、MVPまで獲ってしまいました。
なぜ、爆発したかと言うと、打撃コーチと一緒にフォームのチェックや投手の癖を研究したことも大きかったが、一番の要因はバットを1インチ短くしたことによるものということです。
短くすることによって、内角の球をきれいにさばき、芯でとらえることが出来たのが素晴らしかったのではないでしょうか。
翌1993年は、数字としては打率.295、本塁打28本と落ちたのだが、勝負強さが目立ち1シーズンでサヨナラ本塁打を5本と軽く、日本記録を打ち破る大記録を残したのである。
しかし、1994年には他チームの投手から徹底的にマークされたことから、成績が振るわず、その年でヤクルトを解雇。
そして、FAを持ちかけた巨人に移籍するのであった。
ヤクルトの白鬼は、今度は巨人に!
その巨人でまずまずの成績を残していたものの、アメリカに残っていた夫人とのトラブルでアメリカに帰国したまま自由契約となったのです。
それから、4年間は大リーグで活躍するが、1999年を最後に現役生活を終えるのである。
来日1年目で打点王と本塁打王を獲る外国人選手はいっぱいいましたけど、首位打者と本塁打の2冠王を獲った外国人は、ジャック・ハウエルが史上初の快挙でした。
それも、MVPまで獲って、シーズンの半分での成績ですから、すごいの一言に尽きます!
今でも、ファンから最強助っ人外国人の一人として語られるほどです。