絵本「マボロシの鳥」爆笑問題 太田光さんの小説とコラボ
マボロシの鳥
藤城さんの影絵の創作方法
藤城さんの影絵の作り方を知りたい!まねしてみたい!と思われる方が多いと思いますが、その技法は緻密で、途方もない労力から生み出されています。
台紙に下絵を描き、黒い影にしたい部分と明るい部分に分け、光が当たる部分をカッターで切り抜きます。下からライトを当てる特製の机で、影を確認しながら作業していきます。
普通の人ならカッターを使うところですが、藤城さんはカミソリの刃を直に持って切り取ります。その方が、指先の延長のように自在に使いこなせるのだそうです。
カミソリの刃を、多い日で300枚も消費することもあるそうです。
光が当たる部分には、トレーシングペーパーを貼ります。
さらに光の濃淡をつけたいと思う部分は、トレーシングペーパーの枚数で調整します。
部分ごとに細かく枚数を指定していくと、たった1枚紙が多くなるだけで、山水画の様に、遠い山並みが現れることに感動しました。
色をつけたい時は、直接台紙にカラーフィルムを張り付けるやり方と、ライトの方に色をつけるやり方を組み合わせ、思い描いた色合いを表現していきます。
例えば青のカラーフィルムだけでも、60色を揃えているそうです。
この細やかな色遣いは、本当に職人技です。
実際に、藤城さんが製作されている様子を追った動画がありました。
文字で説明するより、動画冒頭の20秒ですべてがわかります。
百聞は一見にしかず。ぜひご覧ください。
影絵作家・藤城清治の世界 - Dailymotion動画
『ワヤン・クリ』『ステンドグラス』 幅広い研究と努力
ワヤン・クリ
遊芸人 野放途 » 伝統芸能ワヤン・クリ(影絵芝居)の衰退の現状を伝える。『影の世界』が《シネ・マレーシア2013》で5/27(月)5/31(金)に上映
ノートルダム寺院のステンドグラス
藤城さんは、早くからジャワ・バリに伝わる『ワヤン・クリ』の素晴らしさを研究されていました。ワヤン・クリの人形を見たことがありますが、本当に精巧で、美しかったのを覚えています。
またヨーロッパのステンドグラスの色遣いもとてもよく研究されています。
下の影絵は、小さくてわかりづらいのですか、窓一枚一枚の宗教画がちゃんと再現されています。
圧巻です。
藤城さんの影絵のステンドグラス
震災と向き合う
こうして数々の作品を世に送り出してきた藤城さんですが、近年、その創作活動に変化がありました。きっかけは、東日本大震災でした。
『心象風景とかメルヘンとか描いていたけれど、それだけじゃなくて、実際に地球上に起きていることを描こう』
創作の視点をリアリティの世界に向かわせたのです。
それは藤城清治さんの学生時代の原点に戻ることでもありました。