「ブーフーウー」
「おかあさんといっしょ」は1959年10月に放送スタート。最初は月曜日のみの放送でした。その後1960年9月に月曜から土曜までの番組に改編されました。
その改編と同時に人形劇のコーナーも始まったんです。当初は月曜日、火曜日のみのコーナーでした。最初は「ブーフーウー」。1967年3月まで放送されていました。
童話「三匹のこぶた」の後日談という設定でブーフーウーの3兄弟と彼らを食べようとする狼のコメディです。他にもゆうれいやインコなどのオリジナルキャラが登場していましたよ。
進行役のお姉さんがカバンの中からぬいぐるみを取り出し、こぶたたちの家の前に置くというところからスタートしていました。人形劇感が強かったんですね。
「ダットくん」
2作目は「ダットくん」。1967年から1969年まで2年間放送されていました。「ブーフーウー」と同じく、進行役のお姉さんがぬいぐるみをセットしてスタートする形式でしたよ。
メガネをかけた白うさぎの「ダットくん」と彼の妹、ピョン子ちゃんがおもちゃの機関車に乗って不思議なトンネルを通って森の中に遊びに行くことで物語がスタート。月曜日に出かけていって火曜日に帰ってくるという感じでした。
森にはおじいさん、おばあさん、黒うさぎ、森の女王様などがいます。
ダットくんの声はなんと、黒柳徹子さん。他に大山のぶ代さん、愛川欽也さんなども出演されていたんですよ。もう一度見てみたい作品ですね。
とんちんこぼうず
3作目は「とんちんこぼうず」。1969年から1971年まで1年半放送されていました。おかあさんといっしょの人形劇で一番短いです。
とんねん、ちんねん、かんねんという3人の坊主が主人公で一休さんを彷彿とさせるストーリーでした。
ちょっと他の人形劇とは違い、小さい子ども向けという感じはしないですね。
「とんでけブッチー」

1971年から1974年まで放送されていました。月曜日のみの放送でした。
子ども部屋のぬいぐるみ、ブッチー、ペンチー、フトッチーが熱気球に乗り、部屋に飾られている4枚の絵のいずれかに入っていくと物語がスタートします。最後にはまた気球に乗って部屋に戻ってきてぬいぐるみに戻ります。
4枚の絵は南方の島、アラビア、日本の城、メキシコでそれぞれ行先で出会う人が異なります。メキシコにはブーフーウーとオオカミがいて再登場していたんですよ。放送開始から2年後には南方の島とメキシコからアメリカの岩石砂漠とアルプスの村に変わりました。
「うごけぼくのえ」
1974年から1976年まで放送されていました。コリ、ポリ、カリの3匹のネズミが、子どもたちから送られてきた絵の中に入っていくというストーリー。
この物語には珍しくフクロウの悪役が登場。3匹が力を合わせてフクロウをやっつけます。コリの声は野沢雅子さんが担当していました。
「ゴロンタ劇場」
1976年に「ゴロンタ・トムトム・チャムチャムと遊ぶ」という名前で登場し、1977年に「ゴロンタ劇場」という名前に変わっています。1979年まで放送されたので計3年間ですね。この作品から現在と同じく曜日コーナーではなくほぼ毎日放送される形式に変わりました。
乱暴だけどさみしがり屋の虎、ゴロンタが主人公の人形劇です。
この人形劇は別どりではなく、子どもたちがいるスタジオにセットがあり、そこでリアルタイムで劇をやっていたんです。子どもたちの生の反応が見れて楽しかったでしょうね。
「ブンブンタイム」
1979年から1982年まで3年間放送されていました。最初の2年間は「ゴロンタ劇場」と同じく、子どもたちの前で行っていたのですが、1981年4月から内容が大きく変わり別どりの形式になりました。
レッサーパンダのブンブン、きつねのつね吉・とりのごじゃえもんの3匹が繰り広げるストーリーです。この辺から現在の形式に近い感じになってきていますね。ごじゃえもんは最初おしらせどりと呼ばれていましたが、公募で「ごじゃえもん」という名前に決定したんですよ。
個人的にはこのブンブンタイムとにこにこぷんを見ていた世代で、ブンブンとつね吉のぬいぐるみを持っていたので懐かしいです。
「にこにこぷん」

1982年から1992年まで放送されていました。10年間と長いので人気だったんでしょうね。今でもグッズなど販売されています。10年6カ月の放送は2020円現在、最も長い人形劇です。
地球によく似た星の「にこにこ島」を舞台にヤマネコのじゃじゃまる、ペンギンのピッコロ、ネズミのポロリの3人がくりひろげるストーリーです。
3人とも欠点を持っているのが特徴。欠点がある方が親しみやすいからということです。
見ていたのは30年以上前ですが、なんとなく覚えているストーリーなども有るのでこの人形劇の道徳要素は必要なことなんだなと大人になった今思いますね。
アイキャッチの「あらあら おやおや それからどんどこしょー」なども覚えやすく、親しみやすかったですね。
「ドレミファ・どーなっつ!」

1992年から2000年まで8年間放送されました。「にこにこぷん」の「にこにこ島」の近くにある「どーなっつ島」が舞台になっています。
みど、ふぁど、れっしー、空男の4人のストーリーです。メインキャラは3人が多いですがこちらは4人だったんですね。名前はドレミファソラシドに由来しています。
原作は前作に引き続き井出隆夫さん。井出さんは元々作曲家なのですが人形劇の脚本かを探していた時に立候補したそうです。人形劇愛があるので長く続くいい作品が生まれたのでしょうね。
90年代までの人形劇はこれで最後ですがこの後も人形劇は現在まで続いています。現在は13作目。今後もどんなお話が出てくるのか楽しみですね。