プリンプリン物語の概要とあらすじ
プリンプリン物語は1979年4月2日~1982年までNHK総合テレビで放送された人形劇です。
赤ん坊の時になんらかの事情で箱舟で流されたどこかの国の王女様のプリンプリンは、拾ってくれた漁師に15歳まで育てられました。
まだ見ぬ祖国と両親を探して、仲間たちと共に世界中を旅する物語です。
実はどこかの国の王族という設定は、キン肉マンと一緒ですね。
(ちなみにキン肉マンは、キン肉族の国王と王妃の両親が新婚旅行中にブタと間違えて宇宙船から捨てられ、地球に流れ着いています)
キン肉マンと違って、プリンプリンが流されたなんらかの事情は明かされていないので、気になります。
主題歌(ハッピーアドベンチャー)とプリンプリンの声は、「まちぶせ」でブレイクした石川ひとみです。
こちらは↓石川ひとみの代表曲「まちぶせ」
トシちゃん(田原俊彦)にアヒルに似ていると言われていた記憶がありますが、可愛いです。
登場人物
プリンプリン物語の登場人物の紹介です。

当然だけどプリンプリンは可愛いからモテます。
プリンプリンのボーイフレンドのボンボンが格好良くて、当時好きだった人も多いのではないでしょうか。
またプリンプリンに一目惚れして追い回す、現代だったら確実にストーカー認定間違いなしのランカーも出てきたり、モテまくりなプリンプリンです。
子供向けだけどシュール
プリンプリン物語放送当時は小学校低学年だったので、可愛いプリンプリンに憧れて夕方の放送を楽しみにしていましたね。
友達と遊んで遅くなった時も、放送に間に合わせるために急いで帰った覚えがあります。
そんな子供心を夢中にさせた人形劇でしたが、意外に内容はシュールで風刺の利いた時事ネタもたびたび含まれていました。
誰に向けたメッセージなのかよくわかりません。
当時世間を賑わせたチャールズ皇太子とダイアナ妃の成婚や、チリの独裁政権なども登場しています。
伝説の人形劇「プリンプリン物語」の風刺やパロディに大人になった今、驚く。今夜3、4話 - エキサイトニュース(2/3)
大平総理の口癖や、お役所仕事に対する風刺をNHKで表現していたのが凄いです。
令和だったら、絶対アベノマスクは登場したでしょうね。
プリンプリンの名前の候補として、当時裁判にかけられていた中国国家主席の毛沢東の未亡人・江青(コウセイ)の名前が挙がっていたとは子供心に全く知りませんでした(笑)
このギャグは一緒に見ているお母さん向けだったのでしょうか。
謎です(笑)
プリンプリン物語の最終回はどうなった?

さてまだ祖国と両親を探す旅を3年もしていたプリンプリンでしたが、祖国には辿り着けたのでしょうか?
NHK アーカイブス『プリンプリン物語』 ④最終回 | KUROJOSU 瀬戸内海リム倶楽部
なんと、プリンプリンのストーカーのランカーが、砂漠地帯に「プリンプリン&ランカータウン」という街を完成させていたのに、反対向きのミサイルで地下爆発し、巨大な「アリジゴク」になってしまったとは…。
そして唐突に探し求めていた母からの手紙が届き、また旅立つというエンディング。
結局祖国も両親も何もわからないまま終わり、台本のアップでジ・エンド。
かと思いきや、三波豊和が小芝居をしながら登場させ、人形劇はしばらく休む事を告知させています。
ちなみに三波豊和は三波春夫の息子で、個人的には「お笑いマンガ道場」によく出ていたことや「意地悪ばあさん」の万年くん役が印象に残っています。
1980年代前半には、よくテレビに出演していました。
人形劇がなぜか三波豊和の小芝居になってしまった意味不明な最終回。
そして最後は砂漠に沈みかけたランカーの「ランカーは永遠に不滅だ」の一言で幕を閉じます。
続編を作る予定でもあったのか?プリンプリンは旅に出るし、ランカーは不滅だし、続編の期待を持たせながらプリンプリン物語は終わりました。
まとめ

続編を期待させたまま終わったプリンプリン物語でしたが、なんと38年の時を超えて2017年に再放送を開始していました。
当時子供だったお母さんと一緒に楽しんだお子さんも多かったようです。
探し求めた祖国や両親にも結局会えないまま、中途半端に終わってしまったプリンプリン物語でしたが、そこがまた魅力的な作品ですよね。