前田日明 アキラ現れるところ乱あり

前田日明 アキラ現れるところ乱あり

前田日明をみていると その強さだけではなく なにか訴えかけてくるもの、メッセージ性を感じてしまう 前田日明には スタイルがあり 意志があり そして恐らく今も夢があり それを追い続けていることだろう


UWF崩壊後
前田日明は
ジャイアント馬場に「全日本プロレスに来ないか」と誘われたが、
全日本が雇うのは前田と高田延彦の2人だけということだったので
他のレスラーの事も考え断ったという

新日本プロレスへ復帰

「1年半UWFとしてやってきたことが何であるか確かめに来ました」

UWFは
業務提携という形で
新日本プロレスに復帰
前田はこういった

「1年半UWFとしてやってきたことが何であるか確かめに来ました」

その後
新日本プロレス勢とUWF勢力の闘争が繰り広げられた

出戻りの身だからといって
前田は決して己を曲げることはなかった
これは新日本プロレスサイドからみれば
生意気であり不快だったかもしれない
彼らにとってカリスマは猪木以外ないのだ

目立つけど刺客

前田だけではなくUWF勢は
新日本勢との戦いで徹底的に自分たちのスタイルを貫き通した
新日本のマッチメーカーはUWF勢に新日本のスタイルに沿った試合をするように申し入れたが聞き入れなかった
そのため新日本は
当時不敗伝説を誇っていたアンドレ・ザ・ジャイアントに前田潰しを依頼した

「気を付けろよ」

前田が新日本プロレスから
「アンドレと戦え」
といわれたのは試合の2日前だった
そして試合前、
高橋レフェリーがやって来て小声で囁いた

「気を付けろよ
アンドレが今日、お前を潰すっていってるぞ
レフェリーもやつのマネージャーがやるそうだ
だからオレは今日、お前の試合に立ち会えないんだ
悪いけど、そういう事になったから」

前田は半信半疑だった
アンドレに恨みを買うような覚えはなかった

「やる気だ」

ゴングが鳴ると
前田はタックル
アンドレは上から体重を浴びせそのまま押し潰そうとした
尻餅をついた前田に
アンドレはそのまま上から乗しかかってチョーク(首を圧迫する、締める)
前田はエスケープ
そして思った

「やる気だ」

ガンガン、ローキック

異変を感じた前田は
不用意に飛び込まず
距離をとり
グランドでは
アンドレの関節が「ベキベキ」と鳴るまで極め
スタンドでは
アンドレの脚にガンガンとローキックを叩き込んだ

It Is Not My Business

大の字にひっくり返ったアンドレに向かって前田は英語でいった

「お前がその気ならオレもやるぞ」

アンドレはまま両手を大きく広げていった

「It Is Not My Business(オレの仕組んだことじゃない)」

アンドレはリングに寝転がったまま起き上がらなくなり
試合は26分35秒ノーコンテスト

試合の途中
リングサイドには試合に関係のない猪木が現れていた
また後日、
この試合のみが放送されなかった
前田は
この試合を
「新日サイドによる組織的な『潰し』」
と捉えた

ドン・中矢・ニールセンとの「異種格闘技戦」

「INOKI 闘魂 LIVE」で
前田はドン・中矢・ニールセンとの「異種格闘技戦」を行い
逆片エビ固めでギブアップさせ勝利、
それはレオン・スピンクスと戦った猪木よりも劇的だった
そして前田日明は「格闘王」になった!

前田、長州顔面蹴撃

6人タッグマッチで
前田は
木戸修にスコーピオン・デスロックをかけていた長州力の背後から正面へ回り込み
顔面をキック
長州は右前頭洞底骨折
このことが発端になり
前田は新日本プロレスを解雇される

第2次(新生)UWF

第2次(新生)UWF旗揚げ

選ばれる者の恍惚と不安、二つながら我にあり

新日本解雇から数ヵ月後
前田は高田、山崎らとともに新生UWFを設立
旗揚げ戦の前売りチケットは、わずか15分で完売した
旗揚げ戦「STARTING OVER」はわずか3試合だったが後楽園ホールは超満員
当日券を求めるために徹夜組まで現れた

密航ファンもいた

旗揚げ2戦目は札幌大会だったが
会社を休んで遠方から仕事を休んで「密航」してくるファンもいた

試合は
従来のシリーズ形式ではなく
月1回、各地を回る形式を採用
選手のコンディション低下を予防した

ルールは
・試合はすべてシングルマッチ一本勝負
・勝敗はKOもしくはギブアップのみ(ピンフォールなし)
・5度のダウン(3度のロープ・エスケープで1度のダウンと算定)でTKO負け

というファイティングスポーツ性の強いものだった

前田日明 vs ジェラルド・ゴルドー

前田日明は
ジェラルド・ゴルドー(空手家、キックボクサー)と異種格闘技戦を行った
試合開始直後
ゴルドーは打撃で前田を圧したが
前田はゴルドーのハイキックをつかんで
裏アキレス腱固めを極めた

前田日明 vs 高田延彦

UWFは
大会を開く度にチケットは完売
グッズやビデオも激しく売れ
プロレス界で独走状態だった

順風満帆と思われた が・・・・

資金も十分
各選手の生活もゆとりがあり
一見、順風満帆と思われた
しかしフロントと選手間に不協和音が流れ始める

第2次(新生)UWFは
前田が作った会社だが
前田は旧UWF時、社員だった人間を社長に起用し
自身は選手として理想を追求していた
そしてUWFという会社には何千万、何億円というお金が流れ始めた

前田は会社の株を
選手である前田日明、高田延彦、山崎一夫
そして社長ともう1人のフロントスタッフで
5分配するように指示していた
しかし
社長は
自分と自分の妻、
フロントスタッフとその妻
で4分配していたという
(真相は不明)

前田は
大坂城ホールでの試合直後、このことをぶちまけた

数日後
社長は
会社への背任行為として前田を5ヶ月出場停止に処した

その2ヵ月後、
前田抜きで行われた大会で
UWFの選手の1人、船木誠勝が試合後
欠場中の前田を含む全選手に呼びかけ
選手がリングに勢揃いし
バンザイ三唱し
選手の団結をアピール
会社フロントへ抗議の意志を示した

5日後
社長は
選手全員の解雇処分を発表した

「じゃあ解散だ」

1991年1月、
第3次UWFの準備を進めていた前田の家で選手が集まりミーティングが行われた

「1人でも俺を信用できないヤツがいたらそれはUWFではない
1人でも欠けたら解散だ」

多くの選手は前田を信用しているといいったが
ある選手がいった

「今日はいわせてもらいますけど、
前田さんは僕らを単なる下っ端だと思ってるんでしょ
新生UWF立ち上げの時だって前田さんから声をかけられた事なんて無いし
前田さんに対する信頼なんて無いです」

「じゃあ解散だ」

こうして第2次UWFは終わった

リングス Fighting Network RINGS

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