【清原和博】縦縞を横縞に!でも阪神ではなく巨人を選んだFA裏話

【清原和博】縦縞を横縞に!でも阪神ではなく巨人を選んだFA裏話

1996年のオフシーズン、当時、西武ライオンズの選手だった清原和博がFAを宣言して、その移籍先が話題となりました。候補は2球団で、阪神タイガースか読売ジャイアンツ。最終的には巨人を選びますが、なぜドラフト会議で切られた因縁の球団を選んだのでしょうか。当時のことを、清原和博が松村邦洋に語ります。


今だから話せるFA裏話

2021年、YouTubeチャンネルのコラボで、清原が松村に "今だから話せるFA裏話" を語っています。1996年オフシーズンのFA宣言、阪神ではなく巨人を選んだ経緯について、清原本人が語る興味深い内容です。詳しく見てみましょう。

移籍を決断した理由

元々は、西武ライオンズに骨を埋めるつもりだった清原。しかし、あることがきっかけで、移籍を考えるようになります。



清原の入団当時は、正に西武の黄金時代。石毛、秋山、伊東、東尾、工藤ら優れた先輩たちに恵まれ、その中で自由に野球をさせてもらい、何度も優勝を経験しました。ところが、入団して10年以上経ってふと気づくと、自分の周りには自分より若い選手ばかり。それが燃え尽き症候群のようになり、「一度きりの人生、もう一度チャレンジしたい」という思いが芽生えたようです。



そして、1996年のオフシーズンにFA宣言。清原獲得に名乗りを上げたのは、地元関西の阪神タイガース因縁の読売ジャイアンツでした。清原は、阪神と巨人のどちらを選ぶのか!? オフシーズンにもかかわらず、巷はシーズン中のような盛り上がりを見せます。

阪神の方が条件は良かった

紆余曲折を経て、清原が最終的に選んだ球団は巨人でした。

憧れの球団だったとは言え、ドラフト会議で自分を切ったあの巨人です。

巷では、なぜ巨人に行くのか?男の意地はないのか?金で行くのか?

といった否定的な声が多く聞かれました。



ただ、金銭面に関しては誤解があり、

実は、阪神の方が契約条件は上だったとのこと。



阪神が提示した条件は、

・10年契約36億円

・監督、球団社長まで終身雇用


というこれ以上ないもので、



一方の巨人が提示した条件は、

・2年契約5億円

というもの。



しかも、吉田監督

「縦縞を横縞にしても・・・」

の発言もあり、条件や熱意の差は歴然でした。



では、なぜ巨人を選んだのでしょうか。

そこには、清原らしい様々な苦悩があったようです。

清原が悩んだこと

年俸の比較

当時、阪神で年俸の最高額だったのが和田豊の1億円。

しかし、清原が移籍するとなると、

年俸は前年の1.5倍というFAの規約があるため、

3億6,000万円という、和田の4倍近い額を

提示されることになります。

清原の中には、この年棒では、

「きっと阪神ファンは許してくれないだろう」

という思いがあったようです。

集中する期待

清原が投手であれば、

ファンの期待は登板する試合に限られますが、

打者となると、ファンの期待が全部

清原に集中することになります。

清原の実家(清原電気)は大阪の岸和田にあり、

打てなければ、熱狂的な阪神ファンに

「家を燃やされるんじゃないか」

という心配までしたようです。

浜風の影響

阪神の本拠地・甲子園球場には、

ライト方向からレフト方向に吹く名物!?の浜風があります。

通常は左打者に不利となる浜風ですが、

清原は右打者ながら、センターからライト方向への

打球を得意としていたので、浜風で打球が押し戻され、

大きな不利
となる可能性がありました。

ホームランを期待される清原にとっては、

決して看過できない外的条件です。



清原はギリギリまで悩み、

決断する直前まで、神戸に住む友人には

「俺、阪神行くから」

と話していたといいます。



上記の懸念点がクリアできていれば、

縦縞か横縞!?のユニフォームに袖を通す、

背番号3の清原が見られたのかもしれません。



因みに、松村の吉田監督のモノマネによれば、

当時、阪神で背番号3をつけていた八木裕は、

自分の背番号を清原に譲るつもりだったようです。

移籍後の清原

清原が巨人に移籍した1997年、

巨人は優勝を逃しますが、西武は優勝。

一方、清原が西武にいた1996年は、

巨人が優勝し、西武は優勝を逃していました。

まるで、清原が西武から巨人に移ったことで、

逆に優勝が巨人から西武に移ったかのようです。

この時のことを清原は「肩身が狭かった」

と話しています。



無論、優勝できるできないの要因は、

他に無数の要素があるわけですが、

こんなところにも、清原の人間味や繊細さが

見て取れます。



結局、西武時代ほどの成績は残せませんでしたが、

一度も三冠タイトルを獲得できなかったにもかかわらず、

通算成績では、

・歴代5位の525本塁打

・歴代6位の1530打点

を記録する、球史に名を残す大打者となりました。

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