猿岩石のヒッチハイク旅   アジアの西端、トルコへ。日本アカデミー賞女優、室井滋参戦。

猿岩石のヒッチハイク旅 アジアの西端、トルコへ。日本アカデミー賞女優、室井滋参戦。

アジアは、香港、中国、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコ。ヨーロッパは、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、フランス、そしてゴールの大英帝国、イギリスまで。野宿、絶食が当たり前の「香港-ロンドン ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」旅。


女性客の夫は日本人。
くさび形文字の研究者で、学会のためトルコのホテルに滞在していた。
そのホテルに移動後、その優しいご主人とご対面した室井は、猿岩石追跡アイテムの1つ、電波少年のホームページアドレス「 http://www.ntv.co.jp」と接続方法を書いてあるたメモを渡した
「これでどこにいるのかを知りたいんですけども・・」
『はい、ちょっと待ってください』
ご主人は自分のノートパソコンで準備を始めた。
すると横から奥さんが
『何か飲みますか?』
「いいんですか?」
幸せすぎて涙と笑いが止まらない室井。
「うれしい。
何でもいいです。
お水でも何でも」
そして冷蔵庫からダイエットコーラを出されると
「いいんですか、コーラなんて!」
と350ml缶を半分ほど一気飲み。
「うぁーッ、おいしい」
するとインターネットの接続が完了。
猿岩石の近況をチェックすると
「2人の現在いる場所・・・
トルコ。
アンカラからアンタルヤへ移動中だって。
アンカラにいないよ!」

「あと2000円くらいしかないのに・・・」
嘆く室井に、親切なご夫婦は、長距離トラックに乗ることをアドバイス。
そしてメモに
「アンタルヤに行きたい」
「お金がない」
とトルコ語で書いてくれた。
室井はトラックターミナルへ向かい
「アンタルヤに行きたいんだけど。
お願い」
といってメモを見せた。
そして男性の先導で連れていってもらったのはバス乗り場
「バスじゃなくてさあ、車に乗せてもらいたいんだよ、オジチャン」
アンタルヤ行きのバスの料金は2,000円もするために当然却下。
「サンキュー、サンキュー」
といって案内してくれた男性と別れた室井は、メゲずにトラックを当たっていく。
そして2人の男が乗るトラックで
『この娘、お金ないんだって』
『かわいそうだから乗せてやるか』
『ちょっとくらい、お金出せよ』
といわれ、タバコを出したが、ついでにお札も1枚持っていかれてしまった。
そしてトラックの荷台には先客がいた。
「何だ、これと一緒かよ」
と笑う室井は、3匹のヤギと一緒にアンカラを出発した。

アンカラから南西に400km、アンタルヤまで揺れる荷台の上で長旅が始まった。
室井は、荷台前方にいるヤギに対し、真ん中に荷物を置いてバリケードをつくり、最後部に座った。
そしてまず帽子と頭の間にタオルを挟んで、日焼け対策。
するとヤギがオシッコしだし
「あっ、オシッコだ。
ガマンしてー」
と頼んだが止めてくれなかった。
トラックに揺られ少し落ち着いてきた室井は、ハーモニカを取り出して、「上を向いて歩こう」を吹き出した。
すると雲行きが怪しくなり、大粒の雨とヒョウが降ってきて、とても上を向けない状態に。
「アイタタタタ」
室井はビニールのカッパをかぶったが
「サブー」
「イテー」
を連発。
あまりの寒さに羊も鼻水をタラしていた。
とにかく耐えていると、やがて天候は回復。
室井はカッパをかぶったまま荷物を枕にして寝た。
アンカラを出て4時間、日が傾き始めた頃、車がスローダウン。
「どうした?」
寝ていた室井が起き上がると車は道路の端で停車していた。
「エンストか?」
心配しているとなんとか発進。
しかし明らかにエンジン音がおかしい。
「ダメダメ、黒煙はいてる。
おかしい。
ダメダメ、ストップ」
室井は運転席に呼びかけたが、運転手はアクセルを踏み続け、数十m、低速走行した後、ついにエンジンが動かなくなった。
「ああ、どうしてこうなるかな」
男たちは運転席から降りて修理を試みたが直らず、室井と同行スタッフに
『アンタたち、他の車探してくれないか?』
『悪いな、許してくれ』
といった。

室井は、荷物を降ろし、ここまで乗せてもらったお礼を告げ、新たなヒッチハイクの準備。
5千円と一緒にのし袋に入っていた紙を取り出し
「上げ底で紙が入ってたんだよ。
ほら、こんなデッカい紙。
やったじゃん。
これに書けばいい」
といって口紅でメッセージを書いていると、1台の車が停まり、男性が降りてきた。
『こんにちは。
どうしたの?』
地面で書いていた室井は男性を見上げながら
「アンタルヤ!」
といってメモを渡した。
『アンタルヤ?』
「イエス」
『この通りを向こうへ行くんだよ』
「あっちでしょ」
わかっていることを教えてくれる男性に室井は
「ちょっとみせて」
といってメモを取り返し、下を向いて作業を再開。
日本語で
「おっちゃん、乗せてくれないんだったら話しかけんなよ」
と毒づいた。
男性は
『手伝ってあげるよ』
といって室井から紙と口紅をとって、自分の車のボンネットでメッセージを書いた。
そして書き終わると
『チャイ』
「チャイ?」
『ティー』
とお茶に誘ってくれた。
「いいの?
どうしてそんなに優しいの」
室井は車に乗った。

男性は運転しながら
『もう日が沈んで危ないから泊まった方がいいよ』
といって、ある家の前に停車。
出てきた男性に
『この娘が困ってるんだ。
この人たちを泊めてあげてくれないか』
頼まれた男性は
『じゃあ、ちょっとついてきて』
といった。
男性が運転する車に先導され、トルコ語がまったくわからず、わけがわからない室井は
「どういうことなのかな?」
車はアンタルヤの手前150kmの村、アフィヨンに到着。
『ここで降りて』
といわれ、外をみると外で数人の男が握手している。
不安を覚えながらも室井は
「ハロー」
と笑顔で降車。
男たちに案内されて
「どうなってんのかなあ。
わかんない」
と泣きそうな顔でついていった。

そして一軒の家に到着。
「ここに泊めてもらえるのかな」
といいながら入っていくと庭で
『いらっしゃい』
と、この家のお母さんに出迎えられて握手。
口紅でメッセージを書いてくれた男性は、室井から大きな荷物を取って
『さあ、あの部屋へ』
といった。
室井は通された部屋でカッパを脱いだ。
どうやら泊めてもらえる様子。
「すみません、本当に」
と正座して頭を下げる室井をお母さんはハグをして両頬にキス。
「はずかしい、はずかしい」
テレる室井に手を握りながら
『友達、友達』
といった。
室井は、夕食まで村を散歩。
子供たちが集まってきたのでハーモニカで「上を向いて歩こう」を披露。
自分で笑ってしまうほど何度も音を外したが、子供たちは盛り上がってくれた。
「なんかテレちゃうな」
日が暮れると美味しい夕食をごちそうになった上、お母さんから女性が頭を覆う布「ヒジャブ」をプレゼントされ、室井は感謝しきりだった。
「こんな親切なの、すごいね」

119日目、8月9日、猿岩石はボドルムの堤防で起床したが、無一文なので食べ物も飲み物も買えない。
そこで船の清掃など1日だけのアルバイトを探すことにした。
「サムシング・ジョブ」
「アイ・ワント・トゥ・ワーク」
「ジョブ!」
停泊中の船の人に笑顔で話しかけていき、断られ続けた。
9隻目、
「ワン・ディ・ワーク」
『1日だけ?』
「イエス、アイ・ホープ・メイク・マネー」
『お金が欲しいんだ』
「イエス」
『いいよ』
船長らしく人物は船に乗るように促した。
その船は、海水浴客を乗せて食事付きクルージングを行う観光船。
2人は厨房の手伝いを命じられ
「残りモンが食える」
とほくそ笑んだ。
午前10時、優雅な客たちを乗せ、船が出港。
厨房ではランチづくりが開始し、2人はシェフの指示に従って調理補助を行った。
船は30分ほどで目的地到着。
離島の近くに停泊した船から、ある客はエメラルドグリーンの海に飛び込み、あり客は甲板ベンチで日光浴。
2人は、それを横目にみながら
「いいな、リゾートで来てる人は」
(有吉)
「俺達、仕事」
(森脇)
12時、食堂は満員になって、厨房から完成したランチがドンドン搬出。
すべての料理を出し終えると、シェフにまかないをつくってもらい、久々にまともな食事。
その後、戻ってきた食器を洗った。
17時、帰港。
すると船はすぐにナイトクルージングの準備に入り、厨房の2人もディナーの準備に追われた。
ナイトクルージングの客は、美しい夜景を楽しんだ後、22時に帰港。
2人は厨房の清掃をして、24時に1日の仕事が完了。
1人、100万トルコリラ(1300円)の日当をもらい、Iヵ月ぶりに無一文でなくなった2人は、そのまま船の甲板で泊まらせてもらった。

一方、追跡3日目の室井は、お母さんと家族に別れを告げ、昨日、村に案内してくれた男性にアンタルヤまで乗せていってもらうことになった。
後部座席の窓をハンカチで覆って日焼け対策を施してから眠った室井は、アフィヨンから150km、アンタルヤに到着すると
「サンキューサンキュー。
気をつけて帰ってね。
ンッ」
と笑顔で男性の頬にお礼のキス。
そして自分も頬にキスをされ
「ヒゲ、痛かったね」
そしてアンタルヤでメッセージボードを首にぶら下げて
「知らない、これ」
と聞き込み開始。
途中で男性に
『英語話せますか?
この通りを100m行くと日本人とトルコ人の家族が住んでるよ』
といわれ、 
「私、お金ないの」
といったが強引な男性についていくことに。
着いたのは日本語観光相談所「MiHRi」
案内係をしていた日本人女性に
『マリーナの方は行かれました?
あの辺りに行くとたくさん人がいるので多分、目撃者がいると思います」
といわれ、2km歩いてマリーナの捜索を開始。

しかしそこはトルコでも指折りのリゾート地。
遙か彼方までビーチが続き、1人で捜すにはあまりに広い。
「どうしようかな」
「困ったなあ」
「あー、お腹減ったなー」
「苦しいー」
といいながら3時間捜索した後、吸い込まれるようにレストランへ。
そしてここまでの我慢の反動か、
ピラフ、スパゲティ、クラブスープ、サラダ、
「時価だから怖い」
と思いつつシュリンプ、ピザ、ビールとバンバン注文。
まずはビールを喉に流し込み、、
「ぅあーッ」
と幸せを味わう。
料理も
「おいしい! 」
と完食し、食後のコーヒーを追加注文。
夢中で飲み食いした結果、お会計は、200万トルコリラ。
「どうしてそんなに高いの?
あっエビ(シュリンプ)だよ!
あーショックだ」
残金は600円。
落ち込んで店を出てからも、
「食べなきゃよかった、あんなにいっぱい」
と後悔しながら、木陰で昼寝。
目が覚めると決心した。
「やっぱ働かなきゃダメだ、これ」

日本語観光相談所「MiHRi」に戻って、日本人女性にトルコ語で仕事探しのメッセージを書いてもらった。
そして室井が思いついた仕事は「トルコ風呂」だった。
かつて日本で「トルコ風呂」といえば、風俗業や風俗店を指していた。
正式名称「個室付特殊浴場」といい、本当はやってはいけないサービスを提供してくれる風俗店の俗称だったが、トルコ人から抗議を受けて「ソープランド」に改称し、石けん業界から抗議はなかったようで現在に至る。
しかし本来、トルコ風呂とは、トルコを含む中東やアジア諸国に広く見られる伝統的な公衆浴場のこと。
美的な外観と計算された熱効率、給排水の構造は、建築学の視点から高く評価されている。
基本的な構造は、半地下に建てられて窓はない。
入り口に番台があって、中に脱衣所と浴室があり、客は、腰布、サンダルだけで浴室に向かう。
浴室は、蒸し風呂で、汗を出しながら、あかすりやマッサージなどのサービスを受けることができる。
通常、男性客に対しては男性、女性客に対しては女性がサービスを行い、そのマッサージは手荒だが快適。
入浴を終えた客は、洗面台で体を流し、人によっては脱衣所で体を休めながら飲食やおしゃべりを楽しんだ後、入浴料とチップを支払って店に出る。

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