猿岩石のヒッチハイク旅   アジアの西端、トルコへ。日本アカデミー賞女優、室井滋参戦。

猿岩石のヒッチハイク旅 アジアの西端、トルコへ。日本アカデミー賞女優、室井滋参戦。

アジアは、香港、中国、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコ。ヨーロッパは、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、フランス、そしてゴールの大英帝国、イギリスまで。野宿、絶食が当たり前の「香港-ロンドン ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」旅。


撮影ができず、映像が届かないので、日本では消息不明状態。
安否が気遣われる中、室井滋は、ドラマ収録の休憩中、広島の森脇の実家に電話した。
約40日前、インドのカーペット工場で働いていた猿岩石と電話で会話し、
「初めまして、室井と申します」
「あっ、初めまして」
「すいません、どうも。
あのぉーなんか送りますぅ?」
これを聞いた電波少年スタッフが新企画「日本アカデミー賞女優、室井滋 猿岩石を探して大追跡!」を始動させたのである。
森脇の母、みどりが電話に出ると
「私、東京の室井滋と申します。
あの女優をやっておる者なんですけれども・・・」
「あのテレビで前、約束してくださった・・・」
「そうです。
テレビで約束致しましたんで・・・」
「あのお、守ってもらえるんです?」
「ええ、約束は守らなくてはいけないですから」
「本当に」
「それに当たりましてですね、普段食べてらしたものを伺いたいなと思ってお電話したんですけれども」
とお袋の味を聞く室井。
次に有吉の母、きみにも電話。
「ご心配でしょ?」
「はい、心配してます」
「どうなさってるんですか、毎日?」
「あーもうねえ、心配で、毎日やっぱり夜、気になったり、夜ご飯食べるとき、気になったり・・・」
「今日は、あのちょっと有吉くんのですね、好物を」
お袋の味リサーチの結果、結果、

森脇 は、 うどん入りお好み焼き、ソースは「おたふくソース」
有吉は、 チャーハン、ご飯は固めに炊く

が好きだということがわかった。

116日目、8月6日、イランで撮影ができなかった猿岩石一行は、一気に11ヵ国目、アジアとヨーロッパの境に位置するトルコ、しかもその首都、アンカラへ。
(放送時は明かされなかったが、猿岩石が帰国後、トルコの国境地域でクルド人武装勢力が活動していたため危険と判断し、テヘラン(イラン) - アンカラ(トルコ)間を飛行機に乗って移動したことが発表された)
正式国名、「トルコ共和国」
首都は、アンカラ(Ankara)
オスマントルコ時代に首都だったイスタンブール(Istanbul)も、依然として経済・文化・観光の中心で、バルカン半島で最大の人口を有している。
首都は、アンカラ(Ankara)
オスマントルコ時代に首都だったイスタンブール(Istanbul)も、依然として経済・文化・観光の中心で、バルカン半島で最大の人口を有している。
国土面積は、日本の2倍( 78万km²)
トルコの国旗は、赤地に白の三日月と五芒星を配した「新月旗」
日本の国旗は、白地に赤色の太陽を配した「日の丸」
トルコ国旗は「夜」、日本国旗は「朝」をイメージさせ、共に赤と白の2色のみ。
アジアの西端にあるトルコ、東端にある日本は、11000kmも離れているが友好国である。

最初のきっかけは、日本の皇族(小松宮彰仁親王)が、オスマン帝国の首都、イスタンブールの皇帝を表敬訪問したこと。
オスマン帝国は、これに応える形で使節団と乗組員、合計656名を全長76mの軍艦エルトゥールル号に乗せて送り出した。
11ヵ月かけて横浜に入港し、明治天皇に謁見した後、帰路に着いたが、和歌山県沖で台風に巻きこまれ、22時半頃に沈没。
数名の乗組員名が岸まで泳ぎ、ガケを登って灯台へ。
灯台守から報せを受けた大島村(現:串本町)の住民は、救助を開始。
生存者を、灯台、寺、学校に運び入れ、手当てした。
それから95年後、イラン・イラク戦争は5年を経て互いの都市を無差別攻撃し合う事態に発展。
イランは日本にとってサウジアラビアやアラブ首長国連邦に次ぐ原油輸入先で、500人以上の日本人が首都、テヘランに滞在していたが、イラク軍の空爆が開始。
イラクは、イラン領空全域を戦闘地域とし民間機を含めたすべての飛行機が攻撃対象となると宣言。
日本政府は、取り残された日本人を脱出させるためにイラン・イラク両国と折衝し、特別派遣機の安全の保障を依頼したが、イラクから明確な解答が得られず、結局、待機していたジャンボ機が離陸できなかった。
するとトルコのトルグト・オザル首相が、トルコ航空の飛行機を派遣し、取り残されていた215人の日本人を救出した。

トルコ料理は、フランス料理、中華料理と並ぶ世界3大料理。
「ドネル・ケバブ」は、ブロック肉を回転させて焼き、薄切りにして食べる。
肉の種類は、イスラム教では豚肉を食べてはいけないので、主に羊肉が使われるが、牛肉や鶏肉のケバブもある。
「シシ・ケバブ」の「シシ」は「串」という意味で、ケバブを串に刺したもので、味つけは日本の焼き鳥同様、塩コショウのみが王道。
「イスケンデル・ケバブ」は、パンの上に野菜とケバブを乗せ、ヨーグルト、バター、トマトソースなどをかけて食べるが、ヨーグルトはマスト。
また日本で「トルコアイス」と呼ばれる「ドンドゥルマ」は、トルコの山岳部で採れるサーレップというラン科の植物の球根を乾燥、粉末化したものを入れることで粘り気を出した「伸びるアイス」
サーレップは、標高1000~1500mの自然の中に育ち、人工栽培はされておらず非常に希少で、日本で販売される「トルコアイス」を謡った商品は、粘り気を出すために他の粘着剤を使ったものが多い。

国民のほとんどがイスラム教徒というトルコだが、歴史的に初期キリスト教の布教の地でもあり、自然が創り上げた岩層を彫り削り、岩くつ教会や住居をつくった「カッパドキア」、ノアの箱船が漂着したという「アララット山」、聖母マリアが晩年を過ごしたと伝わる修道院跡、東ローマ帝国時代、キリスト教の大聖堂として建築され、後世、イスラム教の尖塔が増築されてモスクとなった「アヤ・ソフィア」などキリスト教ゆかりの地も数多く残っている。
イスラムの国になってもキリスト教の遺産を保護しようとうするところにも寛容な国民性を感じることができる。
ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、すべてに近い位置にあるトルコは、他国の価値観や文化を受け入れている。
本来、イスラム教徒は食生活など日常から厳しい戒律があり、例えばムスリム女性は夫以外の男性に肌をみせないようにするためにスカーフで頭や顔を覆わなければならないが、トルコでは政教分離の精神に則って、大学や公の場でそれを着用することは禁止。
飲酒もイスラム教では禁じられているが比較的自由に売買されている。

アンカラに到着した猿岩石は、まず次なる国、ブルガリアのビザを申請するためにブルガリア大使館に向かい、
『1人、550万トルコリラ(7300円)です』
といわれ、無一文の2人は何もできずに撤退。
「50万!
どんな額だよ!」
(森脇)
「とんでもないよ」
(有吉)
その頃、日本では松本明子が3度目の救援物資を準備するために奔走していた。
狙ったのは、「ウェーブハンド」というスポンジ製の大きな手。
いわゆる応援グッズだが、木村拓哉が
「これっ、コンサートに持ってきて」
といったものの、後ろの人の迷惑になることがわかって発言撤回。
急遽、使用禁止になり、5万個の発注がキャンセルになったウェーブハンドの在庫があふれているという情報をキャッチした松本明子は、
「少しくらいならタダでもらえるかもしれない」
と直接、東京都中央区日本橋の(株)丸惣を訪ねていった。
2500万円といわれる損害を被った社長だったが
「150?
いいですよ」
と快諾。
松本明子は、150枚(定価1380円×150枚=207,000円相当)を無料でもらい、救援物資の確保に成功した。
そして「進め!電波少年」の収録中、猿岩石と電話でつながると
「救援物資、第3弾送っといたから・・・
どこに送ったらいいかわかんなかったんで、一応、トルコのイスタンブールに送ったから・・」
松本明子と電話で話をしていた森脇が、
「救援物資、トルコに送ったと・・・」
と教えると、有吉はうれしさのあまり電話ボックスの壁にすがりつき、
「やったー」
と蚊の鳴くような声でいった。

2人は松本明子が送ってくれた救援物資で金を稼いでビザ代にすることにした。
しかし届くのは1週間後。
首都、アンカラは、トルコのほぼ中央。
イスタンブールは西端付近にあり、直線距離で370km。
有吉が、
「届くまでゆっくり名所を回ろう」
と提案すると、
「海!」
(有吉)
「海!?」
(森脇)
と2人の意見は一致。
トルコの国土の南側に地中海、西側はエーゲ海があり、とりあえず南の地中海を目指してヒッチハイクすることを決めた。

117日目、8月7日、2人は、
「Beautiful Sea」
と書いた紙を持ってヒッチハイク開始。
1時間後に停まってくれたトラックの荷台で揺られて6時間、海がみえてきた。
アンカラから南西に400km、地中海に面した街、アンタルヤだった。
海際の道でトラックから降ろしてもらうと、早速ビーチへ。
「うわあ、これはいいなあ」
「こんな海、初めてだった。
透き通っててずっと向こうまでみえるようだった」
あまりの美しさに感動した2人は、パンツ1丁で澄みわたる海に入り、10日ぶりの入浴。
「気持ちイイッ!」
そして
「巨乳率80%」
というビーチで波にのまれたフリして
「サササって」
痴漢した。

そして無一文の猿岩石は、岩場に移動。
海に潜って獲物を探し、フジツボとカニを数匹ずつGET。
有吉が
「やったーカニだー」
とはしゃいでいるとき、森脇は風向きなどを考えてカマをつくり、燃料となる新聞紙や木を拾い集め、火をおこした。
鉄板の代わりに空き缶を切って、その上でフジツボを焼くことにした。
有吉は、焼き上がったフジツボを食べた。
「食ってるよ、オイ」
騒ぐ地元の子供は無視し、アワビかサザエか疑うようなおいしさに目をむいて
「おいしい!」
カニも
「うわあ、うめえ」
と叫んだ。
結局、2人はフジツボとカニを完食。
久々の豪華シーフード料理の味には大満足だったが、量は足らず、腹が満たされることはなかった。

夜はビーチ備えつけのパラソルつきデッキチェアベンチで眠った。
「ココ、最高でしょ!
今までのに塾ポイントの中で。
波の音聞きながら・・・・」
そういう森脇は朝起きると、お尻を押さえながら海の家のドアをガチャガチャやっている有吉を発見。
面白いので寝たフリをしてみていると、朝なのでドアは開いておらず、有吉は違う海の家に移動し、またドアをガチャガチャ。
やがて汗をかきながら戻ってきた有吉は、突然服を脱ぎ出し、陸上選手のように走り、水泳選手のように飛び込んで平泳ぎ。
少し泳いで停止し、体勢に入った。
放出後、自分の周りに浮いてくることを防ぐために右手でちぎって投げ、
「ウンコって水に沈む」
ということを知った。
その後、シュノーケルをつけて海の石を拾っている人が近づいてきたので海から上がって、何食わぬ顔で日光浴。
「『キレイだ』とかやってるんです。
もう少しで僕のも」

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