世界的なCity Popムーブメントを体現する北米ツアーが開幕
世界的なムーブメントとなっている「City Pop(シティポップ)」。その潮流を代表するアーティストであり、J-POP海外進出の先駆者とも言える存在の杏里が、北米ツアー「ANRI LIVE 2026 U.S.A Timely!!」を敢行した。ニューヨーク1公演、ロスアンゼルス2公演(追加公演含む)の計3公演にわたる今回のツアーは、各地のファンがネットの画面越しではなく「現実の存在」として杏里の音楽を体験すべく殺到。チケットは早々と完売し、世界的な人気の高さを改めて証明する形となった。
ハードな移動行程のなか、自ら「夏女」の本領を発揮して各地に好天をもたらした杏里。ツアーの締めくくりとなった2026年5月21日のステージは、アメリカ・ロスアンゼルスの名門劇場「ザ・ウィルターン(The Wiltern)」にて催された。ウィルシャー・ストリートに面した同劇場は、ザ・ローリング・ストーンズやマドンナといった世界のトップレジェンドたちもライブを行ってきた歴史ある会場だ。
開場前から長蛇の列!熱気に包まれる名門劇場ザ・ウィルターン
1930年代のクラシカルな装飾が美しい劇場周辺には、開場前から1ブロックを1周する約1キロメートルに達するほどの長蛇の列が形成された。地元の音楽ファンのみならず、アメリカ各地、さらには海外から駆けつけたファンが目立ち、客席のなかに日本人の姿はほとんど見られない。チケットは早々に2300名分が完全ソールドアウト。ロビーは開演前から異様なほどの熱気に包まれていた。
20時過ぎに場内が暗転すると、ドアオープン時から続いていた歓声が一気に爆発、バンドの重厚なグルーヴに導かれるように杏里がステージへと姿を現した瞬間、会場のボルテージは一気に最高潮へと達した。注目のオープニングナンバーは、1988年に発売されたアルバムのタイトルチューン「BOOGIE WOOGIE MAINLAND」だ。憧れのアメリカでの新生活に胸を膨らませるストーリーを描いた同曲は、まさにこれから始まる特別なショーの幕開けにふさわしい選曲であり、オーディエンスを瞬く間に引き込んでいった。
名門劇場ザ・ウィルターン
名盤『Timely!!』を中心に紡がれる珠玉のセットリストと日本語の大合唱
今回のライブは、ツアータイトルにも冠されている80年代の名盤『Timely!!』を軸に構成。当時のきらめきを宿しながらも、今なお新鮮に響く最先端のサウンドが次々と繰り出される。「SUMMER CANDLES」や「オリビアを聴きながら」といったJ-POPを代表する珠玉の名曲たちが披露された後、アメリカにおけるシティポップ・ブームの火付け役となった「Last Summer Whisper」、「Remember Summer Days」、「WINDY SUMMER」へとステージは進行していく。
そして、時代屈指の名曲「悲しみがとまらない」のイントロが鳴り響いた瞬間、場内は演奏がかき消されるほどの大歓声に包まれた。続いて客席からは自然発生的に日本語での大合唱が巻き起こり、世代、国境、そして言語をも超越した大いなる感動が会場全体を埋め尽くした。これまでインターネットや音楽配信を通じて聴いてきたサウンドが、目の前で生き生きとした“生きた音”として鳴り響く素晴らしい瞬間。杏里はすべて英語でMCをこなし、時折客席からかけられる日本語の声に笑顔で答えながら「皆愛してる!また戻ってきます」と熱いメッセージを届けた。
ライブ写真
一過性のブームを超え“リアルなカルチャー”へ!国内ツアーも決定
かつて日本で生まれ、時代と海を越えて世界中を魅了しているシティポップ。今回のツアーで杏里は、そのムーブメントが一過性のブームではなく、現地の人々の間に“リアルなカルチャー”として深く根付いていることを鮮烈に証明してみせた。ネットから広がった音楽が、本物の大きな波(Waves)となってアメリカの夜を揺らした歴史的公演。日本シティポップの象徴でありながら、今なお進化を続ける現役アーティスト・杏里の圧倒的な存在感を、アメリカの観客は確かにその目に焼き付けた。
なお、帰国後の国内活動も目白押しだ。2026年6月11日(木)には、東京・SGCホール有明にて開催される「MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE Surf & Breeze」に高中正義とともに出演。さらに、同年9月6日(日)の東京都・たましんRISURUホールを皮切りに、12月13日(日)の沖縄コンベンションセンター劇場棟まで、全国15都市を巡る待望の国内ホールツアー「ANRI LIVE 2026 Heaven Beach」の開催も決定している。世界を熱狂させた唯一無二の歌声が、今度は日本のファンを魅了する。
全国15都市を巡る待望の国内ホールツアー「ANRI LIVE 2026 Heaven Beach」