The Steampacket / Various
スティームパケットは、1965年の夏にはローリング・ストーンズのツアーのサポートを行い、アルバムをレコーディングしています。ブリティッシュ・ブルース・バンドとして順調な滑り出しのように思えましたが、なんとアルバムはお蔵入りに。。。
このアルバムは70年代にロッド・スチュワートがブレイクした後にめでたくリリースされました。イギリスの音楽業界もシビアと言いますか、チャッカリしてますねぇ。
それにしても当時のロッド・スチュワートはめっちゃモッズですね。流石に「ロッド・ザ・モッド」の愛称を得ていただけのことはあります。
ショットガン・エクスプレス
スティームパケットは1966年前半には早々に解散してしまい、ロッド・スチュワートは次なるバンド、ショットガン・エクスプレスに参加します。
ただですねぇ、このベリル・マースデンが率いたショットガン・エクスプレスもスティームパケット同様にシングルを2枚リリースしただけであっという間に活動を終えます。メンバーの入れ替わりが激しかったようで、ロッド・スチュワートが参加しているのはファースト・シングルのみです。
その2枚のシングルをまとめたEPが発売されています。
The Shotgun Express
このEPは2枚のシングル両面を収録したものです。時代の先をいったクラブサウンドと言っていいでしょう。歌モノがA面、インストがB面に収められていますが、どちらも完成度は高いです。
このバンドには、後にフリートウッド・マックを結成したミック・フリートウッドとピーター・グリーンやピーター・バーデンス(後にキャメル)が参加していたこともあり、一部では悲運のスーパーグループと呼ばれたりもしていますよ。
ジェフ・ベック・グループ
やっと、ロッド・スチュワートも日の目を浴びる時がやってきます。下積み生活終了。そうです。ジェフ・ベック・グループへの参加ですね。
1967年前半にギタリストのジェフ・ベックがリーダーとなり結成したバンド、ジェフ・ベック・グループ。活動時期によって第一期と第二期に分けられていますが、ロッド・スチュワートが参加したのは第一期です。
まぁ、ここからでしょうね。一般的にロッド・スチュワートが知られるようになったのは。因みにベースは現在ローリング・ストーンズでギターを担当しているロン・ウッドです。
第一期のジェフ・ベック・グループは、2枚のアルバムを残しています。最初のアルバムは1968年に僅か2日間のセッションを2回、計4日で全曲を録音したという「トゥルース」です。
トゥルース
ハスキーでパワフルなヴォーカルと歪んだギターとの掛け合いという発想はそれまでになかったものでした。アルバムは全米15位となるヒットを記録しています。
カッコいいです。ジミー・ペイジがレッド・ツェッペリンを結成するにあたって、ジェフ・ベック・グループをモデルにしたという噂話がありますが頷けますね。
そして、アルバムの成功に気をよくしたのでしょうか、2枚目のアルバム「ベック・オラ」を1969年に早くもリリース。
ベック・オラ
ドラムスがミック・ウォーラーからトニー・ニューマンに変更され、キーボードのニッキー・ホプキンス が正式なメンバーとなります。で、このアルバムもこれまた全米15位とヒットしたのですが、バンド内はゴタゴタ、ギスギスしていたようですよ。
そして、同年ついにロッド・スチュワートはファースト・ソロ・アルバムをリリースします。
アン・オールド・レインコート・ウォント・エヴァー・レット・ユー・ダウン
このアルバムはメンバー的にもジェフ・ベック抜きのジェフ・ベック・グループです。ジェフ・ベック・グループの問題がどこにあったのかが分かるような感じしますね。
ジェフ・ベック・グループは1969年8月に一旦解散。ロッド・スチュワートとロン・ウッドは共にスモール・フェイセスへ参加することになります。