【80's~90's洋楽】豪華スター夢の共演!!

【80's~90's洋楽】豪華スター夢の共演!!

活気があった80年代~90年代の音楽業界。今回はそんな当時から元気を貰うべく豪華スターたちによる夢の共演を独断と偏見でご紹介していきたいと思います。今ではもう実現不可能なコラボレーションが多くありますね。


RUN-DMC&エアロスミス(1986年)

歴史的なコラボレーションと言えば、やはり世界中で社会現象を巻き起こしたヒップホップ・グループRUN–D.M.C.(ラン・ディーエムシー)とロックバンド・エアロスミス(Aerosmith)の共演を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。それはその後のエンターテイメント界に多大なる影響をもたらす革命的な出来事でした。

彼らがデュエットした「ウォーク・ディス・ウェイ」(Walk This Way)は、もともとエアロスミスが1975年に発表していた楽曲で、2組の共演はRUN-D.M.C.がアルバム『Raising Hell』内でこの曲をカバーしたことにより実現したもの。レコーディングにはエアロスミスからボーカルのスティーヴン・タイラーとギターのジョー・ペリーが参加したほか、ミュージック・ビデオにも出演し大きな話題となりましたよね。

マドンナ&プリンス(1989年)

80年代を象徴するポップ・アイコンといえばマイケル・ジャクソン、マドンナ、そしてプリンス。そんなポップ・アイコンの中からマドンナとプリンスの共演が実現したのは、マドンナ4枚目のアルバム『ライク・ア・プレイヤー』でのことでした。2人がデュエットしたのは共作した「ラヴ・ソング」という楽曲。アルバム収録曲の中でもひと際独特の雰囲気を醸し出す個性的な1曲ですよね。そして実はリードシングル「ライク・ア・プレイヤー」にもギターで参加していたというプリンス。短い間恋人関係にあった2人ですがその後、疎遠になってしまったことからこれが唯一のデュエット・ソングとなりました。だからこそこの奇跡に感謝!

ブライアン・アダムズ、ロッド・スチュアート、スティング(1993年)

スペシャルな共演といえばブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート、スティングの3人。これは1993年に公開された映画『三銃士』のテーマソング「オール・フォー・ラヴ」のために集結し、映画にちなんで「三銃士」を結成したもので、全米ヒットチャート・ナンバーワンに輝いた実力派です。人気者同士の共演ってどこか「客寄せパンダ」的な目線で見られがちですが、やっぱりエンターテイメントとしてシンプルに「楽しい」と思える華やかさはとても力強いなと思いました。

「オール・フォー・ラヴ」は映画のオリジナルサウンドトラックに収録されているほか、3人それぞれのアルバムでも楽しむことが出来ますよ。ちなみに『三銃士』はウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作した実写映画でチャーリー・シーン、キーファー・サザーランド、オリヴァー・プラット、クリス・オドネル、ティム・カリーらが出演しました。

ホイットニー・ヒューストン&マライア・キャリー(1998年)

ホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリーという2大歌姫が共演したのはミュージカル・アニメーション映画『プリンス・オブ・エジプト』のテーマ曲として制作された「ホエン・ユー・ビリーヴ」という楽曲でした。この豪華デュエットはベイビーフェイスがプロデューサーを務めたことで実現!そして第71回アカデミー賞歌曲賞を受賞した名曲です。歌唱力はもちろんですが、2人のツーショットが実現しただけでもワクワクしました。

メディアが勝手にライバル扱いしていたホイットニー・ヒューストンとマライア・キャリー。しかしマライア曰くホイットニーとはこのデュエットをきっかけに良き友人関係を築いていたという。ホイットニーが亡くなってしまったことで、もう二度と共演することは出来ませんが、少なくてもこの1度の共演が彼女たちにとって素晴らしいものであったという事実は大切にしていきたいエピソードですね。

「ホエン・ユー・ビリーヴ」は映画『プリンス・オブ・エジプト』のサウンドトラックに収録されているほか、ホイットニーのアルバム『マイ・ラヴ・イズ・ユア・ラヴ』、マライアのアルバム『ザ・ワンズ』、そして日本盤ではマキシシングルとしても発売されました。

パティ・スマイス&ドン・ヘンリー(1992年)

1980年代、アメリカのポップ・ロック・グループ「スキャンダル」のリードシンガーとしてデビューしヒットチャートを賑わせたパティ・スマイス。そんな彼女がソロシンガーとして大ヒットさせたのが元イーグルスのドン・ヘンリーとデュエットした「Sometimes Love Just Ain't Enough」(邦題:愛をこえて)でした。美しいメロディーと2人のハーモニーが何とも心地よい名曲なのですが、実はこれめちゃくちゃ重い失恋ソングなんです。一見すると結婚式にピッタリなラブソングのようにも聴こえてしまいますが……それにしてもドン・ヘンリーのハスキーボイスはいつ聴いても惹かれるものがありますよね。「セクシーな声」とはまさに彼のこと!とても大人でアーティスティックな共演でした。

「Sometimes Love Just Ain't Enough」は、パティ・スマイス2枚目のソロアルバム『パティ・スマイス』からのシングルカット曲です。同曲はビルボードチャートの第2位まで上昇する大ヒットを記録し、彼女のキャリアを大いに飛躍させました。ちなみにこのアルバムのプロデューサーは、ブルース・スプリングスティーンのキーボード奏者としても知られるロイ・ビタン。

マイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソン(1995年)

マイケル・ジャクソンとジャネット・ジャクソンの共演も90年代を代表するハイライトの1つです。実の兄と妹でありながらお互いがエンターテイメント界のスーパースターであるという特殊な関係性を持つ2人。デュエットソング「スクリーム」はそんな彼らの共同作品であり、当時人生最大のピンチに陥っていたマイケルの心の叫びが描かれています。そんな兄の想いに寄り添い、支えるジャネット。家族という固い絆を武器にメッセージ性の強い楽曲へと仕上げました。

「スクリーム」はマイケル・ジャクソンの『HIStory』アルバムからの先行シングル。そして「史上最も費用のかかったPV」としてギネス・ワールド・レコーズにも認定されています。全てがスケールの大きなコラボレーションでしたが、本音を言えばもっとたくさんの「兄・妹」共演が見てみたかったですね……「怒り」ではなく「ハッピー」な音楽で。

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