伝説の封印映画『ノストラダムスの大予言』のコミカライズ版は、ちゃんと人喰い描写が登場する問題作だった!

伝説の封印映画『ノストラダムスの大予言』のコミカライズ版は、ちゃんと人喰い描写が登場する問題作だった!

1973年11月に出版されて大ベストセラーとなった、五島勉の著書『ノストラダムスの大予言』を原作にパニック映画として公開された『ノストラダムスの大予言』劇場公開時には問題になったシーンがコミカライズ版で蘇った!


未確認生物の正体は、公害による環境汚染で巨大化したナメクジの群れだった!

長年に渡る環境破壊が、人間の体に悪影響を及ぼす!

豆腐やハム、ソーセージに含まれている防腐剤"AF2"が、長く食べている間に人体に蓄積され、ガンや流産を引き起こし、遂には突然変異を引き起こすことが語られる衝撃展開!巨大ナメクジの発生も、実は我々を取り巻く有害物質が原因であり、ノストラダムスの予言に登場する、両腕の無い赤ちゃんが思いっきり描かれるなど、確かに当時としても振り切った内容だったのが良く分かる。

『ノストラダムスの大予言』劇場ロビーカードより

マンガでも、見事に再現された人喰い植物!

将来的に起こりうるであろう、公害や食糧問題に世界中で取り組んでいる中、ニューギニアに派遣されていた第一次国際調査団が行方不明になったという連絡が!彼らの救出のため、西山博士をリーダーとする第二次調査団が編成され、ニューギニアに向かうことになる。成層圏に溜まっていた放射能の灰が、何らかの要因によりこのニューギニアに降って来たことによる放射能汚染が原因ではないかと予想していた第二次調査団の前に、巨大な人喰い植物が出現!

放射能の影響で狂った人喰い人種に襲われる!

折込ピンナップには問題の人喰いシーンが!

ここが劇場公開時に問題となった人喰いシーンだ!このコミカライズ版でも見事に再現されたショッキングなシーンだが、実は本誌の折込ピンナップにはこのシーンのカラー写真が掲載されており、今では実に貴重な資料となっている。

人喰い人種の正体、実は行方不明の調査隊員たちだった!

ニューギニアの奥地へ調査に行ったまま消息を絶っていた第一次調査団が、まさかの人喰い人種だったとは!現地に降り注いだ放射能の灰が、彼らを狂わせてしまったのだ。

成層圏の破壊で皮膚が焼ける!

襲い来る大災害の恐怖!

その頃全世界では、ついにノストラダムスの大予言が現実のものとなっていた。
超音速旅客機SSTの爆発事故で起きた成層圏の異変により、地球上に紫外線が降り注ぎ、人々の皮膚が焼け爛れていく・・・。
更に、次々と襲い来る天変地異に核ミサイル攻撃!ついに世界は滅亡の日を迎えてしまうことに。

実は全部、架空の話だった!

と、思わせて、実はこれらの滅亡的状況は、全て西山博士が国会で人々に説明した仮説だったことが明かされる。あくまでも可能性だが、このままの生活を続けている限り、近い将来人類は破滅の道を突き進むことになるかも知れない、という西山博士の主張。
それを防ぐには、祖先の様な物質的に素朴な生活に戻ることが必要であり、これからの世の中を担う子孫に幸せに暮らせる世界を譲り渡すことが、我々の使命だと語る西山博士。

人類への問題提議で物語は終わる。

近い将来に予測される人類の危機に、必ずや世界が一つになって立ち向かい、克服するであろうことが描かれる本作のエンディング。確かに問題描写が多い内容だが、そこには人類の未来への確かなメッセージが込められていることが良く分かる。
果たして、これほど高いメッセージ性に溢れた名作映画を、再び我々が鑑賞出来る日はやって来るのだろうか?

最後に

いかがでしたか?
『日本沈没』が前年に大ヒットしたため、同傾向の映画としてノストラダムスの予言による大災害をスクリーン上に見事に再現した点は良かったのだが、あまりに配慮に欠ける描写が多いため、今では見ることの出来ない封印映画の王者となってしまった、この『ノストラダムスの大予言』。問題描写を多く含みながら、最終的に非常に道徳的なメッセージを残して終わるその内容は、確かにこの年の文部省推薦映画に選ばれたのも納得の内容だと言える!
同じ封印作品でも、『江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間』や『博徒七人』などの東映作品は、近年CSの東映チャンネルにおいて解禁・放送される物が多くなっているのだが、果たしてこの東宝の『ノストラダムスの大予言』は、再び日の目を見る日が来るのだろうか?

その日が来るまでは、このコミカライズ版がその内容を伝える貴重な資料となるのだが、単行本未収録の上に掲載誌が古書市場でも結構高値を呼び入手困難となっているため、一日も早い単行本収録や復刻が望まれるところだ。

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