マリオアクションとスクウェアRPGの奇跡的な融合! 名作SFCソフト「スーパーマリオRPG」

マリオアクションとスクウェアRPGの奇跡的な融合! 名作SFCソフト「スーパーマリオRPG」

王道だけどポップ、やりこめるけどお手軽、任天堂だけどスクウェア――RPGやったことない人もやりつくした人もまんぞくさせますマリオです(オーイエー!)


通常バトルでは強力な味方となってくれるバトルコマンド達も、例えばラスボスからのダメージを0にするといった凶暴性は持ち合わせていない。



節度あるシステム調整が好感度とバランスに貢献してくれている。

レベル上限30の是非

アークザラッド2

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RPGにおいてレベル上限というのは重要な項目である。



なかには史上最凶やりこみを謳いレベルも9999まで上がる「魔界戦記ディスガイア」や、通常レベル制限1000だけど〝工夫をすると10000超え〟する「アークザラッド2」などもありますが、「魔界戦記ディスガイア」の登場は2003年の登場と後の世界線のことですし、〝「アークザラッド2」に至ってはバグ利用〟です。



というわけでFFやドラクエをはじめとしたRPG、そしてポケモンといったシミュレーションゲームをいれてもレベル上限は通常99ないし100、気の利いたゲームだと200~300程度というのが現実的なところ。

なおシリーズ全体を通してレベル上限原則99~250を通している《テイルズ》シリーズですが、《シリーズ第1弾「テイルズ オブ ファンタジア」の〝移植版だけ〟999レベルが限界》というオヤオヤ情報もあります。興味深いですね。今回は無視しますが。



これら情報と照らし合わせると「スーパーマリオRPG」のレベル上限30は相当早い部類に入ります。

レベル上限とキャラクター成長限界は直結しているので、本作の成長限界はかなり早く来ます 。おおげさな言いまわしをすると《RPGを楽しめる時間が短い》。



しかしこのへんはアクションゲームやシナリオの重厚感、バトル以外の要素の多さから《欠点とは感じない》という程度で落ち着いているようです。

登場人物

マリオ

マリオ

Amazon | ニュースーパーマリオブラザーズ デスクトップソフビシリーズ マリオ | ソフビ人形 | おもちゃ

ギネス記録を持つキャラクターにして本作の主人公。無口なのに熱血漢。

技はボタン連打型のファイヤーボールと、タイミング入力型のジャンプがある。



前述の《100回ジャンプ》の主要人物でもある。

連続ジャンプは仕組みこそは簡単なのだが、難易度はとんでもなく高い。

というのも回数を重ねるごとに《成功入力タイミングがずれていく》のである。リズムゲーよろしくポチポチ押しているだけでは確実に失敗する

しかもそのタイミングというのが後半になるとわずか数F(フレーム)になっていく。フレームっていうのは大体1/60秒のこと。〝格ゲーの判定じゃないんだぞ〟

それでいいのか。

マロ

マリオRPGオリジナルキャラクター。

ふわふわしたマシュマロのような見た目でおっとりしている〝自称カエル〟 本気か?



最初に仲間に入るキャラクターで、魔法攻撃から「なにかんがえてるの」のような特殊技、ちょっとした回復までこなす器用者。

その心強さと便利さと〝雰囲気〟から《序盤だけ活躍するキャラクター》だという声もちらほら。

でも本当は〝作中屈指のアタッカー〟

全体魔法でザコ敵をけちらすことはもちろん、的確な属性攻撃でボスの体力もゴリゴリ削っていく。鬼かな?



序盤パーティは無口なマリオ、後述の鉄面皮ジーノで構成されるため貴重なムードメーカーとなっている。

シナリオ的にも重要なキャラで、彼の過去にまつわるイベントと演出は必見。



このような要素からパーティ加入が比較的遅いピーチ姫をさしおいて《本作のヒロイン》として扱われることもある。

ジーノ

マリオRPGオリジナルキャラクター。

であり、ゲームを通して人形のなかに入っている。



感情的なメンバーしかいないなかで冷静沈着、頼りになる雰囲気をかもしだしている。理想主義的な一面があり、ちょっとキザ。 ラップパート担当。



一方でバトルになると、

〝いかにもFFっぽいエフェクトを用いる《ジーノビーム》〟

〝景気の良い攻撃力上昇《ジーノウェーブ》〟

〝技を放った後に謎の頷きを見せる《ジーノカッター》〟

〝チャージ系全体攻撃《ジーノブラスト》〟

〝自身が砲台と化して攻撃を放つ《ジーノフラッシュ》〟

という八面六臂の活躍を見せる。なかでも《ジーノカッター》はコマンドに成功すると〝9999〟という破格のダメージを与える。

そのシナリオ的な立場とアタッカーめいた性能は〝どこか主人公としての風格を漂わせている〟





どうやらかなり人気の高いキャラクターらしく「スマブラで参戦しないの?」的な期待が根強かったらしい。

無茶言うなと言いたいところだが《大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U》のコスチューム枠でちゃっかり登場しているらしい。今後の活躍にも期待か?

クッパ

オープニングのイベントバトルからの登場。



城を舞台にしたバトルはそれなりの迫力があるが《直後に城を乗っ取られる》《その後もクッパ軍団とともにあちこちで登場するが、団員数が明らかに減少していく》など報われない。



そういう流浪の果てにも誇りを捨てず、プライドが高いままパーティーに加入してくるのはなかなか印象深い。

そしてそれだけの性能を持っている。少なくとも〝加入直後は〟



高い体力と安定度抜群の物理火力を誇っているが、魔法性能はイマイチ。

なので魔法威力もイマイチ。

とはいえ《状態異常とデバフが豊富》という一面もあるので戦力外ではない。

……の名誉のために言っておくと、彼の純ステータスと性能は強者の部類に入っており、 一軍としてパーティに入っていることが決して珍しくはない。

ただちょっとチートじみた性能の仲間がいるので影が薄いだけである。かくいうわたしも一軍にはクッパをいれていました。

べつに魔法性能が微妙でも肉弾戦していればいいし……HP高いし……



なお、この作品での一人称は《ワガハイ》。

本作以外だと《おれさま》もあったようだが、「スーパーマリオRPG」後は《ワガハイ》で通しているようである。

どこか中小企業の社長めいた性格になりがちなのも本作の影響が強いのだとか。



ところでクッパを操作可能なゲームって初は「スーパーマリオRPG」ではなかろうか。

ピーチ

毎度おなじみ被害者の姫君。



今回はオープニングでクッパにさらわれ、そのあと別の敵に求婚を迫られたりと往年のライトノベル主人公的な巻き込まれ体質を発揮している。



そんな展開なので彼女を戦力として期待していた人はあまりいなかったのではないか。

ところがフタを開けてみれば、そこにいたのは〝〟であった。



・回復魔法が得意なヒーラー。当然味方全体にかかる。 ついでのように状態異常も治す

・唯一の蘇生魔法すら使う。しかも低コスト

・流石に非力なので通常攻撃力が低い。そのせいか最強武器のひとつが使用可能。装備すると肉弾戦すらこなす

・最後に取得するのは〝全体攻撃魔法〟 もちろん高威力



RPGパートの難易度が全体的に低いとされている本作であるが、〝難易度を下げている主な原因〟のひとつが彼女である。攻略サイトにはだいたいチートとか書かれている。むべなるかな。



実はマリオシリーズにおいて彼女がさらわれていた理由のひとつに《強い魔法能力の持ち主》という説がある。それが決して偽りやお世辞ではないことが本作によって証明された。〝じゃあなんでクッパを撃退しないの?〟



また、後の「マリオパーティ」シリーズや「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズにおいてつけられる《おてんば》という属性も、その初出は本作あたりではないかという噂である。

もっとも「スーパーマリオUSA」あたりでも〝野菜をひっこぬいたり空を飛んだり〟してるのでお察しものだが。

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