覚えてますか?幻のSPAC(スパック)ロマン映画『オルカ』!そのコミカライズ版の内容とは?

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映画「テンタクルズ」で悪魔の大ダコを倒してくれた正義のヒーロー、それがオルカ=シャチ!今回紹介する1977年日本公開の映画『オルカ』は、そのオルカ対人間の対決を描いた、正に海洋生物版の西部劇!そのコミカライズ版をご紹介します!


憎いノーランに復讐の宣戦布告をする程とは!

人間並みの知能と感情を持つオルカ!

石油パイプラインを破壊し町を火の海にするオルカ!

更にオルカの復讐はエスカレートする!

このままでは町全体が危ないので、ノーランは海に出てオルカと対決しようとする。

ノーランを挑発するオルカ!

妻子を殺された恨みはやはり深かった!

オルカにも情けがあると思われたが・・・。

相手を自分と同じ目に合わせることで、やっと彼の復讐は完了したのだった。

恋人の眼の前でノーランを殺したオルカ。

いかがでしたか?
てっきり動物パニック物と思わせて、まるで西部劇の様な男同士の対決と復讐の空しさを描いた本作。人間側がオルカに殺されて終わるという、予想に反してかなりハードで地味な内容の本作だが、このコミカライズ版では作者の石川球太先生によるコメディ描写が挿入されるなど、子供向けにかなり表現をマイルドにしている点が特徴だと言える。

当時劇場に見に行けなかったミドルエッジ世代の子供たちにとって、動物漫画の巨匠である石川球太先生の見事な画力とアレンジによる『オルカ』を読むことが出来た体験は、当時映画館で本編を見た大人たちよりも、遙かに幸せだったと言えるのかも知れない。

最後に

先に公開された映画『テンタクルズ』でも、そのパンダの様な外見とは正反対の獰猛な習性を観客に強く印象付けた、このオルカ=シャチという生き物。当然人間を襲うオルカの群!的な展開を多くの観客が期待したのだが・・・。残念ながらスクリーンに描かれたのは、何とオルカの夫婦愛と人間に対する復讐の物語、という意外と地味な物だったのだ。

しかも、どう考えても人間側の方が勝手な理由でオルカに危害を加えており、その復讐のために単身憎むべき仇の男を追い続けるという、正に動物版『マッドマックス』といった内容には、当時の観客もかなり困惑して劇場を後にしたのだった。実際、当時小学6年生だった自分も映画館に連れて行ってもらえなかったので、仕方なくノベライズ版の小説本を買って読んだ記憶がある。ちなみにノベライズ版の表紙も、映画のポスターと同様のデザインだった。それほどこのオルカがジャンプしているポスターデザインは、当時の小学生にとって魅力的だったのだ。それだけに、後年やっと本編を鑑賞した時のやり切れない気持ちといったら・・・。

もちろん、当時の様な「動物パニック物」という固定観念を外して鑑賞すれば、逆にオルカの夫婦愛が心に響く名作映画となるのだが、残念ながら当時の観客には、そうした心の余裕は持てなかったのではないだろうか。
今やCGでどんな動物でもスクリーンに再現出来るようになった時代だからこそ、オルカが持つ深い夫婦愛が泣かせる本作を是非リメイクして欲しいものだ。

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