ヤンキー漫画の金字塔が最強の布陣で再始動
1990年代、多くの若者がその拳と生き様に熱狂した伝説の不良漫画『ろくでなしBLUES』。1997年の連載完結から約29年の時を経て、令和の時代に衝撃的な復活を遂げることが発表されました。集英社の漫画雑誌『グランドジャンプ』公式X(旧Twitter)および森田まさのり氏のアカウントで明かされたのは、完全新作となる外伝エピソード『ろくでなしBLUES ─鬼葛─(おにかずら)』の連載決定というビッグニュースです。
今回のプロジェクトで最もファンを驚かせたのは、その制作体制でしょう。原作はもちろん生みの親である森田まさのり氏が担当しますが、作画を担当するのは、『Dr.STONE』や『ORIGIN』などで知られる超絶画力の持ち主、Boichi(ボウイチ)氏です。森田氏が描く泥臭くも熱い人間ドラマと、Boichi氏の圧倒的な筆致による迫力のアクション描写。漫画界のトップランナー二人による化学反応は、往年のファンのみならず、現代の漫画読者にとっても見逃せない一大イベントとなるはずです。
ファンが夢見た「幻の対決」がついに現実に
外伝『鬼葛』で描かれるテーマは、長年のファンであればタイトルを見ただけで身震いするような内容です。それは、東京四天王の中でも特に人気の高い二人、渋谷の鬼塚と池袋の葛西による直接対決です。本編連載時、主人公の前田太尊を中心とした物語の中で、四天王同士の激突は数々の名勝負を生み出してきましたが、鬼塚と葛西の本格的な「タイマン」は描かれることがありませんでした。
森田まさのり氏は自身のXで「舞台は1990年代前半。続編ではなく、当時本編で描かれなかったあの時のあの二人の闘いをやりまっせ!」とコメント。この言葉からは、単なる懐古趣味的な企画ではなく、作者自身が長年温めてきた「描きたかった物語」を、満を持して世に送り出すという強い意気込みが感じられます。圧倒的なパワーを誇る鬼塚と、テクニックとカリスマ性を兼ね備えた葛西。果たしてどちらが強いのか――約30年間、ファンの間で議論され続けてきた「最強論争」に、ついに一つの答えが出されることになるかもしれません。
圧倒的画力で蘇る90年代の空気感
作画を担当するBoichi氏は、筋肉の躍動やバトルのスピード感を描かせれば右に出る者はいないと言われる実力派です。彼が描く『ろくでなしBLUES』の世界がどのようなビジュアルになるのか、公開された予告カットからは既に凄まじい熱量が伝わってきます。森田まさのり氏のキャラクターデザインの特徴である「表情の豊かさ」や「男の色気」をリスペクトしつつ、Boichi氏独自の緻密でダイナミックな画風が融合することで、これまでにない新しい『ろくでなし』像が誕生することは間違いありません。
また、舞台設定があえて現代ではなく「1990年代前半」のままであることも重要なポイントです。スマホもSNSもなかったあの時代、拳一つで語り合った男たちの熱い空気が、Boichi氏の手によってどのように再構築されるのか。学ラン、リーゼント、そして繁華街の喧騒。令和の洗練された絵柄で描かれる平成初期の不良文化は、当時の読者には強烈なノスタルジーを、若い読者には新鮮な衝撃を与えることでしょう。
2026年夏、グランドジャンプで伝説を目撃せよ
『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』は、2026年夏頃より『グランドジャンプ』にて連載開始予定です。連載終了から四半世紀以上が経過してもなお、テレビドラマ化や展覧会の開催など、話題に事欠かない本作。今回の外伝は、単なるスピンオフの枠を超え、漫画史に残る「事件」となる予感に満ちています。
「ねれらっちゃれらーっ!?」という、作中でお馴染みの独特な悲鳴(?)と共に発表されたこの吉報。今年の夏は、かつてジャンプを握りしめて熱くなったあの興奮が、再び日本中を包み込むことになりそうです。鬼塚のパワーか、葛西の技か。最強タッグが描く、最強同士の激突。その決着の瞬間を、固唾を呑んで待ちましょう。
2011年11月16日(水)に集英社から創刊された青年漫画誌グランドジャンプ[GRANDJUMP]公式サイト。人気作品の試し読みも。毎月第1・第3水曜日発売。オトナ漫画の新定番。