まず、OTC医薬品(市販薬)の基礎知識をおさらいしましょう!!
OTC医薬品(市販薬)とは??

OTC医薬品のロゴマーク
上手なセルフメディケーション OTC医薬品協会
OTC医薬品とは医師に処方してもらう「医療用医薬品」ではなく、薬局やドラッグストアなどで自分で選んで買える「要指導医薬品」と「一般用医薬品」のことです。英語の「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略語で、対面販売でくすりを買うことを意味しています。これまで「大衆薬」や「市販薬」とも呼ばれてきましたが、最近、国際的表現の「OTC医薬品」という呼称が使われるようになりました。
OTC医薬品には大きく分けて、4種類がある!!

OTC医薬品の分類
薬の分類と選び方 | タケダ健康サイト
要指導医薬品は、初めてOTC医薬品として販売されるなど、十分な注意が必要なもののことで、購入時には薬剤師から書面で説明を受けなくてはならない。また、原則的に本人以外はたとえ家族でも購入できないなど、厳しく管理されている。
第1類医薬品は、安全性で特に注意を要するもので、薬剤師がいないと購入することができない薬である。
第2類医薬品は、風邪薬、解熱鎮痛薬や漢方薬などが該当する。
※第2類医薬品のうち、特に注意を要する成分を含むものについては「指定第2類医薬品」の分類がなされている。
第3類医薬品は、ビタミンB・C含有保健薬、整腸剤などである。
つまり、数字が少なくなる程、薬局やドラッグストアーで買うのに時間がかかるし、買い辛くなるという訳である。
OTC医薬品は市販されている分、競争が激しい!!
例えば、胃腸薬と言えば、正露丸、キャべジン、大正漢方胃腸薬、三共胃腸薬・・・など、思い当たるものが何個か直ぐに出てくるが、このように類似品が多いと言うことは、それだけ競争相手が多いと言うことで、各々が生き残りのために必死になって営業活動を行なっており、ラジオは勿論のこと、テレビでも名前を覚えて貰うように必死になってCM宣伝しているのである。そのCM宣伝中で、流れているCMソングも憶えやすくインパクトがあればある程、製品も余計に売れる傾向があるため、各社があの手この手としのぎをけずっているのである。
医薬品CMの最後に「ピンポーン」って何なの??
医薬品の動画CMの最後に挿入されることがある「ピンポーン」の音(主に、アレルギー体質者に対する注意喚起表示時に流される)は、医薬品会社が自主的に行っているもので、「挿入しないといけない」といった取り決めはない(これを逆手に取り、安西ひろこや平山あやが「ポンピーン」と言う頭痛薬(アラクス・ノーシン)のCMや、デーモン小暮閣下が「デーモーン」と言う風邪薬(カイゲン)も存在する。また志村けんが「ピンポーン」と言う殺虫剤(アース製薬)のCMも存在した)。
CMの中の言葉の違いは?
第一類医薬品の動画CMにおいては、「この医薬品は、薬剤師から説明を受け、使用上の注意をよく読んで、正しくお使いください」と表示されている。
また、指定第二類医薬品の動画CMにおいては、「この医薬品は、薬剤師・登録販売者に相談のうえ、使用上の注意をよく読んで、正しくお使いください」と表示されている。
このほか、かぜ薬や鎮静剤のテレビCMの最後には、上記の注意表示に加えて、「アレルギー体質の方は必ず、薬剤師(第一類医薬品の場合)/薬剤師・登録販売者(指定第二類医薬品の場合)にご相談ください」と、赤で強調するなどの注意表示がなされている。
また、目薬のCMは必ず目薬を点すシーンが挿入されている。これは目薬の正しい点し方を示すためで、これも医薬品会社が自主的に行っているものである。誤った点し方は目薬の汚染等、感染症を引き起こすためである。
では、そろそろ本題に入りますか!?
銭湯の風呂桶とCMソングでおなじみ!!
ケロリンは、内外薬品が製造販売する頭痛薬(鎮痛剤)。日本では「バファリン」と並んでよく知られたアスピリン製剤である。第2類医薬品である。アスピリンの鎮痛作用は強力だがその分、副作用も強く、胃潰瘍のリスクがあがる。そこで、胃粘膜を保護するために和漢生薬(ケイヒ末)を配合しているのがケロリンの特色である。
このCMソングのオリジナル版は、昭和30年に作成され、作詞をサトウハチロー、作曲を服部良一、歌を楠トシエがそれぞれ担当している。

全国の銭湯や浴場で使われているケロリン桶
このCMソングも虫にさされて思い出す!!
この「キンカンのうた」は藤村洸作詞、服部正作曲、歌は雪村いずみ・ダークダックスによるもので、今でも多くの方に親しまれています。このCMソングのお陰か、キンカンの「虫さされ・かゆみ」の効能が大きく打ち出され、「虫さされにキンカン」というイメージが昭和30年代に定着しました。
「キンカン塗って、また塗って」のCMソングが流れ、知名度は上昇していきました。

キンカン55ml
カゼ薬でではこのフレーズ『♪かかったかなと思ったら~』!!
元は、軍隊の「食事ラッパ」だった!!
『正露丸』とは、元は「征露」という言葉から来ており、ロシアをやっつけるという意味で、その日露戦争当時の流行語だそうです。その日露戦争に関係し、また 「ラッパのマーク」も文字通り、日本陸軍の「進軍ラッパ」に由来し、日露戦争で戦死した兵隊(木口小平)が敵の銃弾を何発受けても死ぬまで進軍ラッパを吹き続けたというエピソードが強く影響されているらしいです。
明治の初め、日清戦争において不衛生な水源による伝染病に悩まされた帝国陸軍は感染症の対策に取り組んでいて、陸軍軍医学校の教官であった戸塚機知三等軍医正は、1903年にクレオソート剤がチフス菌に対する著明な抑制効果を持つことを発見する(ただしこれに関しては異説もあり、正露丸の元祖を自認する大幸薬品は陸軍よりも1年早い1902年に大阪の薬商である中島佐一氏が征露丸を開発し販売を開始したと主張している)。また、テーマソングに使われているラッパのメロディーは、軍隊の「食事ラッパ」がそのまま採用されたそうだ。
心臓にも薬があることを知った『♪求ー心、求心!』!!
「そんな時には」というバージョン名です。
作曲はTBSのホームドラマでガンコな父親役で有名になった小林亜星(基本的に作曲家)で、作詞が救心製薬社員の“丘きんじ”。
歌っている方々は稲村なおこと渡辺かおり、お2人とも「ワンツー・どん」の“おねえさん”だったんですよ。
テレビの「笑点」を見ていると、よく出て来るCMですね!。
救心は、救心製薬の前身である堀博愛薬房が、心臓の働きにスムーズに作用されるように8つの生薬を用いて作った。堀博愛薬房の創業者は堀正由。「救心」の名は、消費者に印象に残るような名前を、ということで堀が付けた。救心には原点となった製品がある。創業者の堀の苗字をとって「ホリ六神丸」。現在も発売されているが、救心を主力にしているため、同製品はサブ的な扱いになっている。
2015年(平成27年)6月に、鹿茸(ロクジョウ)と沈香(ジンコウ)を新たに加えて配合生薬を9種類に増やし、牛黄(ゴオウ)を増量するリニューアルを行った。