映画「泥の河」とは?

キャッチコピーは「あの時少年時代は終わった。いま、痛みの源流へ遡りたい。」
テーマパークの泥の河 / 「泥の河」 小栗康平 【映画】 | Football is the weapon of the future
泥の河 | 小栗康平オフィシャルサイト ─OGURI.info

全編にわたりモノクロ、痛いくらい「戦後」が伝わってきます。
原作は宮本輝のデビュー作品
小栗康平第一回監督作品。自主制作映画ながら、国内外での評価が高く、日本アカデミー賞の優秀作品賞・最優秀監督賞を受賞。毎日映画コンクールでは田村高廣が最優秀男優賞、キネマ旬報ベスト・テンでは加賀まり子が助演女優賞をそれぞれ受賞するなど俳優への評価もダントツでした。
1982年度の米アカデミー賞の外国語映画部門にもノミネートされました。
あのスティーヴン・スピルバーグ監督が子役たちの演技を絶賛!

米映画監督スティーヴン・スピルバーグ氏
時代背景
「泥の河」は戦後11年が経過した昭和31年の大阪が舞台。戦争が終わり近代化が進みながらも、まだまだ馬で荷物を運んでいたり川から水を汲み上げたりして生活している家庭もありました。まだまだテレビがない家が多く、ラジオ劇を聞いたりするのが大人も子供も共通の娯楽でした。

蕎麦屋のテレビで相撲中継に夢中になる大人達。窓から覗き見するきっちゃんと信雄。
けん
主なキャスト
うどん屋ノブちゃんちの家族

板倉晋平 田村高廣
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板倉貞子 藤田弓子
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ノブちゃん・板倉信雄 朝原靖貴
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宿船(廓船)に住むきっちゃんの家族

松本笙子 加賀まりこ
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きっちゃん・松本喜一 桜井稔
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松本銀子 柴田真生子
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荷車の男 芦屋雁之助
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巡査 蟹江敬三
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ストーリー

きっちゃんとの出会い

戦争で焼かれた片耳。
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鉄を盗もうとしていたきっちゃんと出会う。
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「戦争で死んだほうが良かったのかも」
きっちゃん姉弟との交流

ボロボロの身なりのきっちゃん(靴は破れ、指が見えている)
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宿船の中に初めて入る信雄
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「遊んでもいいけど、夜はあの船に行っちゃあかんで!」
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ご馳走を食べ、楽しく過ごすきっちゃん達
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「私、陸風呂(おかぶろ)に入るのこれで2回目♪」
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きっちゃんのお母さん

きっちゃんのお母さんは凄いベッピンさん!
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彼女もまた、戦争の影を引きずる悲しい大人の1人だった
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きっちゃんとの別れ
天神祭りの夜。信雄の母から50円ずつ小遣いをもらう。「お金を持ってお祭りに行くの、初めてや!」きっちゃんは満面の笑顔。2人は嬉々として出かけたが、お金を預かったきっちゃんのポケットが破けていて落としてしまう。何も買えずにそのまま祭りを後にした。

必死で落とした50円を探す2人
けん
祭りを楽しめずトボトボ家路に着いた2人。信雄を元気づけようと、いい物を見せるからと船に誘うきっちゃん。竹箒の先にたくさん住み着いた蟹を油に浸し、火をつけ遊ぶきっちゃんに驚く信雄。「可哀想だからやめろ!」と言っても蟹に火をつけ続ける。火がついたままの一匹が船縁を逃げていく。信雄が四つん這いで追いかけていくと、窓から男に乗られたきっちゃんの母がいた。

次々に蟹に火をつけるきっちゃんに異常性を感じる信雄
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きっちゃんの母は信雄と目が合ったままそらさない
けん
「あの船には夜は絶対行っちゃあかん」その答えを知ってしまった。信雄は、四つん這いのまま後ずさりし、急いで靴を履いて船から降りた。途中で銀子に会ったがうつむいたまま何も言えず家まで戻った。

「自分の母が何をしていたのか」それを信雄が見たと知ったきっちゃんは、涙を溜めた瞳で信雄の後姿を見送った
けん
翌朝、きっちゃんたち母子の暮らす宿船が牽引船に引かれ動き出した。「きっちゃん」信雄は小さくささやき、そして駆け出した。何度か「きっちゃん」と叫ぶものの、誰も船から顔を出さない。信雄は泣きながら小さくなっていく船を見送った。

「きっちゃん!」宿船が見えなくなるまで見送った
けん
私的、オススメシーン
☆きっちゃんが初めて遊びに来た日

「あんたら、帰ってんか!」静かに怒りをあらわにする父。
けん
☆学校の校庭で1人で遊び信雄を待つきっちゃん

私的、見どころ!
☆戦友を歌うきっちゃん

自分は歌がうまいと「戦友」を歌うきっちゃん
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☆知らない方のために・・・
☆妖艶♡加賀まり子

髪の毛が唇に・・・これだけで反則的に色っぽい!
小栗監督第1作「泥の河」 : 永田浩三の極私的ブログ「隙だらけ 好きだらけ日記」
☆主演の田村高廣は田村4兄弟の長男

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