映画「疑惑」とは?
☆原作は人気作家・松本清張「疑惑」

☆予告編
☆登場人物
白河(鬼塚)球磨子 桃井かおり

恐喝・傷害などで前科四犯の前科持ち。ホステス時代に夫となる福太郎と知り合う。車で海に落ちるという事故にあい夫を亡くす。が、保険金3億円を狙った保険金殺人の犯人とされた。
2009年5月のブログ記事一覧-いくらおにぎりブログ
佐原律子 岩下志麻

東大法学部卒業の才色兼美。バツイチで一人娘は前夫の元にいる。国選弁護人として球磨子の裁判を弁護することになる。
疑惑: 『ブタネコのトラウマ』 Blog版
ストーリー

富山の老舗酒造会社社長、白河夫妻が乗る自動車が、港から海に突っ込んだ。
妻の球磨子は車から自ら脱出。夫の福太郎はそのまま海中で死亡する。
福太郎、球磨子の夫婦はお互いに再婚したばかりで、妻の球磨子の受取名義で3億円の死亡保険金が掛けられていた。
球磨子は結婚前に犯罪歴があり、女の身ながら前科4犯。周囲からも、もちろん警察からも保険金殺人を疑われる。球磨子は無罪を主張するが、その後、事故現場周辺での目撃証言が決め手となり、逮捕され、新聞や(特に地元の新聞)雑誌で悪女・毒婦と連日世間を賑わせた。
夫の会社の弁護士にも断られ、完全に犯人・有罪扱いされている球磨子には弁護人がつかない。
結局、彼女の弁護にあたることになったのは、球磨子同様、一癖ある女弁護士の佐原だった。
「愛すべき悪女、球磨子」語録

どうしようもない悪女なのに、憎めない悪役・鬼塚球磨子。
「鬼クマ」「北陸一の毒婦」「前科4犯の悪女」と言われ、保険金殺人の犯人として逮捕され裁判を受けることになった彼女の、自由奔放な発言や法廷での暴言をまとめてみました。
「おえぇぇぇっ、おえぇぇぇっ!!」

夫・福太郎の通夜に出席する球磨子。白河家では敷居をまたがせたくなかったが、警察から「福太郎さんの顔を見たとき、あの女がどんな顔をするのか見てみたい」と言われ、捜査に協力するかたちで仕方なく「最後だから顔を見てやって下さい」と球磨子を棺の前に促す。
棺の中の福太郎の遺体を見て、泣きもせず、喚きもせず、ただひたすら吐き気をもよおすだけの球磨子だった。
「あんたみたいなのをペン乞食ってゆうのよ」


秋谷(柄本明) 北陸日報記者。球磨子を完全に犯人だと思っている。
けん
逮捕前、自ら記者会見の場を設けて無実・身の潔白を晴らそうとする球磨子。記者会見で質問をしてきた北陸日報の秋川に対してこう侮辱した。
※ 「ペン乞食」とは、自分の思想や出世欲のためには事実を曲げて伝えるなどする、主に記者へ向けた侮辱の言葉だそうです。
「タチバナサヨコ、サオトメシズコとかだったら、ずいぶん違うんだよな~」

球磨子と佐原の初対面シーン。弁護をすることになった佐原が拘置所の球磨子の所に挨拶をかねて面会に行く。
「(自分の弁護を引き受ける弁護士がいないと知っているのか)弁護士が逃げ回ってるんだって?」何も言わない佐原に、自分の名前がいかにも強そうな(悪そうな?)名前だから犯人扱いされるんじゃないかと言う。
「私だって傷だらけよ!どこの傷がどこに当たってできた傷かあんた全部言えんの?言ってごらん?」

安西教授( 小沢栄太郎) 福太郎の遺体の鑑定をし、遺体の状態から球磨子が運転、福太郎が助手席に座っていたとする。
けん
福太郎の両膝の傷跡から、運転していたのは球磨子と証言した安西に対して噛み付く。
※この事件の有罪の決め手は夫婦のどちらが運転していたかとなっていた。球磨子は自分の傷は調べないでおかしい!と激怒。
「あんたも弁護士なんだから、そうゆうとこ聞きなさいよ、頭悪いんじゃないの?」

夫婦の乗った車の車内からスパナと福太郎の左の靴だけが見つかったことをどう思うか安西に尋問する佐原にも噛み付きます!頭悪いんじゃないの?…東大卒の佐原はたぶん生まれて初めて言われた言葉だと思います。
「だって、いー加減なんだもん、コイツ!」

藤原(森田健作) 事故を目撃し、運転していたのは球磨子だったと証言した。
けん
運転していたのは球磨子だと言う藤原に「ただ有名になりたくて嘘の証言をしに来た」「あんたの証言で私、死刑になるかもしれないのよ?」などと言い裁判長に注意されての一言。
「だって、あんた無一文になったんでしょ?他に何やれることあんのよ?」

福太郎の生前、白河家の親族会議で、財産は一人息子(前妻の子)の宗治に全額渡すことが決定した。そのことを球磨子に話すと、当然ながら怒り狂い、保険に入れと福太郎に詰め寄ります。
「このチンコロがぁ!!」

豊崎 (鹿賀丈史) 球磨子の元彼で、前科持ち。現在は仮釈放中で、球磨子から福太郎殺害計画を聞いたと証言する。
けん
自分の元彼であり、親友であり相棒的存在の豊崎が嘘の証言をしたとして怒り狂う球磨子。
興奮状態の為、休廷になる。
※チンコロとは、球磨子いわく、刑務所の中で密告したり嘘をついたりする人のことだそうです。
どーして私が出てかなきゃなんないのよ!追い出して皆で嘘の裁判やるつもり?冗談じゃないわよこっちは死ぬか生きるかの裁判なのよ?そっちのけにされてたまるもんですか!

豊崎に掴みかかり暴れまくる球磨子に退廷を命じる裁判長に怒鳴り、叫ぶ。
「んもぉ~♪ど~してそうゆうことハッキリ言ってくれなかったのよ、しゃらくさいわね~!」

豊崎が証言台に立ち、前回の証言は自分の勘違いだったと証言を撤回した時の一言。
「バッカみたい!自分で無理心中やって、しくじってテメェが死んでんの♪」

一人息子の宗治の証言から、この事件は福太郎が白河家、宗治のために球磨子を殺し自らも自殺するために起こした無理心中であったことがわかった。
「私はね、どんな悪くたってね、みっともなくたってね、人なんてかまってらんないのよ。」

「それでも私は私が好きよ。あんた、自分の事好きだって言える?言えないでしょ?可哀想な人ねぇ~」
宗治の証言が決めてとなり、球磨子に無罪判決が下る。
法廷以来の佐原との再会は、球磨子がママをやっている店だった。
ラストシーン

「またしくじったら、弁護してあげるわ」
けん

「頼むわ!」
けん
ちなみに・・・

2012年にフジテレビ系列で放送されたスペシャルドラマでは、球磨子役は尾野真千子 、佐原役は常盤貴子 。

1982年の映画版で秋谷を演じた柄本明が、2012年のドラマ版では球磨子の夫・白河福太郎を演じていました!