映画「四銃士」とは
映画「四銃士」のあらすじ
銃士になったダルタニアン
アンヌ王妃の危機を救ったダルタニアンは、正式に銃士なることを認められます。ロシュフォール伯爵は、捕えられ銃殺刑に処せられるところを三銃士に救われますが、感謝するということもなく、リシュリュー枢機卿のもとに戻ります。枢機卿は、ラ・ロシェルの反乱軍との戦いのさなか、ロシュフォールにコンスタンスを誘拐するように命じます。

正式に銃士に任命されるダルタニアン
#89 After having proven himself in battle, D'artagnan is made a Musketeer | The Three Musketeers (1973) | Pinterest
コンスタンスの誘拐
市場に買い物に行ったコンスタンスは、暴漢に襲われます。たまたま一緒にいたダルタニアンは、コンスタンスを守ろうと必死に戦いますが、頭を殴られ気絶してしまい、コンスタンスは誘拐されてしまいました。気付いた時にダルタニアンは、ミレディーの寝室に寝かされていました。ミレディーはダルタニアンを誘惑し、その隙に殺そうとしていましたが、その計画は失敗します。

市場で暴漢に襲われるコンスタンス
Constance de Bonacieux - Raquel Welch - The Three Musketeers 1973 | The three Musketeers Raquel Welch | Pinterest | ラクエル・ウェルチ
コンスタンスの救出
ダルタニアンは、ミレディーの次女キティに近づき、コンスタンスがサン・クローの城に囚われていることを突き止めます。一方で、アトスとミレディーがかつて結婚していたことと、ミレディーの犯罪歴を知り、アトスに殺されかけたことを知ります。何とかコンスタンスを救出したいダルタニアンは、枢機卿のもとへ行きますが、コンスタンスを助け出したければ、近衛隊に入るか死を選ぶかのどちらかだと言われます。その頃三銃士は、サン・クローの城に向かい、コンスタンスを助け出し、アルマンティエールの修道院にかくまいます。

サン・クローの城に囚われているコンスタンス
Raquel Welch; production still from Richard Lester’s The Three Musketeers (1973) | The three Musketeers Raquel Welch | Pinterest | ラクエル・ウェルチ
ラ・ロシェルの反乱
枢機卿の予定を知ったアトスは、偵察に行き、枢機卿とミレディーが密会していることを知ります。枢機卿は、ラ・ロシェルの反乱の背後に、イギリスの存在があることをつかんでいました。ミレディーに、イギリスの宰相バッキンガム公に会い、反乱軍への援軍を取りやめるよう説得し、応じない場合は暗殺するように命じます。ミレディーは、自分の行為を証明する文書を求め、枢機卿は署名入りの文書をミレディーに渡し帰っていきます。アトスはミレディーに会い、枢機卿の文書を取り上げて、ダルタニアンにこのことを伝えます。

ミレディーから文書を奪い取るアトス
Oliver Reed as Athos in The Three Musketeers! | Three Musketeers | Pinterest
バッキンガム公の暗殺
ミレディーはイギリスに渡り、バッキンガム公と交渉しますが、決裂してしまいます。バッキンガム公暗殺を謀ったミレディーですが、捕えられロンドン塔に監禁されてしまいます。バッキンガム公の部下を誘惑し、公爵を殺すように仕向けます。公爵の部下はミレディーを逃がした後、公爵暗殺に向かいます。ダルタニアンは従者のブランシェをイギリスに送り、バッキンガム公爵に注意をするよう伝えようとしますが、ブランシェが公爵に合う直前に、部下によって暗殺されてしまいます。

バッキンガム公との交渉が決裂したミレディー
The Three Musketeers Richard Lester, 1974 (Milady) | Three Musketeers | Pinterest
コンスタンスの危機
フランスに戻ったミレディーを迎えたロシュフォールは、コンスタンスがアルメンティエール修道院にいることを伝え、コンスタンスを殺害するために修道院に向かいます。
四銃士はラ・ロシェルの反乱から、コンスタンスを救うために修道院に到着し、ロシュフォールやロシュフォールの配下の者たちと戦います。

修道院に向かうロシュフォールとミレディー
3musketeers7303 | 映画 と 映画
戦いの結末
ロシュフォールと配下の者たちが四銃士と戦っている間に、ミレディーは修道院に入り込み、コンスタンスを殺してしまいます。ようやくコンスタンスの部屋にたどり着いたダルタニアンですが、コンスタンスはすでに遺体となっていました。ダルタニアンは、怒りを爆発させ、ロシュフォールと死闘を繰り広げ、ついにロシュフォールを倒します。コンスタンスを殺害したミレディーは、アトスに捕らえられ、四銃士から有罪の判決を言い渡され、断首の刑に処せられます。

ミレディーが処刑されるのを見届ける四銃士
The Three Musketeers (1973) // The Four Musketeers (1974) - http://analarmingshade.com | The Best Three Musketeers | Pinterest
リシュリュー枢機卿からの告発
ミレディーの処刑の直後、四銃士は枢機卿の護衛隊に逮捕されます。リシュリュー枢機卿は、大事な配下の者を2人失ったことで、ダルタニアンを告発しますが、ダルタニアンは、アトスがミレディーから奪った、枢機卿の署名入りの文書を見せ、自分の行為が法的に正しいと訴えます。枢機卿は敗北を悟り、四銃士の中の1人を将校に任ずることにします。アトス、アラミス、ポルトスがこれを辞退したため、ダルタニアンが銃士隊の隊長補佐に昇進することになりました。
映画「四銃士」の主な登場人物

ダルタニアン:マイケル・ヨーク
「The Three Musketeers (1973)」おしゃれまとめの人気アイデア|Pinterest |Ronnie Carroll | Pinterest

アトス:オリバー・リード
#11 Athos | The Three Musketeers (1973) | Pinterest

アラミス:リチャード・チェンバレン
#8 D'artagnan accidentally exposes Aramis' indescretion with a mistress. Aramis, who claims that he's a "man of the cloth" and is opposed to duels … | Pinteres…

ポルトス:フランク・フィンレー
#7 Porthos | The Three Musketeers (1973) | Pinterest

コンスタンス・ボナシュー:ラクエル・ウェルチ
Raquel Welch as Constance de Bonacieux | The Three Musketeers (1973) | Pinterest | ラクエル・ウェルチ

フランス国王ルイ13世:ジャン=ピエール・カッセル
「The Three Musketeers (1973)」おしゃれまとめの人気アイデア|Pinterest |Ronnie Carroll | Pinterest

アンヌ王妃:ジェラルディン・チャップリン
Geraldine Chaplin as Queen Anne | The Three Musketeers (1973) | Pinterest | 女王

リシュリュー枢機卿:チャールトン・ヘストン
Charlton Heston as Cardinal Richelieu | The Three Musketeers (1973) | Pinterest | カージナルス

ロシュフォール伯爵:クリストファー・リー
#20 According to Athos, Rochefort is the Cardinal's "living blade and he is deadly." | The Three Musketeers (1973) | Pinterest | カージナルス

ミレディー・ド・ウィンター夫人:フェイ・ダナウェイ
Milady de Winter. spy & assassin. Faye Dunaway. "The Three Musketeers". (1973 film) | The Three Musketeers (1973) | Pinterest | 映画 と ブログ

バッキンガム公爵:サイモン・ウォード
Slow Dream | 「三銃士/四銃士」
映画「四銃士」の予告動画
映画「四銃士」の原作
映画「四銃士」は、新聞に連載された、アレクサンドル・デュマの「三銃士」が原作です。日本では前作の「三銃士」の部分のみが有名になりましたが、全体の4分の1にも満たない分量です。フィクションでありながら、実在の人物が登場し、ラ・ロシェルの戦いなどの史実も盛り込まれています。続編の「二十年後」、第3部の「ブラジュロンヌ子爵」の3部作を合わせて、「ダルタニアン物語」と呼ばれています。
「ブラジュロンヌ子爵」の後半部分で、「鉄仮面」伝説を扱っています。

ダルタニアンと三銃士
三銃士 - Wikipedia
原作者、アレクサンドル・デュマ
アレクサンドル・デュマは、ナポレオン軍の将軍を父に持ちますが、父の死後に終身年金を下付されなかったため、生活は貧しく学校教育も満足に受けることができませんでした。17歳の時に「ハムレット」の舞台を見て感動し、劇作家を目指します。父の友人の紹介でオルレアン公爵家の秘書室に努めることになり、文学や歴史の勉強をしました。
新聞各社が読者獲得のために小説を連載していることから、「モンテ・クリスト伯」、「三銃士」、「王妃の首飾り」などの小説を連載し、どれもベストセラーになりました。
暗殺や反乱軍との戦いなど、思いテーマを扱っているのですが、笑いの要素がふんだんに盛り込まれています。戦いのさなかの、アラミスとポルトスの危機感のない会話や、ミレディーの悪女ぶりにも引き込まれます。もともと「三銃士」と「四銃士」は3時間の映画として制作されたのですが、配給などの関係で2本に分けられたということです。「三銃士」と「四銃士」を続けてみることをお勧めします。