沢村忠 真空飛び膝蹴り、キックの鬼、不滅のスーパースター、不屈のサムライスピリット、そして失踪、その伝説に迫る

沢村忠 真空飛び膝蹴り、キックの鬼、不滅のスーパースター、不屈のサムライスピリット、そして失踪、その伝説に迫る

幼い頃からノンコンタクト空手を学び大学で日本チャンピオンになる。「タイ式ボクシング(ムエタイ)こそ地上最強の格闘技だ。」 そう挑発されてムエタイに挑戦。初戦をKO勝ちして自らの「地上最強の格闘技は空手」説を証明。しかし2戦目に16度もダウンさせられ病院送りに。伝説はここからはじまった。


沢村は
日本に2台しかないシボレー・コルベットの所有したが
もう1人の所有者だった大場政夫が事故死したため沢村も手放した

因縁のパナナン・ルークパンチャマ

パナナン・ルークパンチャマ戦では
ファンは衝撃の光景を目撃することになる
4R0分56秒
沢村より身長3cm体重10kg上回るパナナン・ルークパンチャマは
沢村がジャンプした瞬間、パナナンの右ストレートが沢村のアゴを打ち抜いた

沢村はそのまま背中から落ちて後頭部を激しく打った
沢村はタンカに乗せられて退場
それから30分意識不明になった
幸い、医務室で意識は回復
すぐさま、パナナンへの雪辱を誓った
連勝は134、3年3ヶ月で止まった
沢村はパナナンとの対戦で
初戦はは判定勝ちで勝ったものの連続KO記録を止められ、
2戦目は壮絶なKO負けで連勝記録を止められここまで1勝1敗
「同じ相手に続けて負けるわけにはいかない」
そう言い聞かせた3度目の対決では
2R
パナナンが右回し蹴りを放った瞬間
沢村は右フックをパナナンの顔面に叩きつけた
パナナンはこの一撃でマットに沈み、
沢村のKO勝ち

野口キックボクシングジム襲撃事件

野口プロモーション((本社:東京都目黒区)は
野口修社長の実弟:恭をコーチ役としてバンコク市内の目抜き通りに「野口キックボクシング・ジム」を開設した
日本選手16人を呼び近代的な設備のジムで練習させ
それを見物しつつお茶を飲む喫茶店の施設を備えた派手な店構えだった
野口キックボクシングジム開設翌日
タイの代表的な大衆紙「タイ・ラット」紙は
「野口ジムは神聖なタイの国技を冒すものだ
タイ・ボクシングという名前を使わないことは日本製のキックボクシングを押し付けようとするもので悪質な経済侵略だ」と
「ジャップ」という言葉まで使って激しい反対キャンペーンを始めた
「野口キックボクシングジム」が
「タイボクシングジム」ではなく「キックボクシングジム」であったことに
「タイの国技を汚すもの」と一部タイ世論の強い反感を買い
同ジムにピストル弾3発が打ち込まれた
高校生と見られる一団の抗議デモが野口キックボクシングジムに押し寄せ大ガラス1枚が割られた
さらに夜には
日本・タイ対抗のキックボクシング試合が行われた市内のラーチャダムネンボクシングスタジアムで
野口社長がタイボクシング関係者の1人に顔面を殴られた
野口社長に「殺す」「日本の犬」など激しい文面の脅迫状が届られた
タイの代表的な大衆紙「タイ・ラット」紙は
1面に「Go Home、野口!」と野口社長の写真入りで書きたてた
野口社長はタイ側のプロモーターと一緒に会見した
「名前もタイ・ボクシングに変える
タイとの親善が目的なのだから・・・」
紛争の発端となった問題の「野口キックボクシングジム」の大きな看板がすべて外され
ガラス張りの公開練習場の使用も中止されジムは閉鎖となった
野口修社長は10月18日午前、バンコクを離れ、香港経由で10月19日夜帰国した
「野口キックボクシングジム」は
1972年10月9日に開店したばかりのタイ大丸デパートを中心とする商店街「ラチャダムリ・アーケード」の一角を占めていたが、
1972年10月18日に「タイ大丸に爆弾をしかけた」と脅迫電話がバンコクの警察にかかっている
(さらに1972年11月にはタイ全国学生センターにより全国的な日本製品ボイコット運動が進められ
日本の経済進出に対する抗議の運動が高まっていくことになる)

日本プロスポーツ大賞、大賞(内閣総理大臣賞)

野球界では巨人がV9を達成
王貞治が3冠王となった
そして沢村は日本プロスポーツ大賞、内閣総理大臣賞を受賞した
「当時最後まで選考に残っていたのはジャイアンツの3冠、王貞治さんでした
まさか私がもらえるとは夢にも思っていませんでした
田中角栄総理から「よくやった」と声をかけられ、あの迫力溢れる声は今でも耳に残っています
翌年、王選手が授賞し、大賞盃を渡しました
嬉しいというより、キックの世界に栄誉が与えられたのが感動でした」

限界説

その後も沢村は勝ち星を積み重ねて行ったが
パンチやキックで試合を決めることが多くなり
真空飛びヒザ蹴りでKOする試合は少なくなった
元々難易度が高くそうそう出せるものではなかった
全盛期の沢村は、
パンチにはパンチで応戦し
キックにはキックで応戦し
見せ場を作ってから相手を仕留めるということも出来た
実力差があってこそ出来ることであった
だがそのような余裕がだんだんと無くなり決められる時に一気に決めてしまうようになった
それが派手な技ではなく、地味な小技であっても見せることより勝利を優先するようになった
沢村は
「格闘家のピークは27歳まで」
という考えを持っていた
実際その年齢になってみると
所属している目黒ジムでは600人の選手が所属し
全国16のジムの選手は2000人を超えていた
沢村がいなければ興行もテレビも成り立たない状態で
とても引退を口に出来る状態ではなかった
「とにかく俺は30歳までは頑張る
だからみんなも早く看板選手になれるよう頑張ってくれ」
そう言い続けながら30歳になった時も同じ状況で
キック人気は依然沢村1人で支えているような状態だった
そして月日は更に流れ32歳になった
キックボクシングが誕生して8年が経った
しかし状況は変わらない
「いったい俺はいつまで現役を続ければいいんだ」
キックボクシングを定着させ安定した人気をいつまでもと願う沢村は焦った
全盛期に比べスタミナや技の切れ、スピードなど、明らかに落ちてきていると沢村本人もセコンドも感じるようになっていた
「足の腫れがひかないこともあると炊いた飯をタオルにくるんで足を温めることで無理矢理治していた」
とインタビューで答えている

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