ジェフ・ベック

Jeff Beck
ジェフ・ベックのミュージシャンとしての歴史は長い。ギタリストとして様々なセッションを行った後、1965年にヤードバーズに参加。
ヤードバーズを皮切りに、第一期ジェフ・ベック・グループ、第二期ジェフ・ベック・グループ、ベック・ボガート・アンド・アピスを経て、ソロ活動を現在まで続けています。
ヤードバーズ
脱退したエリック・クラプトンに代わってジェフ・ベックがヤードバーズに参加したのは1965年のことです。
しかし、メンバー間の確執などの理由から早くも1966年には脱退しています。
ここでのジェフ・ベックはファズを効果的に使っており、シングル「Heart Full Of Soul(ハートせつなく)」や「Happenings Ten Years Time Ago(邦題:幻の10年)」などをヒットさせ、アルバム「Roger The Engineer」を残しています。因みにこのアルバムは、たったの5日で作成されています。

ロジャー・ザ・エンジニア
第1期ジェフベックグループ
ジェフ・ベックはヤードバーズ脱退後、ソロで「Hi Ho Silver Lining / Beck's Bolero」(イギリス;17位)、「Tallyman / Rock My Plimsoul」、「Love Is Blue / I've Been Drinking」という3枚のシングルを発表しました。
そして、ギターのジェフ・ベックをはじめ、ボーカル:ロッド・スチュアート、ベース:ロン・ウッド、キーボード:ニッキー・ホプキンス、ドラムス:エインズレイ・ダンバーという夢のようなメンバーによる第1期ジェフベックグループを結成し、「トゥルース」、「ベック・オラ」という2枚のアルバムを残しています。
思えば、この時期がジェフ・ベックにとって一番ロックしていたのかもしれませんね。

トゥルース

ベック・オラ
第2期ジェフベックグループ
最強と思われる第1期ジェフベックグループですが、メンバーの確執が表面化して残念ながら解散してしまいます。
そして、第2期ジェフベックグループを結成することになります。
メンバーは、ジェフ・ベック: ギター、ベース、プロデュース
マックス・ミドルトン: ピアノ、キーボード
コージー・パウエル: ドラムス
クライヴ・チャーマン: ベース
ボブ・テンチ: ヴォーカル、ギター

ラフ・アンド・レディ

ジェフ・ベック・グループ
順調にアルバムを発表していましたが、「ジェフ・ベック・グループ」リリース後に行ったツアーのパフォーマンスにジェフ・ベックは次第に不満を感じるようになり、メンバーを解雇!
結局、解散してしまいます。
第2期ジェフベックグループは、ブラック・ミュージックからの影響が大きいところが特徴といえますが、今聞いてもカッコいいですね。
ベック・ボガート・アンド・アピス

ベック・ボガート & アピス
ジェフ・ベックが次いで結成したのは、ヴァニラ・ファッジやカクタスなどで活動していたティム・ボガート、カーマイン・アピスとのスーパートリオです。
アルバムには、スティーヴィー・ワンダー提供の「迷信」やカーティス・メイフィールドのカバー「アイム・ソー・プラウド」などポップな曲が入っています。
この後、ライブアルバムを1枚出しますが、ベック・ボガート・アンド・アピスはこれでお終いです。
天才同士というのはエゴがぶつかりあってしまうんでしょうかね。
この後、ジェフ・ベックはソロとして活動していきます。
ソロ_フュージョン期
この時期のジェフ・ベックは、当時流行していたフュージョン系のインストゥルメンタル・アルバムを続けて発表します。

ブロウ・バイ・ブロウ

ワイアード

ゼア・アンド・バック
1985年には、久々の歌ものの作品を発表します。
しかも、インプレッションズのカヴァー「ピープル・ゲット・レディ」を旧友のロッド・スチュワートが歌っているのがうれしい限りです。

フラッシュ
ソロ_テクノ期

ギター・ショップ
1989年にアルバム「ギター・ショップ」を発表後は、セッション・プレイヤーとしての活動はあったもののオリジナル・アルバムは1999年の「フー・エルス!」まで10年も間があくことになります。

フー・エルス!

ユー・ハド・イット・カミング

ジェフ
インターバルは若干長めとはいえ、定期的にアルバムを発表しています。
この時期は打ち込みを多用したテクノサウンドが特徴的です。アルバム「ジェフ」では大胆にドラムンベースを取り入れるなど、今なお新たな試みをしています。
ソロ_最新作
スタジオ・アルバムとしては現在のところ最新作ですが、まさかここにきてヒットアルバムが出るとは思ってもみませんでした。
オーケストラとのコラボレーションが多く、カバー曲も多い。そして何よりボーカル曲が多いアルバムです。

エモーション・アンド・コモーション
世界最高峰の孤高のギタリストとして、これからも我が道を歩み、更に進化してくれることを願っています。