元ボン・ジョヴィの【リッチー・サンボラ】は今何してる?

元ボン・ジョヴィの【リッチー・サンボラ】は今何してる?

ロックバンド「ボン・ジョヴィ」のギタリストとして長年活躍したリッチー・サンボラ。しかし現在はバンドから離れ、独自の道を歩んでいます。今回はそんなリッチーの"今"にスポットを当ててみました。


リッチー・サンボラとは

リッチー・サンボラ(Richie Sambora)は、1959年7月11日生まれニュージャージー出身のミュージシャンです。トータルセールス1億3,000万枚以上のスーパー・ロック・バンド「ボン・ジョヴィ」のオリジナルメンバーであり、長年ギタリストとして活躍してきました。

2013年、「ビコーズ・ウィー・キャンツアー」の途中で突如「家庭上の都合」を理由にツアーから離脱。正式な脱退発表はないものの、そのことについてボーカルのジョン・ボン・ジョヴィが2014年のインタビューの中で明らかにしています。

実はリッチーはギタリストでありながら、歌唱力にも定評があります。ボン・ジョヴィ在籍時からソロデビューも果たしており、またバンド内ではコーラスも務めるなど、そのパワフルな美声を存分に発揮してきました。脱退した現在はソロアーティストとして活動中。

リッチーと日本との個人的な繋がりといえば、俳優の反町隆史さんの歌手デビューシングル「Forever」への参加ですよね。この曲は反町さんと竹野内豊さんがダブル主演を務め人気を博したドラマ『ビーチボーイズ』の主題歌に起用され、番組の大ヒットと共に広く親しまれました。今でも夏になると「Forever」を聴きたくなる!という人は多いのではないでしょうか。

私生活では、モテ男としても有名で流した浮名は数知れず。1994年、女優のヘザー・ロックリアと結婚し一女をもうけるも、妻の親友だった女優デニス・リチャーズと不倫関係に陥り、2007年に離婚しました。

ユニット「RSO」

ボン・ジョヴィを脱退したリッチー・サンボラの活動の中心は、何と言ってもオリアンティとのユニット「RSO」です。このプロジェクトはリッチーと、マイケル・ジャクソンのコンサート「THIS IS IT」のギタリストに抜擢されたことで、一躍注目された女性ギタリスト・オリアンティからなるロックユニット。ロックをメインとしながらも、ブルーズやカントリーなど幅広いジャンルの音楽要素を詰め込んだ作風が特徴的で、2018年にはアルバムも発表しています。

リッチーとオリアンティは2014年初頭から付き合い始め、「RSO」として活動をスタートさせてからは、どこへ行くにも一緒のラブラブカップルでした。その後破局を機にユニットも解消。一時は再婚の噂も聞かれただけに残念ではありますが、しかし2021年には復縁説も浮上するなど、まだまだ目が離せないカップルだといえるでしょう。

ボン・ジョヴィを脱退した理由

そんなリッチーが長年所属していたバンドを離れた真の理由、それは父親業に専念するためでした。リッチーと元妻で女優のヘザー・ロックリアとの間にはアヴァというひとり娘がいます。これまで彼はボン・ジョヴィのギタリストとして第一線で活躍し、世界中を旅してきました。そんな中でもアヴァちゃんとは良好な親子関係を築いていたという。主な行事ごとにはプライベートジェットを活用し、少しの時間でも会いに行っていたリッチー。しかし2013年当時、娘がより自分を必要としていることに気づいた彼は、決して簡単な決断ではなかったけれど、バンドを脱退し、ステージから離れ、アヴァちゃんの専業パパになることを決意。そしてその道を選んだことについて、全く後悔はしていないといいます。

脱退後のリッチーはというと、アヴァちゃんの学校への送迎やパーティーを見守るなど、以前よりも多くの時間を共有することで、さらに絆を深めていったのだとか。脱退した直後は、あまりにも突然のことで、また明確な理由も発表されなかったため、様々な憶測が飛び交いましたが、きっとアヴァちゃんにとっては大変心強かったことでしょうね。そんな彼女も20代となり、現在は大学院生。そして今はリッチーとヘザー両方の家を行き来するなど穏やかな学生生活を送っているようですよ。波乱万丈な人生を送って来たリッチーも今ではすっかり落ち着いてきた様子で何よりです。

「ロックの殿堂」、そして再会!

1984年のデビュー以来、数々のヒット曲を連発してきたボン・ジョヴィ。世界に先駆け日本からその人気に火が付いたことも遠い昔の懐かしい記憶ですよね。そんなボン・ジョヴィは2018年にロックの歴史と発展に大きな影響を与えたとして、その功績が称えられ『ロックの殿堂』入りを果たしました。

授賞式にはもちろんリッチーも出席し、久々に会う仲間たちとの再会を楽しんでいましたね。また式典にはボン・ジョヴィの初期メンバーだった元ベーシストのアレック・ジョン・サッチも参加しスピーチ。

そして最も感動的だったのがボン・ジョヴィの一員としてギターを弾くリッチーの生き生きとした姿でした。何よりボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィとの息の合ったハーモニーは鳥肌ものです!一夜限りのボン・ジョヴィ復帰ではありましたが、改めてメンバーたちとの絆やグループ愛を感じたひと時でした。35年以上苦楽を共にしてきた彼らの絆はもはや家族、もしかするとそれ以上なのかもしれないですね。そんなことを感じる素敵な一幕でした。

あとがき

60代になってもまだまだパワフルでエネルギッシュなリッチー。音楽的才能に満ち溢れ、ソロでも十分にカッコイイ彼ですが、やはりまたいつの日かボン・ジョヴィに戻ったリッチー・サンボラを夢見ずにはいられません。

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