『アイコ十六歳』は日本映画界での異色作。富田靖子が初主演

『アイコ十六歳』は日本映画界での異色作。富田靖子が初主演

日本映画『アイコ十六歳』の原作は、堀田あけみが17歳で文藝賞を受賞した小説「1980アイコ十六歳」です。17歳での文藝賞受賞は当時最年少という快挙でした。本作品は女子高生の日常をリアルに描写していて同世代の若者から共感を得、支持されてテレビドラマ化、漫画化、そして映画化と反響はかなり大きなものでした。主演は当時中学3年生の富田靖子で、彼女にとって日本映画『アイコ十六歳』はデビュー作になります。


『アイコ十六歳』でデビューした富田靖子について

1983年12月17日公開。富田靖子のデビュー作です。
監督:今関あきよし
脚本:桂千穂、秋田光彦、内藤誠、今関あきよし
製作総指揮:大林宣彦

眉毛の太さは当時の写真なので仕方ないとして、なんとなく広瀬すずに似ているような感じしませんか?

見ているこちらが元気をもらえそうな、とてもエネルギッシュなポスターですね。

富田靖子、松下由樹のふたりがこの日本映画『アイコ十六歳』でデビューしたというのはびっくりですね。また、同じオーディションで宮崎ますみも主演ではないものの出演者として選出されました。それを考えると、この日本映画『アイコ十六歳』は有望な新人発掘という意味でも貴重な作品のひとつであったと言えそうです。

舞台

また、この作品の舞台は名古屋であるため、この映画も名古屋でのロケが中心でした。

スタッフとして、サザンオールスターズが音楽担当として参加しています。日本映画『アイコ十六歳』が公開された1983年は、サザンが「いとしのエリー」を発表した年でこの曲は人気ドラマ『ふぞろいの林檎たち』(TBS系)の主題歌にも起用され、かれらがデビューして5年目、脂の乗り切っている時期でした。

キャスト

三田アイコ/富田靖子

本作の主人公。少々名の通った進学校に通う16歳の高校生で弓道部に所属している。
夏が嫌いで冬が好き。家の屋根に登るのが趣味だが、足を滑らせ捻挫をした事もある。将来なりたいものはツアーコンダクターか通訳。アイコという名、特にカタカナである点に不満を持っている。
弓道が好きで真面目に取り組んでいるが、基本的に的に中らず、1中で喜ぶほど下手であり、友人達もそれに対して気を遣っている。震度3の地震でも眠っていたため友人から図太いとからかわれている。

花岡紅子/河合美佐

女子弓道部員に嫌われている女子部員。男子部員の前では態度が変わるいわゆる「ぶりっこ」。中学の時から弓道をやっており、その実力は高く、アイコが1級をとった時には初段となっている。
女子ばかりの時には何もせずに、男子か先輩がいるとたちまち忙しそうに仕事をしたり、「女子ばかりのクラブだったらとっくにやめていた」などと発言する。1度アイコが、その行動に対して注意をした際は身に覚えが無いと逆切れした。

アイコの親友。

鈴木麗子/松下幸枝(現・松下由樹)

アイコのクラスに着任した生物担当の先生。全国大会入賞の経験もある弓道の選手でもある。

島崎愛子/紺野美沙子

ストーリー

思春期特有の気分。傷つきやすく、その時々、瞬間瞬間に心が揺れ動く。ときには将来に対して不安いっぱいで落ち着かない。だけど、次の瞬間には希望に満ち溢れた将来を夢見てしまう。今回の『アイコ十六歳』はそんな女子高生の内面を見事に描き出した名作だと思います。

富田靖子の凛々しい弓道着姿も当時大人気でした。

主演の富田靖子が、元気いっぱいの高校生を熱演しています。こんな時代があったなあ・・・と感慨深くなること間違いなし。

原作は堀田あけみの長編小説。

テレビドラマにもなりました

好評だった原作を受け、映画化だけでなくテレビドラマ化もされ、伊藤つかさ主演で全2回、続編として1984年に「アイコ17歳」というタイトルで全2回、の計4回がTBS系列で放映されました。

当時のテレビ宣伝用ポスターです

原作本、映画ともに現在でも購入可能です

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今でも映画や舞台で活躍中の富田靖子。この頃の演技はフレッシュさあふれてまぶしいですよ!

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