壮大なOP映像と主題歌
概要
海のトリトン(1) (手塚治虫文庫全集) 文庫 – 2009/12/11
登場人物
・ トリトン族
トリトン
ピピ
トリトンの父と母
・ 海の仲間たち
プロテウス
ルカー
トリトン・ピピ・ルカーとイル・カル・フィン
メドン
・ 人間
一平じいさん
・ ポセイドン族
ポセイドン
ヘプタポーダ
マーカス
ミノータス
・ その他の司令官
【南太平洋司令官 ポリペイモス】
トリトンに何度も破れ、マーカスの毒針で処刑される
【インド洋司令官 ブルーダ】
インド洋でトリトンを迎え撃つも敗れる
【地中海司令官 ゴロセノス】
砂を使った攻撃や砂の分身でトリトンを苦しめた。鏡のような大きな盾を使って短剣の輝きを反射してみせたが、最期には砂の分身が洞窟の鍾乳石から滴り落ちる水に触れて固まり、自身は盾を手放したために敗れる…まるでメドゥーサと戦うペルセウスのようですね。
【南極海司令官 マイペス(ミノータスの弟)】
兄ミノータス共にトリトン達を海の墓場にて襲撃するが、ピピが付けたアルコールランプの炎を浴びて敗れる。
衝撃の最終話
この最終話のプロットは、富野が脚本を無視して絵コンテ作成時に独断で盛り込んだものだそうです。
富野氏がどんな思いで盛り込んだものかは測りしれません...が、この話は過去現在未来すべてに通じるものではないでしょうか。
正義か、正義ではないか...
見る角度によって、また理解度によって、これほど不安定なものはない。
私の正義があなたの悪であり、あなたの正義ば私の悪でありえることの怖さや可能性を、思い知らされる作品の一つであると思われます。
これはまさしく、トリトン族とポセイドン族の戦争です。
この物語を最初はトリトン族の側からしか見ていなかった視聴者が、ポセイドン族の悲しい事情を知らされます。その時その視聴者はどの位置に立って見るのでしょう。
私たちの周りにも、大きくても小さくても同じようなことが起こってはいませんか?
そんな時、この物語を心の隅に留めて、角度を変えて物事を見てみるのはどうでしょうか。
そんな後世への意味も含めて、現在にも深く私たちの心に残されたアニメではないでしょうか。