3年B組金八先生~第2シリーズ~

ストーリー
1980年10月3日から1981年3月27日まで全25話を放送した3年B組金八先生~第2シリーズ~。
キャッチコピーは、『先生も走るぞ、君らも走れ!みんな仲間だゴールは同じ。』です。
第2シリーズでは、当時問題となっていたイジメや非行・暴力などに視点をおいて描かれています。加藤優が警察に手錠をかけられて連行されたシーンは、社会に衝撃を与えました。

第1~4話までは心を病む子供たちや3年B組でのイジメが問題視されています。
第5話からは、第2シリーズでメインとも言える加藤優が荒谷二中から桜中学校へ転校し次々と問題が発生する内容です。
加藤優もただの不良という訳ではありません。事業に失敗してしまった父親が莫大な借金を残したまま蒸発してしまい、母と共に過酷な取り立てに痛めつけられながらも家計を支えていきます。
中学生ながらもアルバイトをし、母親を支えているんですよね。このような事情から荒谷二中にはほとんど通えなかったそうです。
主な登場人物


3年B組金八先生~第2シリーズ~主要な生徒





3年B組金八先生~第2シリーズ~は海援隊『人として』が主題歌
第2シリーズの主題歌となった『人として』の歌詞が素晴らしいです。
人間だからこそ迷うし、傷つく。逆に自分も人を傷つかせたりします。
それでもやっぱり人は人しか愛せませんよね。
第2シリーズにはとてもピッタリな主題歌だと思います。

社会にも大きな影響を与えた加藤優の逮捕
名場面が多い第2シリーズで特に見入ってしまうのが『卒業式前の暴力』です。
加藤優が以前通っていた荒谷二中へ乗り込み、校長や体罰教師へ謝罪を求めます。
立てこもり校内放送で正論を訴え、ようやく謝罪を勝ち取ったと思いきや警察に逮捕される加藤優たち。
警察に逮捕されるシーンでは、一切台詞はなくスローモーションで演出されています。そのときに流れる中島みゆきの『世情』で、よりグッときましたよね。
3年B組金八先生~第2シリーズ~の最終回ネタバレ
卒業式を迎える3年B組の仲間たち。教室には、卒業制作で作られた金八の肖像画や胸像などが一面に飾られました。
卒業式の直前では、土屋英樹の姉である珠子へ手作りの卒業証書を渡します。両親が他界してしまい高校へ通うことができなかった珠子に対しての精一杯の心配りでした。
卒業式は静かに進みましたが、加藤優が卒業証書を受け取る順番になると会場はざわめきます。また、答辞の卒業生代表で加藤優の名前を呼ばれるとさらにざわつき会場は騒然となりました。

しかし、加藤優はそのざわつきを制し感謝の気持ちを堂々とスピーチします。答辞だからと言って丁寧な言葉使いではなく、乱暴な言葉だったのが加藤優らしかったです。
校長にも『加藤君のおかげで私ども教師は改めて教育とは何かを学び得ることができました』と言われ会場一体暖かい気持ちになりました。
そして最後には、金八からの説教が待っています。
「君たちは決して良い生徒ではなかった。むしろ悪い生徒だった。しかし、悪い生徒の中にこそ美しい魂が宿っていることを、君たちは先生に教えてくれました」
金八だけではなく、3年B組のみんなの目からは涙が溢れていましたね。
何度見ても涙が止まらない
3年B組金八先生の中で歴代最高視聴率を記録したのが、第2シリーズです。
『卒業式前の暴力』はもちろん『腐ったミカンの方程式』や『クソまみれの英雄達』など自然と涙が溢れるストーリーばかりでした。
何度見ても涙が止まりません。
金八の「我々はミカンや機械を作ってるんじゃないんです。我々は毎日、人間を作ってるんです!人間の触れ合いの中で我々は生きてるんです!」は心に染みた台詞の一つです。