【新御三家・芸名の由来】野口五郎は○○の名前?西城秀樹は?郷ひろみは?

【新御三家・芸名の由来】野口五郎は○○の名前?西城秀樹は?郷ひろみは?

1970年代の歌謡界を席巻した「新御三家」といえば、郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の3人。彼らの名はいずれも本名ではなく "芸名" です。HIROMI、HIDEKI、GOROと、下の名前で呼ばれることの多かった3人ですが、彼らの芸名の由来は何だったのでしょうか?その意外な起源を探ります。


新御三家は全員芸名

新御三家郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の3人は、全員が芸名です。



では、元祖御三家の橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦はどうでしょうか?彼らもまた、全員が芸名です。(橋幸夫は読みは同じだが、漢字が異なる。)



では、新御三家の後の3人組である、たとえば、たのきん、シブガキ隊、少年隊はどうでしょうか?彼らは、全員が本名です。



芸名を使用する理由は様々。本名の持つイメージが望ましくないことや、時代背景もあることでしょう。



今回は、新御三家の3人の芸名がどのように付けられたのか、その由来について振り返ります。

郷ひろみ

本名:原武 裕美(はらたけ ひろみ)

生誕:1955年10月18日

出身地:福岡県




「郷ひろみ」は、デビュー当時は、ジャニーズ事務所の所属でした。とあるオーディションに参加していた郷を、ジャニー喜多川がスカウトしたのが最初です。



芸名の由来は、兄貴分であるフォーリーブスの公演に同行した際のこと。フォーリーブスのファンから「ゴー!ゴー!レッツゴー!ひろみ!」と声援を送られ、最初についた芸名がなんとそのまま「レッツゴーひろみ」でした。まるで、当時人気だった某お笑いトリオのメンバーのような名です。その後 "レッツ" が除去され、「郷ひろみ」に確定。名付け親はもちろんジャニー喜多川で、ジャニーズ事務所には1975年まで在籍しました。



西城秀樹、野口五郎の二人は、本名と全く異なる芸名を付けられましたが、郷ひろみは、本名の "名" である "裕美(ひろみ)" が芸名に使用されています。

西城秀樹

本名:木本 龍雄(きもと たつお)

生誕:1955年4月13日

死没:2018年5月16日(63歳没)

出身地:広島県広島市




「西城秀樹」という芸名は、戦時中の某陸軍大将の名前と酷似しているため、それが由来と勘違いしている人がいますが、全く関係ありません。



彼の芸名は、かつて存在した少女向けの人気月刊雑誌『女学生の友』の公募から選ばれたものです。約6000通の応募があり、そのアイデアは様々でした。出身地が広島県賀茂郡西条町(現在の広島県東広島市)に近かったことから「条」を「城」に変えた芸名や、本名の龍雄の「龍(竜)」を使った芸名のアイデアが多かったとのこと。その中で、「西城秀樹」で応募した人は3人もいたそうです。



他では、西城秀樹をスカウトした芸能プロデューサー、上条英男から命名したという説もあるようです。



因みに、新御三家のデビュー直前に放映されていたウルトラマンシリーズ『帰ってきたウルトラマン』では、主人公の名がなんと "郷秀樹" でした。しかし、郷ひろみ、西城秀樹とは全く関係ありません。

野口五郎

本名:佐藤 靖(さとう やすし)

生誕:1956年2月23日

出身地:岐阜県美濃市




「野口五郎」の芸名の由来は、知っている人が多いかもしれません。特に、日本の山に詳しい人なら、よくご存知でしょう。芸名の由来は、飛騨山脈にある標高2,924メートルの山「野口五郎岳」です。この山のように、力強くたくましい歌手になるように、との思いから付けられたとのことで、実は標高2,840メートルの「黒部五郎岳」も芸名の候補だったといいます。



では、そもそも野口五郎岳の山名の由来は何でしょうか?「野口」がこの山の一部である長野県大町市の集落名、「五郎」が大きな石が堆積した場所の呼称である「ゴーロ」で、この二つを組み合わせて「野口五郎岳」となったようです。



野口五郎岳は、日本で28番目に高い山です。野口五郎の出身地である岐阜県美濃市からは直線距離でも100キロメートル以上離れており、地元の山というわけではありません。現在では、野口五郎岳より野口五郎の方が有名になり、山名の方が歌手の野口五郎に因んで付けられたと誤解している人もいるようです。



野口五郎の本名は、佐藤靖。佐藤といえば、彼の曲の作曲家として佐藤寛という名がしばしば登場しますが、野口五郎の実兄です。野口五郎の代表曲の一つ、『私鉄沿線』は正に実兄の作品です。

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