待ちぼうけ / 堀ちえみ
リリース日:1982年8月21日
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:鈴木茂
「花の82年組」のアイドルの一人、堀ちえみの3枚目のシングルです。前2曲からセールスを伸ばし、オリコンシングルチャートで最高位26位を記録しました。激戦だったその年の日本レコード大賞では、本曲で新人賞を受賞しています。
竹内まりやは、楽曲提供したほとんどの曲をセルフカバーしていますが、本曲はカバーしていません。
けんかをやめて / 河合奈保子
リリース日:1982年9月1日
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:清水信之
当時人気絶頂だったアイドル、河合奈保子の10枚目のシングルで、それまでのアイドルらしいハツラツとした印象の曲から一転、しっとりとした大人の曲を歌っています。これは、竹内まりやの狙いで、彼女にはこうした大人の曲も合うと確信しての楽曲提供でした。
詞は、二股をかけたことを謝る身勝手な女性の思いを歌ったものでありながら、河合奈保子が歌うとなぜかかわいく聞こえてしまう。。。そんな彼女ならではの魅力で、オリコンシングルチャート5位の大ヒットとなりました。
-Dreaming Girl- 恋、はじめまして / 岡田有希子
リリース日:1984年9月21日
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:萩田光雄
当時、人気急上昇中だった岡田有希子の3枚目のシングルで、竹内まりやが手がけた "学園三部作"、『ファースト・デイト』、『リトル・プリンセス』に続く最終曲です。本曲で初めて、オリコンシングルチャートのトップ10入りを果たします。その年の日本レコード大賞、FNS歌謡祭、日本歌謡大賞の最優秀新人賞を総なめにし、名実ともに人気アイドルのトップの座に立ちました。
6枚目のシングル『哀しい予感』も、竹内まりやの作品です。
色・ホワイトブレンド / 中山美穂
リリース日:1986年2月5日
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:清水信之
中山美穂の4枚目のシングルで、本人が出演して話題になった、資生堂「'86春のキャンペーン」のCMソングです。CMのキャッチコピーも、曲名と同じ「色・ホワイトブレンド」でした。カップリングの『ときめきの季節(シーズン)』も、竹内まりや、清水信之が手がけた作品です。
レコーディングの際は、竹内まりやが直々に、英語の発音や歌唱の指導を行ったと言われています。
心もJUMPして! 夏のイントロ / 福永恵規
リリース日:1987年4月24日
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:新川博
元おニャン子クラブの福永恵規の4枚目、かつ最後のシングルとなった楽曲です。前3曲は、オリコンシングルチャートで1位、2位、2位と上位にランクインしていましたが、本曲は14位に終わっています。
初めて、秋元康以外が作詞を手がけた楽曲で、OVA『プロジェクトA子2 大徳寺財閥の陰謀』の主題歌としても起用されました。
Miracle Love / 牧瀬里穂
リリース日:1991年10月30日
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:小林武史
当時、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」のCMや女優活動で人気沸騰中だった牧瀬里穂のデビュー曲で、カップリング曲は大貫妙子が手がける豪華な布陣のシングルでした。デビュー曲ながら、オリコンシングルチャートで4位を記録します。
三菱電機「ミラクルショット」のCMソングとして起用され、CMでは、アメリカンフットボール選手のジョー・モンタナと共演しました。また、これとは別に、郵便貯金のCMソングとしても起用されています。
MajiでKoiする5秒前 / 広末涼子
リリース日:1997年4月15日
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:藤井丈司
ストリングス編曲:服部隆之
当時、人気急上昇中だった広末涼子のデビュー曲で、オリコンシングルチャートでいきなり2位の大ヒットを記録しました。カップリング曲の『とまどい』も、竹内まりやの作品です。NTTドコモの「ポケベル」のCMソングで、本人も出演したドラマ『木曜の怪談'97 悪霊学園』の主題歌にもなりました。曲名は、当時ブームだった若者言葉「MK5(マジで切れる5秒前)」を言い換えたものです。
曲は、シュープリームスの『恋はあせらず』や本田美奈子の『Oneway Generation』などでおなじみの「モータウンビート」が特徴です。
おわりに
竹内まりやが女性アイドルに提供した楽曲、いかがでしたでしょうか。アイドルの魅力を引き出す曲構成、頭に残って離れない印象的なフレーズ、何十年経っても色褪せない輝き。いずれも、彼女ならではの音楽性の魅力と言えるでしょう。また、彼女のセルフカバーも違った魅力があり、原曲同様に一聴の価値があります。
今回ご紹介した楽曲以外にも、岡田有希子の『ファースト・デイト』、河合奈保子の『Invitation』、アルバム曲ながら人気のあった薬師丸ひろ子の『元気を出して』など、魅力的な作品がたくさんあります。機会があれば、次回の第二弾としてご紹介したいと思います。