「上を向いて歩こう」が全米でも大ヒットした坂本九にまつわる9の偶然の一致

「上を向いて歩こう」が全米でも大ヒットした坂本九にまつわる9の偶然の一致

「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」のヒット曲で知られる坂本九さん。「上を向いて歩こう」は「SUKIYAKI」として全米のビルボードで3週連続1位となった偉大な歌手です。坂本九さんには数多くの「9」にまつわる偶然の一致がありました。坂本九さんの活躍や9にまつわる逸話についてご紹介します。


坂本九の活躍

坂本九さんの活躍についてご紹介します。
本名:大島九(おおしまひさし)
出生名:坂本九(さかもとひさし)
高校生の時に両親が離婚し、坂本九さんは母親に引き取られたため、坂本から母親の旧姓の大島に変わりました。
後妻だった母親にとって、坂本九さんは3番目の子供でしたが、父親には前妻との間に6人の子供がいて、父親にとって9番目の子供だったため九(ひさし)と名付けられたという説があります。
また九の読みが久(ひさし)に通じるからという説もあります。
生年月日:1941年12月10日
出身地:神奈川県川崎市川崎区

高校生の頃の坂本九さんと、姉の八千代さん。
お姉さん美人です!

高校生の頃にエルビス・プレスリーに憧れて、右に出る物がいないほどの絶妙な物まねで一躍人気者になりました。
1958年5月には、バンド・ボーイを経て当時ロカビリーバンドとして活躍していた「井上ひさしとザ・ドリフターズ」(現在のドリフターズ)に加入し、ボーカル兼ギターを担当します。
同年8月には、ロカビリー歌手として日劇ウエスタンカーニバルに出場し、新人賞を受賞しました。
彗星のごとく現れ、大活躍しましたが母親の反対を押し切って芸能界入りしたことや、厳しさを知ったために「学業に専念する」という理由で引退してしまったのです。
ただ坂本九さんを高く評価していた渡辺プロダクションの名誉会長の妹は、自宅まで通い母親を説得し、ドリフターズの初代リーダーも説得しドリフターズからの引き抜きに成功しました。
ドリフターズを脱退後「ダニー飯田とパラダイスキング」の一員として「題名のない唄だけど」をリリースします。
ただこの曲はヒットしませんでした。

1960年7月に東芝EMIに移籍し、ソロに転向します。
移籍後にリリースしたシングル「悲しき16才」が10万枚を超え初のヒット曲となりました。
1961年10月発売の「上を向いて歩こう」は日本はもちろん海外でもヒットし、1963年には全米ビルボードで「SUKIYAKI」として3週連続1位を獲得しています。
Billboard Hot 100で1位を獲得した日本人は、現在も昔も現在も坂本九さんただ1人です!
国籍を問わず世界の人々を魅了した坂本九さん、日本人の誇りでもありますよね。

坂本九の9にまつわる偶然の一致

日本のみならず世界で愛された坂本九さんに不幸が襲ったのは1985年8月12日です。
羽田発ー大阪行きJAL123便
乗客乗員520人もの尊い命を奪った日航機に乗り合わせてしまったのです。
この事故で坂本九さんの遺体が発見されたのは事故から99時間後。
坂本九さんの遺体が確認された棺は333番(3+3+3=9)。
マネージャーに付けられた遺体整理番号は333(3+3+3=9)。
最後に出演したクロスファイブという番組の放送回数は99回目。
そして坂本九さんが生誕した時に付けられた名前は九(ひさし)さんと、奇しくも9という数字が生死かかわる場面にはなぜか、9という数字が付いて回ったのでした。
でも1943年に発生し多数の犠牲者を出した「常磐線土浦駅列車衝突事故」では、疎開の為同車両に母と共に乗っていましたが、事故直前に別の車両に移り九死に一生を得ていたので、この時に別の車両に移らなければ後の活躍もなかったので、大きな運を持った人でもあります。

「見上げてごらん夜の星を」はゆずやDEENもカバーし、時代を超えて愛される坂本九さんの楽曲。
悲しい結末を迎えてしまいましたが、温かく心に染みわたるような歌声をずっと覚えていたいですね。

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