【追悼・吉田義男監督】1985年阪神日本一の立役者!"移籍組" が活躍した日本シリーズ!

【追悼・吉田義男監督】1985年阪神日本一の立役者!"移籍組" が活躍した日本シリーズ!

2025年2月、阪神タイガースで二度の監督を務めた吉田義男氏が亡くなりました。その吉田監督の功績といえば、1985年、球団史上初の日本一。バース・掛布・岡田ばかりが注目される年ですが、日本シリーズでは、阪神への "移籍組" が彼らと同等以上に活躍しました。シリーズを牽引したとも言える "移籍組" の活躍を振り返ります。


真弓明信

真弓明信は、元々は太平洋クラブライオンズ(のちのクラウンライターライオンズ、西武ライオンズ)の選手でした。1978年オフに田淵幸一との交換トレードで、高校時代から同期の若菜嘉晴らと共に阪神タイガースに移籍。阪神では移籍早々から活躍し、1983年には首位打者を獲得するなど、さらなる飛躍を遂げます。



1985年のペナントレースでは、「史上最強の1番打者」「恐怖の1番打者」と呼ばれ、打撃成績は、打率.322(リーグ5位)、84打点(リーグ8位)、108得点(リーグ1位)、34本塁打(リーグ5位)。他チームなら、4番打者でもおかしくないほどのとんでもない記録で、骨折による登録抹消がなければ、さらに高い記録になっていたことでしょう。



日本シリーズは、古巣の西武ライオンズとの対決。真弓はシリーズでも好調で、第1戦では1回表に1番打者で登場し、"プレイボール" の数秒後の初球をレフト線2塁打にします。その年の猛虎打線を象徴するようなヒットで、8回表にも2番の弘田とともに出塁し、バースの3ランホームランのお膳立てをしました。



最終的に真弓は 25打数 9安打 2本塁打 打率.360 と大暴れ。9安打は両チーム最多で、長崎とともに優秀選手として表彰されました。

弘田澄男

弘田澄男は、元々はロッテオリオンズの選手で、阪神より「弘田=ロッテ」のイメージの方が強いでしょう。ロッテの主力選手として活躍する中、1974年には中日ドラゴンズとの日本シリーズを経験しており、この時はシリーズMVPを獲得しています。1983年オフに阪神タイガースに移籍。阪神1年目の1984年は、打率.313とリーグ9位の好記録を残し、移籍早々の活躍を見せました。



1985年の日本シリーズでは、全6試合に2番指名打者として先発出場。打撃成績こそ 22打数 3安打 打率.136 と今ひとつでしたが、第1戦、第3戦ではバースの3ランホームランにつながる値千金のヒットを放っています。特に第1戦で見せたバスターは、ベテランらしい技の光るヒットで、多くのファンの脳裏に焼き付いていることでしょう。

長崎啓二

長崎啓二は、元々は横浜大洋ホエールズの選手で、阪神より「長崎=大洋」のイメージの方が強いでしょう。本名は長崎慶一で、1981〜1987年の間のみ "啓二" と名乗っていました。1982年には首位打者を獲得していますが、タイトル争いの因縁の相手だった田尾安志とは、日本シリーズで対決し、さらにその後、阪神でチームメイトになっています。1984年オフに阪神タイガースに移籍。そもそも本人は大阪府出身の阪神ファンでしたので、憧れのチームへの念願の移籍だったのかもしれません。



1985年は阪神1年目の年で、ペナントレースでは控えとしての起用が多く、シーズン後半に出場機会が増えました。日本シリーズでは、第4戦から6番レフトで先発出場第5戦では勝利をほぼ手中にする2ランホームラン第6戦では初回に満塁ホームランを放ち、シリーズ制覇に大きく貢献しました。打撃成績は、9打数 2安打 2本塁打 6打点 打率.222。放ったヒットがすべてホームランで、掛布と並ぶ6打点を記録し、真弓とともに優秀選手として表彰されました。

福間納

福間納は、元々はロッテオリオンズの選手でした。1978年オフのドラフト会議で1位指名を受け、ロッテに入団。同年のドラフト3位が、あの落合博満です。因みに年齢は、福間は1951年7月生まれ、落合は1953年12月生まれで、福間が2歳年上です。先述の弘田とは、ロッテと阪神でチームメイトだったことになります。1980年オフに阪神タイガースに移籍。阪神では主に中継ぎとして起用され、中でも1983年は69試合に登板し、防御率2.62で最優秀防御率のタイトルを獲得しました。



1985年も中継ぎとしてフル回転の活躍で、先発から抑えに繋ぐ "勝利の方程式" の一翼を担うのが福間の役割でした。日本シリーズでも3試合に登板し、第4戦は西岡良洋に勝ち越しの2点ホームランを打たれ、負け投手となるものの、第5戦はその西岡を内野ゴロ併殺に抑え雪辱を果たし、勝ち投手となりました。前日ホームランの西岡を代打で起用した広岡監督、あえて福間にそのまま投げさせた吉田監督。今日も語り継がれる、シリーズ名場面の一つです。特に、西岡を抑えた後の福間のポーカーフェイスが印象的でした。

野村収

野村収は、NPB史上初めて全球団勝利(セ・パ両リーグ全12球団に勝利)を達成した投手です。延べ5球団(大洋→ロッテ→日本ハム→横浜大洋→阪神)を渡り歩き、最後に所属したのが阪神です。先述の弘田とはロッテ時代、長崎とは大洋時代にチームメイトでした。1978年には、大洋で17勝を挙げ最多勝利のタイトルを獲得しています。1982年オフに阪神タイガースに移籍。移籍1年目の1983年は先発として活躍しますが、その後は主にリリーフ投手として登板するようになります。



1985年のペナントレースは、わずか19試合の中継ぎ登板で1勝を記録。しかし、阪神がリーグ優勝を決めたヤクルト戦に登板しており、タイミングよくナインから胴上げされました。日本シリーズでも、第3戦の3点ビハインドの9回、第4戦の1点ビハインドの7回に登板。いずれも、無安打0点に抑える好投を見せました。

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