懐かしいデパートの大食堂が忘れられない

懐かしいデパートの大食堂が忘れられない

昭和の文化ともいえるデパート。子供の頃、両親に連れられて大食堂で食べるお子様ランチが忘れられない人も多いでしょう。しかし近年では、郊外に大型ショッピングモールやアウトレットが続々と誕生し、ネットショップが進化するに連れて、デパートの衰退とともに大食堂も少なくなってしまいました。忘れていたあの大食堂を、思い出してみませんか。


お供の後のご褒美

昔、子供たちの楽しみの一つが、たまに行くデパートでした。ご両親の買物におとなしくお供した後は、お目当ての大食堂で食事ができるからです。デパートの大食堂で、お子様ランチかナポリタンか親子丼を食べ、デザートはソフトクリーム。その後、屋上にある小さな遊園地で遊ぶのが、当時の子供たちのまさに至福の時間、待ち焦がれた楽しみだったんですよね。

まさに子供たちが望む、デパートの定番コース。嬉しくて嬉しくて、前の晩から興奮して眠れない人もいたのではないでしょうか。大食堂でランチを食べるというのは、今でいうと高級フレンチや料亭で食べるより、子供たちにとっては貴重なことだったのです。そんなデパートの大食堂、次々と姿を消している現実に悲しくなってしまいますね。

やっぱりお子様ランチ

子供たちのお決まりだったお子様ランチ。当時たくさんあった、デパートの大食堂において特徴も様々でした。ただ共通していたのが、デパートの食堂などで子供向けに作られたメニューであることと、ライスの上に乗った世界の国旗でした。当然に量・嗜好・見た目とお子様向けにできています。

発祥は昭和初期の日本で、東京の日本橋三越となります。当時主任だった安藤太郎さんが、1枚の絵皿の上に子供の大好きな料理を少しずつまとめて盛りつけたメニューを考案しました。この発想から、今に繋がるお子様ランチの歴史が始まったのです。時は昭和4年(1929年)、世界大恐慌が起こった直後だったそうです。

お子様ランチというネーミングですが、実はほとんどのお店で、ランチタイム以外の注文が可能です。それと、年齢制限を設る場合が多かったとか。いくつかの料理を1つのお皿に盛るスタイルのランチプレートが多く用いられていました。プレートには、お子様向けのキャラクターが描かれていたり、新幹線や飛行機などの乗り物の形のお皿を使うことも多かったですね。

大食堂によっては、小学生までしか注文できないところが多かったようです。その理由としては、お子様ランチは子供連れのご家族を対象にした、客寄せメニュー的な存在だったのです。多種類の料理を使うお子様ランチは、手間が掛かることもあり、多くの場合採算割れだったそうです。それでも、お子様用の量設定になっていましたので、多種ながらも少なめだったため、女性や高齢者のお客様が注文されることもよく合あったそうです。そのため、日本橋三越や上野松坂屋などでは、例外的におもちゃのおまけはなしにして、注文を受け付けていたそうです。

大食堂の懐かし定番メニュー

デパートの大食堂には、洋食・和食・中華にデザートまで。なんでも揃っていました。食券を買う前に何を食べようか、食品のサンプルがきれいに飾られたショーウインドウの前で、うろうろしながら悩んだものですよね。大食堂で食べる洋食やお子さまランチに、幼少時代の良き思い出が湧きあがって付く人も少ないと思います。

定番中の定番ともいえるお子様ランチの他、ナポリタン・オムライス。ハンバーグも憧れのメニューでした。現在は、おしゃれなカフェなどで食べることができますが、心をときめかしたあの味とはちょっと違うんですよね。カフェのメニューは洗練され過ぎて大人の味になってしまっていますね。素朴で飾り気のない味が、当時の子供たち憧れたメニューなんです。

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デパート お子様ランチ

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