大竹しのぶが演じるかなえは、引き取った姪のリサと暮らすようになってから、情緒が不安定になる。すると夫に、リサは自分が中学生のときに産んだ子供だと伝える。
当時、母親に相談したときには中絶期間を過ぎていた。そこで母親は思い切った作戦を考え、決行する。姉夫婦が住んでいるアメリカで出産し、子宝に恵まれなかった姉夫婦に赤ちゃんを育ててもらったという。
妻の過去を受け入れ、新たな家族を作ろうとする了介
衝撃の事実を聞かされた了介は、かなえが中学生時代に重病で長期欠席していたことを思い出した。そして、かなえを妊娠させた相手が誰なのかを必死になって探り、リサと眉毛が似ている同級生の五反田に疑いの目を向ける。
両親の死を受け入れ、異国の地で暮らしていこうと努力をしている健気なリサを知った了介は、五反田との男同士の友情も妻の過去も受け入れ、情愛を少しずつ取り戻し家族としての一歩を踏み出す。
1993年の新春ドラマスペシャル「妻の入院」
賀来千香子が演じる妻のかなこに子宮筋腫が見つかり、長期入院することになった。それを聞いた修一(田原俊彦)は、心配するどころか自分の生活に不都合が生じることを嫌がっていた。
修一のそっけない態度に腹が立ったかなこは、少し心配さてやろうと作戦を決行する。
かなこが「手術が終わって麻酔が切れかけた時、本当に好きな人の名前を言ってしまうかもしれない」と、コソコソと誰かと電話をしている内容を、盗み聞きをしてしまった修一は、不倫相手(鶴田真由)と別れる。
少しづつだが気持ちを入れ替え、かなこや娘のことを思いやるようになる修一だった。
無事に終えた手術後の病室で、かなこの遺書を発見した修一は、改めてかなこの想いを知り、夫婦として家族として仲良く暮らして行こうと決意する。
三姉妹の思いが錯綜する「シスターズ」