ローリング・ストーン誌が選んだ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」!!!

ローリング・ストーン誌が選んだ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」!!!

偉大なシンガーとは、単に歌が上手いシンガーとは違います。一般的な人気が高いシンガーとも違う。このランキングには、日本では馴染みの薄いシンガーが多くランクインしています。しかし、聴けば納得の「ローリング・ストーンが選んだ歴史上最も偉大な100人のシンガー」!!


歴史上最も偉大なシンガー

アメリカの雑誌「ローリング・ストーン」が2008年に「歴史上最も偉大な歌手トップ100人」という記事を掲載していました。この手の記事は時代や選ぶ人によって随分変わるのが常ですが、それでも驚かされるのはアメリカと日本の感覚の違いです。
今回の選考メンバーは179名。中にはアート・ガーファンクル、ブルース・スプリングスティーン、ジョージ・マイケル、ジョン・メレンキャンプにノラ・ジョーンズといった現役ミュージシャンも多数含まれているところが興味深いです。

最も偉大な歌手、誰だと思いますか?アメリカには多くの偉大な歌手がいますからねぇ。例えばフランク・シナトラ。

本名:フランシス・アルバート・シナトラ(Francis Albert Sinatra)
生年月日:1915年12月12日
没年月日:1998年5月14日(82歳没)

フランク・シナトラ

アメリカ人でシナトラを偉大ではないという人はまずいないと思いますが、このランキングには入っていません。何故か?それはですね、このランキングがロック世代に限られているからなんです。なので、ジャズやクラシック、オペラなどのシンガーは含まれていないのです。

「だったらマイケルは?マイケル・ジャクソンはどうなのよ?」と声を荒げているそこの貴方、大丈夫、ちゃんと入っています。ただし25位です。マイケルをもってしてもベスト10どころかベスト20にも入らない「ローリング・ストーンが選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」。ちょっと覗いてみませんか?

10位 ジェームス・ブラウン

アメリカにはホントに上手いシンガーがウジャウジャいますからねぇ。逆に言えば上手いだけでは偉大なシンガーにはなれないということですね。
では、どのようなシンガーだったら偉大といえるのか。まず言えることは圧倒的な個性を持っているということではないかと思います。
10位にランクインしたジェームス・ブラウンを聴くと、よく分かるのではないでしょうか?

ジェームス・ブラウンといえば、「ナンバーワン・ソウル・ブラザー」「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」「ミスター・ダイナマイト」「ファンキー・プレジデント」などなどいくつもの強烈なニックネームを持っています。
歌い方、風貌、あだ名に至るまで全てがダイナマイト級。文句なしの個性、文句なしの偉大なシンガーですね。

9位 スティーヴィー・ワンダー

日本でも絶大な人気と知名度を誇る、スティーヴィー・ワンダーが9位です。日本でも多くのヒット曲を放っているだけに納得ですね。
それにしても、スティーヴィー・ワンダーは歌だけではなく、素晴らしい曲を書き、クラヴィネットやドラムスなどの演奏も上手い。目が見えないとは信じられないほどです。

スティーヴィー・ワンダーは、30曲以上のU.S.トップ10ヒットを放っており、グラミー賞は22部門で受賞しています。これは男性ソロ・シンガーとしては最も受賞回数が多いのだそうですよ。
「歴史上最も偉大な100人のシンガー」、うん、納得の9位です。

8位 オーティス・レディング

ジェームス・ブラウン、スティーヴィー・ワンダーと比べ、日本ではあまり認知されていないように思うのが、8位のオーティス・レディングです。
「知らん」という人、日本では多いように思います。「聴いたことない」という人は、更に更に多いのではないでしょうか?!
日本での認知度が低い事の理由のひとつに、飛行機事故によりオーティス・レディングは26歳という若さで亡くなったということが考えられます。1967年12月10日のことでした。

オーティス・レディングの代表曲のひとつ「ドック・オブ・ベイ」は、亡くなる3日前に録音されており、これが唯一の全米ナンバーワン曲となっています。
もしかすると、この曲、日本ではRCサクセションのカバーの方が知られているのかも??

7位 ボブ・ディラン

思うに、日本人が最も理解しがたいのが7位のこの人かもしれません。黒人が続いた後に、やっと白人が登場したかと思ったら、ボブ・ディラン。
知名度は日本でも高いと思います。しかしねぇ、ファンでない限り、ボブ・ディランが歌が上手いとは思えないのではないでしょうか?初めて聴いた人は特にそう思うでしょう。きっと。

もちろんボブ・ディランは歌が上手いです。上手いですが、あまりにも個性的な声と独特過ぎる歌い方によって上手く聞こえない。素晴らしいメロディを持っている曲でさえも、あの声と歌い方によって打ち消されている。でもねぇ、聴きこむとそれが癖になるんですよ。たまらんのです。

ボブ・ディランの代表曲となると「風に吹かれて」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」が日本でもよく知られています。
しかしこの「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」も捨てがたい!ボブ・ディランのシングルとしては全米39位と初のチャート入りを果たした曲であり、日本での彼の最初のシングルでもあります。
プロモーションビデオも面白いですが、やはりこの声に歌い方。ラップの走りとも言われていますが、ユニークですよねぇ。

因みに「ローリング・ストーンが選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」においてボブ・ディランは7位だったわけですが、同じくローリング・ストーンの選ぶ「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」では2位、「歴史上最も偉大な100人のソングライター」では1位に輝いています。

ボブ・ディランって、日本では想像できないくらいにアメリカでは(いや世界ではと言うべきか)評価の高いミュージシャンなんですよ。

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