ザ・ビートルズと言えばロックバンドの最高峰といっても反論する人は居ないのではないかというぐらい現在でもズバ抜けた存在ですね。
そのメンバーであり、ベースを担当していたのが言わずと知れた天才ポール・マッカートニー。
ボーカリスト、メロディメーカーとしてだけではなく、ベースプレーヤーとしても超一流であるポール・マッカートニーですが、ビートルズの楽曲でポール以外のメンバーがベースを弾いている曲があるんですよ。これって意外と知られていないかも?!
順不同で、ビートルズの曲でポール以外がベースを弾いた曲10選をご紹介します。
Good Day Sunshine
では早速いってみましょう!ポール以外がベースを弾いた曲10選。
1曲目はビートルズの7作目のアルバム「リボルバー」のB面1曲目「グッド・デイ・サンシャイン」です。ポールはベースを弾いていない。では一体だれが弾いているのでしょうか?
この曲でベースを担当しているのはジョージ・ハリスンです。
この曲はラヴィン・スプーンフルの「デイドリーム」に影響を受けてポールがジョン・レノンの自宅で書いたそうです。ジョンは歌詞の一部を手伝ったのだとか。
Honey Pie
2曲目は「ハニー・パイ」です。10作目にして2枚組の大作「ザ・ビートルズ(通称:ホワイトアルバム)」の2枚目 B面(D面ですね)の2曲目に収録されています。
ベースを担当したのはジョージ・ハリスンで、ここではフェンダー・ベースVIを使用して受け持っています。フェンダー・ベースVIというのは6弦のベースです。
で、ジョン・レノン はというと、ジョージがベースを弾いているからなのか、リズムギターとリードギターを担当しています。
Rocky Racoon
実は、「ザ・ビートルズ(通称:ホワイトアルバム)」にはポール以外のメンバーがベースを担当している曲が4曲収録されています。
このアルバムは2枚組30曲入りですからね、ポールがベースを弾かない割合も高くなってるようですね。
「ザ・ビートルズ(通称:ホワイトアルバム)」B面の5曲目の「ロッキー・ラックーン」では、ジョンがフェンダー・ベースVIを弾いています。
因みにこのフェンダー・ベースVIは、ポールがピアノを弾く際にスタジオに用意されていたらしく、誰の所有物というわけではないとジョージが語っています。
Helter Skelter
曲の最後にドラムスのリンゴ・スターが「指に豆が出来ちゃったよ」と叫んでいることでも有名な「ヘルター・スケルター」。
ポールが「史上最もやかましいボーカル、史上最も騒々しいドラム」にしようと思って書いた曲なだけに騒々しさはただ事じゃないです。
ここでもベースはジョンがフェンダー・ベースVIを弾いています。
この曲は「ザ・ビートルズ(通称:ホワイトアルバム)」2枚目のA面(C面ですね)6曲目に収録されています。
Birthday
「ザ・ビートルズ(通称:ホワイトアルバム)」からもう1曲。2枚目のA面(C面)1曲目に収録の「バースデイ」です。
この曲もなかなか騒々しいですね。ジョンとポールの共作ですが、興味深いのはポールは「お気に入りのひとつ」と言っているのに対して、ジョンは「ゴミのような曲」とインタビューに答えていることです。
「バースデイ」に関しては諸説あって、ポールがベースを担当しているという話もあれば、ジョージが弾いているという話もあります。
Oh! Darling
次はジョージがベースを担当した「オー!ダーリン」。1969年に発売された11作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム「アビイ・ロード」のA面4曲目にに収録されています。
日本でもよく知られた曲ですね。それもそのはず、この曲は日本ではシングル・カットされていますからね。が、意外なことにアメリカ、イギリスではシングルにはなっていないんですよ。
Maxwell's Silver Hammer
「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」はアルバム「アビイ・ロード」のA面3曲目に収録されている曲で、ベースはジョージです。
明るく楽しい曲調の「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」ですが、詩の内容は銀のハンマーで次々と人を殴り殺していくというサスペンスフルなものとなっています。
Golden slumbers/Carry that weight
アルバム「アビイ・ロード」といえば、やっぱりB面のメドレーですね。このメドレーあればこその「アビイ・ロード」。いや、なくても「アビイ・ロード」は素晴らしいのですが、メドレーがあることで名盤中の名盤になったといえます。
中でも「ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト」への流れは最高も最高です。
ポールは自分で弾きたかったんじゃないかと思いますが、ベースはジョージなんですよね。
世間的にも大変評価が高い「アビイ・ロード」のB面ですが、ポールとリンゴは「B面のメドレーは僕らの最高傑作のひとつ」と発言しているものの、ジョンは「あれはゴミだね」と軽くいなしております!
Two Of Us
1970年に発売された12作目にしてビートルズ最後のオリジナル・アルバム「レット・イット・ビー」のオープニング・トラック「トゥ・オブ・アス」。この曲もベースはジョージです。
The Long And Winding Road
同じくアルバム「レット・イット・ビー」からB面3曲目の「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」。ジョンが6弦ベースを弾いています。
ポールがピアノを弾いているときには、ジョンかジョージがベースを弾いているわけですが、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」と同じような感じの曲である「レット・イット・ビー」ではピアノとペースを担当してたりします。ここんところ、よく分からんです。
ただ分かっているのはアルバム「レット・イット・ビー」のレコーディングではライブ録音を基本としていてオーバーダビング前提で録音していなかったということですから、ポールがベースとピアノを担当した「レット・イット・ビー」はむしろ例外と言えます。
因みに、大ヒット曲「ヘイ・ジュード」ではデータを見るとピアノとベースをポールが担当していますが、「ヘイ・ジュード」のテレビ主演映像を見るとジョージがフェンダー・ベースVIを弾いているのが確認できます。
いやぁ、面白いですねぇ。他にもポール以外のメンバーがベースを弾いている曲はいくつかあるのですが、もしも全ての曲でポールがベースを弾いていたらどのようになっていたのでしょうか?興味がつきません。