1982年『第24回日本レコード大賞』
制作:TBSテレビ
放送期間:1982年12月31日
放送時間:金曜18:30 - 20:54
視聴率:31.3%
総合司会は、通算14度目をつとめるアナウンサーの高橋圭三。司会進行は俳優の児玉清と、3度目の司会となる女優の竹下景子。アナウンサーの松宮一彦がアシスタントを行った。
日本レコード大賞 「北酒場」 細川たかし

「北酒場」
歌手:細川たかし
作詞:なかにし礼 - 12年ぶり3度目
作曲:中村泰士 - 10年ぶり2度目
編曲:馬飼野俊一 - 8年ぶり2度目
細川たかしの18枚目のシングルで、1982年3月21日にリリースした。演歌というよりも、軽快な歌謡曲・J-POP風の曲。細川たかしのレギュラー番組だったテレビ朝日系列バラエティ『欽ちゃんのどこまでやるの!』での披露から人気に火がついた。オリコンチャートでは1982年年間5位を獲得。第15回 日本有線大賞・大賞、第15回全日本有線放送大賞・大賞、第11回 FNS歌謡祭・最優秀視聴者賞も受賞。同年末の第33回NHK紅白歌合戦にもこの楽曲で出場した(8回目の出場)。
最優秀新人賞 シブがき隊(曲:「100%…SOかもね!」)

「100%…SOかもね!」
歌手:シブがき隊
作詞:森雪之丞
作曲・編曲:井上大輔
シブがき隊の2枚目のシングルで、1982年7月21日に発売された。「かもね かもね 恋かもね ピタリ あっちゃう かもね」で始まる、恋のはじまりのときめきを歌った曲。第13回日本歌謡大賞・放送音楽新人賞も受賞している。同年末の第33回NHK紅白歌合戦には、この楽曲で初出場した。
最優秀歌唱賞 「シルエット・ロマンス」大橋純子

「シルエット・ロマンス」
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:鈴木宏昌
1981年11月25日にリリースされた、大橋純子の18枚目のシングル。1981年9月より刊行を開始した恋愛小説のレーベル「シルエット・ロマンス」のイメージソングとして作られたもの。発売当初のセールスは伸び悩んでいたが、翌1982年に入ってから徐々に売れるようになり、オリコンチャートでは最高週間7位にランクインした。
金賞
「越前岬」川中美幸

「越前岬」
作詞:吉岡治
作曲:岸本健介
編曲:斉藤恒夫
1982年8月5日に川中美幸がリリースした、8枚目のシングル。2年連続2度目の金賞受賞となった。「きこえるはずない 汽笛を聴いて」で始まる、男と別れた女のさびしさを歌った楽曲。
「花梨」柏原芳恵

「花梨」
作詞・作曲:谷村新司
編曲:青木望
1982年10月1日にリリースされた、柏原芳恵の11枚目のシングル。この楽曲から、歌手名を「柏原よしえ」から漢字表記の「柏原芳恵」(読みは同じ)に変更している。
「けんかをやめて」河合奈保子

「けんかをやめて」
作詞・作曲:竹内まりや
編曲:清水信之
曲を作ったのはシンガーソングライターの竹内まりや。第8回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭・金賞、第9回FNS歌謡祭・優秀音楽賞も受賞している。オリコンチャート最高週間5位を獲得。
「小麦色のマーメイド」松田聖子

「小麦色のマーメイド」
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂(松任谷由実)
編曲:松任谷正隆
歌詞に「裸足のマーメイド」とあるがどういうことかと質問が多く寄せられた。作詞を担当した松本隆は、歌は存在しないものを歌うこともあるという内容のコメントを出した。
「聖・少女」西城秀樹

「聖・少女」
作詞:松本隆
作曲:吉田拓郎
編曲:瀬尾一三
西城秀樹の42枚目のシングルで、1982年6月21日に発売された。「八月の波を水鏡にして お前はルージュを海に 投げるのさ」で始まる、クールな少女への愛を歌った楽曲。
「契り」五木ひろし

「契り」
作詞:阿久悠
作曲:五木ひろし
編曲:京建輔
前作『流れのままに』に続き、五木ひろし本人が作曲した楽曲。東映映画『大日本帝国』の主題歌になっていた。第11回FNS歌謡祭・最優秀歌唱賞、第13回日本歌謡大賞・放送音楽賞も受賞。
「夏をあきらめて」研ナオコ

「夏をあきらめて」
作詞・作曲:桑田佳祐
編曲:若草恵
サザンオールスターズの楽曲をカバーしたもの。この金賞とあわせて、桑田佳祐には作曲賞が贈られた。日本有線大賞・優秀音楽賞、全日本有線放送大賞・最優秀スター賞も受賞した。
「誘惑スレスレ」田原俊彦

「誘惑スレスレ」
作詞:宮下智
作曲:網倉一也
編曲:馬飼野康二
田原俊彦の曲の中では珍しく、歌詞の一人称が「オレ」、二人称が「おまえ」になっているもの。1982年末の第33回NHK紅白歌合戦には、この曲で出場した(3年連続3回目)。
「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」沢田研二

「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
作詞:三浦徳子
作曲:西平彰
編曲:白井良明
1982年9月10日にリリースされた、沢田研二の37枚目のシングル。第13回日本歌謡大賞・放送音楽賞も受賞(6年連続)。オリコンチャートトップ10入りになったのはこの曲が最後になった。
新人賞

石川秀美(曲:「ゆ・れ・て湘南」)
早見優(曲:「アンサーソングは哀愁」)
堀ちえみ(曲:「待ちぼうけ」)
松本伊代(曲:「センチメンタル・ジャーニー」)