【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1975年、歌謡界ではどのような曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を紹介し、ミドルエッジ世代の方にとって、恐らく聴きなじみがあるであろう10曲を振り返ります。第1位は、・・・・あのデュオの曲です。


10位『冬の色』

リリース:1974年12月10日

作詞:千家和也

作曲:都倉俊一

編曲:馬飼野康二

歌:山口百恵




『冬の色』は、山口百恵の7枚目のシングルで、彼女にとって(シングルでは)初めてのバラード曲です。オリコンシングルチャートで、自身初の1位を獲得しました。当時15歳11か月での1位獲得は、女性ソロ歌手としての最年少記録でした。



B面の『伊豆の踊子』は、三浦友和と初共演を果たした同名映画の主題歌です。

9位『我が良き友よ』

リリース:1975年2月5日

作詞・作曲:吉田拓郎

編曲:瀬尾一三

歌:かまやつひろし




『我が良き友よ』は、かまやつひろし最大のヒット曲で、作詞・作曲を手掛けたのは吉田拓郎です。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、かまやつを象徴する代表曲となりました。イントロのギターソロは、高中正義によるものです。



拓郎とは、すでに前年のシングル『シンシア』で "よしだたくろう&かまやつひろし" として共演していました。それまで全く違う音楽をやってきたかまやつと拓郎でしたが、かまやつの方から拓郎に強い関心を抱いて接近し、その後意気投合したようです。

8位『心のこり』

リリース:1975年4月1日

作詞:なかにし礼

作曲:中村泰士

編曲:あかのたちお

歌:細川たかし




『心のこり』は、細川たかしのデビューシングルで、いきなりオリコンシングルチャートで1位を獲得し、累計80万枚を売り上げる大ヒットとなりました。



歌い出しの「私バカよね」のフレーズはあまりにも有名ですが、当初のタイトルも『私バカよね』だったといいます。年の瀬の賞レースでは、日本レコード大賞・最優秀新人賞を筆頭に、新人賞を総なめにしました。NHK紅白歌合戦では、白組のトップバッターとして初出場を果たしています。

7位『22才の別れ』

リリース:1975年2月5日

作詞・作曲:伊勢正三

編曲:石川鷹彦

歌:風




『22才の別れ』は、伊勢正三と大久保一久のフォークデュオ「風」のデビューシングルです。解散が決まっていた「かぐや姫」の伊勢が、「猫」の大久保に声をかけて結成したのが「風」で、デビュー曲ながら、オリコンシングルチャートで1位を獲得しました。



元々は、1974年のかぐや姫のアルバム『三階建の詩』のために伊勢が作詞・作曲を手掛けた2曲のうちの一つで、もう一曲は『なごり雪』でした。

6位『ロマンス』

リリース:1975年7月25日

作詞:阿久悠

作曲・編曲:筒美京平

歌:岩崎宏美




『ロマンス』は、正に1975年にデビューしたばかりの岩崎宏美の2枚目のシングルです。デビュー曲『二重唱 (デュエット)』に続いて、阿久悠&筒美京平コンビが作詞・作曲を手掛けました。新人ながらオリコンシングルチャートで1位を獲得し、トップアイドルの座を不動のものにしました。



年の瀬の賞レースでは新人賞を総なめにし、NHK紅白歌合戦では紅組のトップバッターとして初出場を果たしています。

岩崎宏美『ロマンス』

5位『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』

リリース:1975年4月20日

作詞:阿木燿子

作曲:宇崎竜童

編曲:ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

歌:ダウン・タウン・ブギウギ・バンド




『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』は、宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドの最大のヒット曲です。作曲は宇崎本人作詞は妻の阿木燿子が手がけました。阿木の作詞家としてのデビュー曲でもあります。



当初のA面は『カッコマン・ブギ』という曲でしたが、B面だった本曲の方が人気を集め、オリコンシングルチャートで1位を獲得しました。

4位『時の過ぎゆくままに』

リリース:1975年8月21日

作詞:阿久悠

作曲・編曲:大野克夫

歌:沢田研二




『時の過ぎゆくままに』は、沢田研二の14枚目のソロシングルです。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、沢田研二最大のヒット曲となりました。因みに、2番目の売上を記録したのが1977年の日本レコード大賞受賞曲『勝手にしやがれ』です。



本曲は、沢田本人が主演を務めたTBS系ドラマ『悪魔のようなあいつ』(原作:阿久悠、監督:久世光彦)の主題歌として使用され、ドラマとともに大きな話題を呼びました。

3位『想い出まくら』

リリース:1975年5月25日

作詞・作曲:小坂恭子

編曲:福井峻

歌:小坂恭子




『想い出まくら』は、シンガーソングライター小坂恭子の3枚目のシングルで、作詞・作曲も彼女自身によるものです。小坂明子の『あなた』のようなピアノ弾き語りの曲で、別れた恋人を回想する切ない詞が女性を中心に共感を呼びました。オリコンシングルチャートでは1位を獲得しています。



男性経験が豊富な女性を思わせる詞から、小坂に対してさまざまな憶測が流れましたが、本人は次のように語っています。

2位『シクラメンのかほり』

リリース:1975年4月10日

作詞・作曲:小椋佳

編曲:萩田光雄

歌:布施明




『シクラメンのかほり』は、シンガーソングライターの小椋佳が作詞・作曲を手掛け、布施明が歌った二人のコラボレーション曲です。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、布施明にとって初のミリオンセラーとなりました。その年の『日本レコード大賞』の大賞受賞曲でもあります。



小椋佳によれば、「〜ほど、〜なものはない」という文体はエルヴィス・プレスリーの曲から引用し、言葉や表現は北原白秋の詩集から引用したものとのことです。

1位『昭和枯れすゝき』

リリース:1974年7月21日

作詞:山田孝雄

作曲:むつひろし

編曲:伊部晴美

歌:さくらと一郎




『昭和枯れすゝき』は、河野さくらと徳川一郎のコンビ「さくらと一郎」のデュエット曲です。TBS系ドラマ『時間ですよ昭和元年』の挿入歌として使用されたことで人気に火がつき、オリコンシングルチャートで1位、累計150万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。その年の『全日本有線放送大賞』も受賞しています。



なお、当時の初代さくらは1978年に離脱しソロに転向。現在のさくら(山岡さくら)は2代目です。

関連する投稿


【歌謡曲】ありえないシチュエーション!歌詞がおもしろくて笑ってしまう歌謡曲5選!

【歌謡曲】ありえないシチュエーション!歌詞がおもしろくて笑ってしまう歌謡曲5選!

昭和の歌謡曲には、現代ではお蔵入りしてもおかしくないほど、ありえないシチュエーションを描いた詞が数多くあります。その中には、残酷な人物像や露骨な情景描写もあり、思わず笑ってしまうような歌詞もありました。今回は、筆者の独断と偏見で、歌詞がおもしろくて笑ってしまう歌謡曲を5曲ご紹介します。


完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博している株式会社SpiceSeed フィギュア事業部より、キン肉マンシリーズのフィギュア『ネメシス』が発売されます。


懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

藤子・F・不二雄による名作の数々を紹介する書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が、8月7日(木)より全国のフェア参加書店にて順次開催されます。


JR池袋駅で「キン肉マンSTATION」が開催中!フィギュアメーカー・CCPJAPANから多数の新作限定アイテムが登場!

JR池袋駅で「キン肉マンSTATION」が開催中!フィギュアメーカー・CCPJAPANから多数の新作限定アイテムが登場!

フィギュアメーカーのCCPJAPANが、JR池袋駅南改札前スペースで8月11日(月)まで開催中の「キン肉マンSTATION」にて、限定商品および新作商品の販売を行っています。


漫画「サイボーグ009」の主人公・009 島村ジョーの内部構造をリアルに再現した『スケルトンフィギュア』が登場!!

漫画「サイボーグ009」の主人公・009 島村ジョーの内部構造をリアルに再現した『スケルトンフィギュア』が登場!!

ソフビフィギュアを製造・販売するアルチザンデザインスタジオより、漫画「サイボーグ009」の主人公・009 島村ジョーの内部構造をリアルに再現した新バリエーションのフィギュア『009 島村ジョー ハーフスケルトン』および『009 島村ジョー スケルトン』が現在好評発売中となっています。


最新の投稿


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


吉田沙保里  強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

吉田沙保里 強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

公式戦333勝15敗。その中には206連勝を含み、勝率95%。 世界選手権13回優勝、オリンピック金メダル3コ(3連覇)+銀メダル1コ、ギネス世界記録認定、国民栄誉賞、強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子。


消えた回転寿司チェーンの記憶──昭和・平成を彩ったあの店はいまどこに?

消えた回転寿司チェーンの記憶──昭和・平成を彩ったあの店はいまどこに?

昭和から平成にかけて、全国各地で親しまれていた回転寿司チェーンの数々。家族の外食、旅先の楽しみ、地元の定番──いつしか姿を消したあの寿司屋は、なぜ消え、どこへ行ったのか。本記事では、現在は閉店・消滅した地域密着型の回転寿司チェーンを、当時の特徴やSNSの証言とともに記録として振り返る。


【歌謡曲】ありえないシチュエーション!歌詞がおもしろくて笑ってしまう歌謡曲5選!

【歌謡曲】ありえないシチュエーション!歌詞がおもしろくて笑ってしまう歌謡曲5選!

昭和の歌謡曲には、現代ではお蔵入りしてもおかしくないほど、ありえないシチュエーションを描いた詞が数多くあります。その中には、残酷な人物像や露骨な情景描写もあり、思わず笑ってしまうような歌詞もありました。今回は、筆者の独断と偏見で、歌詞がおもしろくて笑ってしまう歌謡曲を5曲ご紹介します。