10位『冬の色』
リリース:1974年12月10日
作詞:千家和也
作曲:都倉俊一
編曲:馬飼野康二
歌:山口百恵
『冬の色』は、山口百恵の7枚目のシングルで、彼女にとって(シングルでは)初めてのバラード曲です。オリコンシングルチャートで、自身初の1位を獲得しました。当時15歳11か月での1位獲得は、女性ソロ歌手としての最年少記録でした。
B面の『伊豆の踊子』は、三浦友和と初共演を果たした同名映画の主題歌です。
9位『我が良き友よ』
リリース:1975年2月5日
作詞・作曲:吉田拓郎
編曲:瀬尾一三
歌:かまやつひろし
『我が良き友よ』は、かまやつひろし最大のヒット曲で、作詞・作曲を手掛けたのは吉田拓郎です。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、かまやつを象徴する代表曲となりました。イントロのギターソロは、高中正義によるものです。
拓郎とは、すでに前年のシングル『シンシア』で "よしだたくろう&かまやつひろし" として共演していました。それまで全く違う音楽をやってきたかまやつと拓郎でしたが、かまやつの方から拓郎に強い関心を抱いて接近し、その後意気投合したようです。
先輩格のかまやつひろしのために吉田拓郎が書き下ろしてくれた「我が良き友よ」|TAP the SONG|TAP the POP
8位『心のこり』
リリース:1975年4月1日
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
編曲:あかのたちお
歌:細川たかし
『心のこり』は、細川たかしのデビューシングルで、いきなりオリコンシングルチャートで1位を獲得し、累計80万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
歌い出しの「私バカよね」のフレーズはあまりにも有名ですが、当初のタイトルも『私バカよね』だったといいます。年の瀬の賞レースでは、日本レコード大賞・最優秀新人賞を筆頭に、新人賞を総なめにしました。NHK紅白歌合戦では、白組のトップバッターとして初出場を果たしています。
7位『22才の別れ』
リリース:1975年2月5日
作詞・作曲:伊勢正三
編曲:石川鷹彦
歌:風
『22才の別れ』は、伊勢正三と大久保一久のフォークデュオ「風」のデビューシングルです。解散が決まっていた「かぐや姫」の伊勢が、「猫」の大久保に声をかけて結成したのが「風」で、デビュー曲ながら、オリコンシングルチャートで1位を獲得しました。
元々は、1974年のかぐや姫のアルバム『三階建の詩』のために伊勢が作詞・作曲を手掛けた2曲のうちの一つで、もう一曲は『なごり雪』でした。
6位『ロマンス』
リリース:1975年7月25日
作詞:阿久悠
作曲・編曲:筒美京平
歌:岩崎宏美
『ロマンス』は、正に1975年にデビューしたばかりの岩崎宏美の2枚目のシングルです。デビュー曲『二重唱 (デュエット)』に続いて、阿久悠&筒美京平コンビが作詞・作曲を手掛けました。新人ながらオリコンシングルチャートで1位を獲得し、トップアイドルの座を不動のものにしました。
年の瀬の賞レースでは新人賞を総なめにし、NHK紅白歌合戦では紅組のトップバッターとして初出場を果たしています。

岩崎宏美『ロマンス』
5位『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』
リリース:1975年4月20日
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
歌:ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』は、宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドの最大のヒット曲です。作曲は宇崎本人、作詞は妻の阿木燿子が手がけました。阿木の作詞家としてのデビュー曲でもあります。
当初のA面は『カッコマン・ブギ』という曲でしたが、B面だった本曲の方が人気を集め、オリコンシングルチャートで1位を獲得しました。
4位『時の過ぎゆくままに』
リリース:1975年8月21日
作詞:阿久悠
作曲・編曲:大野克夫
歌:沢田研二
『時の過ぎゆくままに』は、沢田研二の14枚目のソロシングルです。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、沢田研二最大のヒット曲となりました。因みに、2番目の売上を記録したのが1977年の日本レコード大賞受賞曲『勝手にしやがれ』です。
本曲は、沢田本人が主演を務めたTBS系ドラマ『悪魔のようなあいつ』(原作:阿久悠、監督:久世光彦)の主題歌として使用され、ドラマとともに大きな話題を呼びました。
3位『想い出まくら』
リリース:1975年5月25日
作詞・作曲:小坂恭子
編曲:福井峻
歌:小坂恭子
『想い出まくら』は、シンガーソングライター小坂恭子の3枚目のシングルで、作詞・作曲も彼女自身によるものです。小坂明子の『あなた』のようなピアノ弾き語りの曲で、別れた恋人を回想する切ない詞が女性を中心に共感を呼びました。オリコンシングルチャートでは1位を獲得しています。
男性経験が豊富な女性を思わせる詞から、小坂に対してさまざまな憶測が流れましたが、本人は次のように語っています。
【1975年8月】想い出まくら/男性経験豊富?憶測流れた小坂恭子 大人のオンナの曲― スポニチ Sponichi Annex 芸能
2位『シクラメンのかほり』
リリース:1975年4月10日
作詞・作曲:小椋佳
編曲:萩田光雄
歌:布施明
『シクラメンのかほり』は、シンガーソングライターの小椋佳が作詞・作曲を手掛け、布施明が歌った二人のコラボレーション曲です。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、布施明にとって初のミリオンセラーとなりました。その年の『日本レコード大賞』の大賞受賞曲でもあります。
小椋佳によれば、「〜ほど、〜なものはない」という文体はエルヴィス・プレスリーの曲から引用し、言葉や表現は北原白秋の詩集から引用したものとのことです。
1位『昭和枯れすゝき』
リリース:1974年7月21日
作詞:山田孝雄
作曲:むつひろし
編曲:伊部晴美
歌:さくらと一郎
『昭和枯れすゝき』は、河野さくらと徳川一郎のコンビ「さくらと一郎」のデュエット曲です。TBS系ドラマ『時間ですよ昭和元年』の挿入歌として使用されたことで人気に火がつき、オリコンシングルチャートで1位、累計150万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。その年の『全日本有線放送大賞』も受賞しています。
なお、当時の初代さくらは1978年に離脱しソロに転向。現在のさくら(山岡さくら)は2代目です。