【80’s 洋楽】アーティスト主導のチャリティ活動の先駆けBand Aid!参加したスターたちの現在を探る!

【80’s 洋楽】アーティスト主導のチャリティ活動の先駆けBand Aid!参加したスターたちの現在を探る!

1984年、イギリスとアイルランドで活躍するミュージシャンたちが飢餓に苦しむエチオピアの人々の救済に立ち上がった!チャリティプロジェクトBand Aidは世界中の注目を集めました。参加アーティストたちの現在を探ります。


82年のソロデビューから、イギリスのティーンたちのアイドルとして高い人気を誇ったPaul Young。デビューアルバム『 No Parlez』からリリースされたシングル5曲全てが全英チャートトップ10にランクインし、イギリス国内、そしてヨーロッパにPaulの名前はとどろきました。

85年、Paulはアメリカの人気デュオDarryl Hall & John Oatesの『Every Time You Go Away』をカバー。この曲が全米チャート第1位に輝いたのをきっかけに世界的なヒットとなりました。

90年代半ばからはLos Pacaminosのメンバーとしてツアーを中心に活動。現在も楽曲制作、そしてツアーを行っています。

Sting

ミュージシャンとしてのみならず俳優としても、長く活躍を続けるSting。Band Aid結成当時は、リードボーカルそしてソングライターとして活躍していたThe Police全盛期。83年にはアルバム『Synchronicity』がグラミー賞で栄えある最優秀アルバム賞を受賞するなど、The Policeは世界中で高い人気を誇りました。

そんな中、Stingはソロ活動も開始し、Band AidにはソロアーティストStingとして参加しました。85年にはソロ活動を本格化し、ファーストソロアルバム『The Dream of the Blue Turtle』が世界中で大ヒット。ジャンルを問わないStingの音楽はさまざまな分野のアーティストたちからも高く評価されています。

2020~2021年にはワールドツアーが予定されていますが、4月のアメリカ公演は新型コロナウイルスの感染予防のために全公演中止になりました。6月以降に予定されているものはキャンセルにならないよう祈るのみ。

ヴォイスメッセージでの参加アーティスト

Big Country

80年代に活躍したスコットランド生まれのロックバンドBig Countryは、メンバー全員でファンに向けて、ヴォイスメッセージでこのプロジェクトへの支援を呼びかけました。

バグパイプやフィドルといったスコットランド独特の音色をロックのメロディーに取り入れるというユニークな楽曲で人気を博しましたが、2001年にヴォーカルのStuwart Adamsonの死去に伴いバンド活動を休止。2007年に残った3人のメンバーで音楽活動を再開して新しいメンバーの参加やベースギターのTony Butlerの引退を経て、5人のメンバーでライブ活動中心に音楽活動を続けています。

David Bowie

2016年、多くのファンに惜しまれながら69年の人生に幕を閉じたDavid Bowie。50余年にも渡り音楽活動を続け、そして世界のトップスターであり続けました。

70年代には奇抜なへアイメイクでグラム・ロックの代表的なミュージシャンに。アメリカ・ドイツでの活動を経て、80年代にはこれまでのファッション、そして音楽を一新して、ファン層を広げました。83年にリリースしたDavid14枚目のスタジオアルバムとなった『Let's Dance』は全英アルバムチャート第1位、全米アルバムチャート第4位に輝きました。長いキャリアの中で5回のグラミー賞受賞、そして96年にはロックの殿堂入りを果たしました。

また80年代には本格的に俳優活動にも活躍の場を広げ、83年にリリースされた映画『戦場のメリークリスマス』への出演が話題になりました。

Davidは旅立つ2日前にアルバム『Black Star(★)』をリリース。Davidのこのラストアルバムは、自身初となる全米アルバムチャート第1位に輝きました。収録曲「Lazarus」は、自らの死期を悟っていたボウイのファンへの最後のメッセージが盛り込まれていました。

Holly Johnson(Frankie Goes to Hollywood)

『Do They Know It's Christmas』のプロデューサーを務めたTrevor Hornに見いだされてメジャーデビューしたFrankie Goes To Hollywood。83年、デビュー曲『Relax』は過激な歌詞からイギリス国営放送BBCをはじめ、各国の国営放送局で放送禁止になったものの、80年代を代表する大ヒット曲になりました。

Trevorが作り出す刺激的なサウンド、話題性の高い歌詞、そしてボーカルのHolly JohnsonとPaul Rutherfordの2人がゲイであることをカミングアウトしていたため、ゲイをアピールしたセンセーショナルなイメージで時の人となりました。しかし87年にPaulの脱退を受けてグループは活動を中止。2004年に新メンバーを加えて活動を再開しましたが、現在は音楽活動は行っていないようです。

Paul McCartney

Paul McCartneyと言えば60年代・70年代に世界のミュージックシーンを席巻したThe Beatlesのメンバーだったことはあまりにも有名ですよね。

1962年にレコードデビューをして以降、常に第一線で活躍を続けるPaulが2019年までに制作した楽曲は、なんと500曲にものぼるそうです。1970年、Paulの脱退を機にThe Beatlesが解散してからも、Paulはソローアーティストとして、そして妻リンダと結成したバンドWingsのメンバーとして、数々のヒット曲を生み出しました。

長年の功績から97年にイギリスのナイトの爵位を授与され、99年にはロックの殿堂入りを果たしています。

私生活では現在は2011年に結婚したPaul3番目の妻となるNancy Shevellと幸せに暮らしているようです。世界的なファッションデザイナーStella McCartneyがPaulの娘であることはあまりにも有名ですよね。現在8人の孫がいるというPaulは絵本も出版しています。

まとめ

Band Aidの成功を受けて、1985年、20世紀最大のチャリティーイベントLive Aidが開催され、世界84ケ国に衛星同時生中継で配信されました。Live Aidでは、2018年に公開された大ヒット映画『Bohemian Rhapsody』で再び脚光を浴びたQueenの圧巻のステージが話題になりました。

大ヒット曲『Do They Know It's Christmas』は、89年にBand Aid II、2004年にBand Aid 20としてその当時のトップスターが参加して、それぞれ新しいヴァージョンがリリースされています。そしてチャリティーの目的の違うプロジェクトもBand Aidとして行っています。

現在は当たり前のように行われるようになった、アーティストたちのさまざまなチャリティー活動はここから始まったと考えると、胸が熱くなりますね。

関連するキーワード


1984年 チャリティ

関連する投稿


【1984年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

【1984年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

最近の洋楽の邦題は、原題をそのままカタカナにすることが多いですが、1980年代はそのままカタカナにするケースはわりと少なく、新たに邦題を設けるのが通例でした。中には、原題と違いすぎて、理解に苦しむ不思議な邦題も!? 今回は40年前の1984年の洋楽の中から、原題と異なる不思議な邦題7選をご紹介します。


【1984年】40年前に一番売れた曲は『もしも・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

【1984年】40年前に一番売れた曲は『もしも・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から40年前の1984年、歌謡界ではどんな曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を振り返ります。ミドルエッジ世代の方にとっては、恐らく聴きなじみのある曲ばかりでしょう。そして、第1位は、超人気バラエティ番組から生まれたあのユニットの曲です。


藤原ヒロシが二十歳だった1984年の音楽シーンを振り返る!ラジオ特番を成人の日に放送!

藤原ヒロシが二十歳だった1984年の音楽シーンを振り返る!ラジオ特番を成人の日に放送!

ラジオ局J-WAVE(81.3FM)では、成人の日の祝日である2024年1月8日(月・祝)18:00~19:55に『J-WAVE SPECIAL JUN THE CULTURE DELUXE EDITION』を放送いたします。ナビゲートはクリエイター・藤原ヒロシ。


【1984年・プロ野球】阪神・掛布 vs. 中日・宇野!最後は残念だったホームラン王争い

【1984年・プロ野球】阪神・掛布 vs. 中日・宇野!最後は残念だったホームラン王争い

1984年のホームラン王は、阪神・掛布、中日・宇野の両選手がタイトルを獲得しました。しかし、その輝かしいタイトルを汚すかのように、消化試合となったシーズン最終2試合では、まさかの両チームによる敬遠合戦に。両選手のタイトル争いと敬遠合戦の裏事情を振り返ります。


1984年の世相!新語・流行語大賞などから覗いてみた!

1984年の世相!新語・流行語大賞などから覗いてみた!

毎年年末になると発表される、新語・流行語大賞が始まったのは1984年です。そんな記念すべき第一回新語・流行語大賞に選ばれたのはどんな言葉だったのでしょうか?当時はどんなことが流行り、どんなことが起きていたのでしょうか?1984年の世相を新語・流行語大賞と共に振り返ってみたいと思います!


最新の投稿


昭和100年、未知への挑戦を辿る。国立公文書館で南極・深海・宇宙の特別展イベントが開催

昭和100年、未知への挑戦を辿る。国立公文書館で南極・深海・宇宙の特別展イベントが開催

国立公文書館で「昭和100年記念特別展」が開催中。昭和の日本人が挑んだ南極・深海・宇宙という3つのフロンティアをテーマに、JAXA名誉教授や南極観測隊長ら豪華講師陣によるスペシャルトークセッションや展示解説会が実施されます。歴史的公文書と共に、未知なる領域へ挑んだ先人たちの情熱と軌跡を深掘りする貴重な機会です。


昭和100年記念!邦画5社が垣根を越え集結、新文芸坐で「いま観たい」名作10本を厳選上映

昭和100年記念!邦画5社が垣根を越え集結、新文芸坐で「いま観たい」名作10本を厳選上映

昭和100周年を記念し、東宝・松竹・KADOKAWA・東映・日活の邦画5社がタッグを組んだ特集上映が池袋・新文芸坐で開催。山田洋次監督のトークショーや最新の4Kリマスター技術を語るイベントも実施されます。銀幕のスターが蘇る名作10選とともに、日本映画の黄金期をスクリーンで体感できる貴重な機会です。


『サザエさん』生誕80周年!名作『いじわるばあさん』と共に待望の電子書籍化、昭和の記憶を次世代へ

『サザエさん』生誕80周年!名作『いじわるばあさん』と共に待望の電子書籍化、昭和の記憶を次世代へ

1946年の連載開始から80年。昭和を代表する漫画家・長谷川町子の名作『サザエさん』全68巻と『いじわるばあさん』全6巻が、ついに初の電子書籍化。戦後日本の生活や家族の姿を鮮やかに描いた不朽の名作が、スマホやタブレットでいつでも楽しめるようになります。時代を超えて愛される原作の魅力に迫ります。


エリザベス女王生誕100周年!南青山で「英国王室が愛した名車」展が4月28日開幕、ベントレーを特別展示

エリザベス女王生誕100周年!南青山で「英国王室が愛した名車」展が4月28日開幕、ベントレーを特別展示

南青山の「ヴァルカナイズ・ロンドン」にて、エリザベス2世女王生誕100周年を記念した特別イベント「英国王室が愛した名車」展が2026年4月28日より開催されます。英国王室御用達の「ベントレー」特別車両の展示や、ロイヤルファミリーと名車の絆を紐解く貴重な写真展など、英国文化の神髄を体感できる2週間です。


昭和の食卓がよみがえる!懐かしの食品が大集合した『日本懐かし食品大全』が4月21日に発売

昭和の食卓がよみがえる!懐かしの食品が大集合した『日本懐かし食品大全』が4月21日に発売

辰巳出版は、昭和の時代に日本の家庭を支え、賑わせてきた即席・レトルト、冷蔵・冷凍食品、調味料、おやつなどを網羅した新刊『日本懐かし食品大全』を2026年4月21日に発売しました。当時のパッケージと共に昭和の食卓の歴史を振り返る本書は、40代以上の世代には懐かしい記憶を呼び起こし、若い世代にはレトロな食文化として楽しめる一冊です。