【80’s 洋楽】アーティスト主導のチャリティ活動の先駆けBand Aid!参加したスターたちの現在を探る!

【80’s 洋楽】アーティスト主導のチャリティ活動の先駆けBand Aid!参加したスターたちの現在を探る!

1984年、イギリスとアイルランドで活躍するミュージシャンたちが飢餓に苦しむエチオピアの人々の救済に立ち上がった!チャリティプロジェクトBand Aidは世界中の注目を集めました。参加アーティストたちの現在を探ります。


80年結成のシンセバンドHeaven 17からは、現在はMartyn WareとGlenn Gregoryがプロジェクトに参加。Band Aid結成当時はIan Craig Marshを含む3人で活動していましたが、現在はBand Aidに参加した二人がHeaven 17としてライブ活動を中心に活動を継続中です。

代表曲は83年リリースの『Temptation』。UKチャートでは最高2位にランクインしました。

Spandau Ballet

80年代のイギリスミュージックシーンを代表するニューウェーブバンドSpandau Balletはメンバー全員が参加。リードヴォーカルのTony Hadley、ドラムの John Keeble、サックスのSteve Norman、そしてギターのGaryとベースギターのMartinのKemp兄弟。5人揃ってレコーディングに参加しました。

Spandau Balletは1990年に解散したものの2009年に再結成。しかし2017年にボーカルのTonyが脱退し、Ross William Wildを新しいリードボーカルとして迎えましたが、2019年にWildもまた脱退して、現在はバンドとしての活動再開のめどはたっていないようです。

Duran Duran

Spandau Ballet同様に80年代のNew Waveの一時代を築き上げたDuran Duranからもメンバー全員が参加。John Taylorはベースギター演奏で参加しました。当時のメンバーはリードヴォーカルのSimon Le Bon、ギターのAndy Taylor、ドラムのRoger Taylor、キーボードのNick RhodesとJohnの5人。

Band Aid参加と時を同じくして、Duran DuranはJohn、Andy、Rogerの3人が参加したThe Power StationとSimon、NickそしてRogerが参加したArcadiaという二つの異なるプロジェクトを行ったことで、Duran Duranとしての活動は停滞しました。この活動の直後にRogerが活動休止を発表、Andyが脱退。その後もメンバーの脱退、新メンバーの加入、再結成と紆余曲折を経て、現在はAndyを除く4人のDuran Duran結成メンバーで音楽活動を行っています。

2019年からDuran Duranは新たなレコーディングアルバムを作成中。2020年秋のリリースを予定しています。

Kool & the Gang

アメリカのニュージャージー州で結成したファンクバンドKool & the GangからはベーシストのRobert "Kool" Bell、ヴォーカルの James "J.T." Taylor、そしてアルトサックスのDennis Thomasの3人が参加しました。

1964年に結成され、メンバーの入れ替わりはあるものの、現在も音楽活動を続ける超ベテランアーテイスト集団。長いキャリアの中でも1979年にJames "J.T." Taylorをヴォーカルに迎えて全盛期を迎え、『Stepping Out』や『Celebration』など数多くのヒット曲を生み出しました。

2020年~21年には6か国23ケ所を巡るコンサートツアーが予定されています。

Status Quo

1962年からイギリスのブギー・ロック界を牽引してきたStatus Quoからは、当時リズムギター担当のRick Parfitt (Status Quo)とボーカル兼リードギターのFrancis Rossiが参加しました。

世界進出も試みたStatus Quoでしたが、アメリカでは期待していたような人気は得られませんでした。しかし、本国イギリスでの人気はすさまじく、『イギリスの国民的バンド』と称されます。

Francisと共におよそ50年もの間Status Quoのフロントマンとして活躍したRickが、肩の負傷に起因する感染症のため他界。現在ではFrancisと新メンバーを含む4人のStatus Quoでコンサート活動を中心に活躍しています。

Marilyn

Boy Georgeのような妖艶なルックスを売りにできるアーティストを探していた音楽プロダクションの目に留まったのがMarilynことPeter Robinson。83年にデビューシングル『Calling Your Name』が母国イギリスをはじめ、オーストラリア、アイルランド、そして日本で大ヒットし、スターの仲間入りを果たしました。

しかしこれ以降はヒット曲には恵まれず、2016年にミュージックシーンから完全に姿を消してしまいました。

Gwen Stefaniの元夫、Gavin Rossdaleと80年代に交際関係にあったことを双方が認めて話題になりました。

Phil Collins

実力派ポップバンドGenesisのメインヴォーカルとして、そしてソロアーティストとして大活躍していたPhil Collinsは、来た仕事は断らないことをモットーとしていたため、数々のアーテイストとの共演や、多くの一流アーティストたちに楽曲を提供するなどして『世界で一番忙しい男』と称されました。

Philは引退と復帰を繰り返したが、2016年にアルバム『Not Dead Yet Tour』をリリース。 翌年Liverpooを皮切りに2019年10月19日までワールドツアーを敢行し、好評を博しました。

全盛期にはシングルとアルバム合わせて1億5000万枚を売り上げたというPhilのこれからの活躍が楽しみですね。

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