1984年の世相!新語・流行語大賞などから覗いてみた!

1984年の世相!新語・流行語大賞などから覗いてみた!

毎年年末になると発表される、新語・流行語大賞が始まったのは1984年です。そんな記念すべき第一回新語・流行語大賞に選ばれたのはどんな言葉だったのでしょうか?当時はどんなことが流行り、どんなことが起きていたのでしょうか?1984年の世相を新語・流行語大賞と共に振り返ってみたいと思います!


1984年の新語・流行語大賞は?

1984年(昭和59年)の新語・流行語大賞は何だったのでしょうか?
・新語部門金賞
オシンドローム
NHK連続テレビ小説「おしん」の世界的な反響を受けて、アメリカタイム誌が「おしんドローム」(oshindrome)と表現した造語です。

・新語部門銀賞
鈴虫発言
1984年12月に行われた衆議院議員選挙で「政治倫理」が争点となったことから中曽根康弘元総理の「倫理、リンリとまるで鈴虫が鳴いているようだ。」という発言が語源です。

・新語部門銅賞
スキゾ・パラノ
浅田彰さんの著書「逃走論―スキゾ・キッズの冒険」で、いろいろな事に興味をもって生きる人間を「スキゾ」、一つの事に固執して生きる人間を「パラノ」と分類したことが語源です。

1984年の新語・流行語大賞、新語部門金賞はおしんと症候群を表すシンドロームをかけた「オシンドローム」でした。
日本人ではなくタイムズ誌が作った造語ということで、前年の連続テレビ小説「おしん」の反響がいかに大きかったかを物語っています。

エジプトやイスラム諸国などでも、驚異の視聴率を叩き出しました。
おしんのような女性と結婚したいと考えるエジプト人男性も多く、1980年代にエジプトを訪れた日本人女性はメチャメチャモテたという話もあります。

当時の日本は高度経済成長期を超えて豊かでしたが、芯の強さとその忍耐力で成功を掴んだおしんに学ぶ物が多かったのでしょう。

1984年流行語部門の大賞もお伝えします。

・流行語部門金賞
まるきん まるび
ベストセラーになったイラストレーターの渡辺和博さんの著書「金魂巻」(きんこんかん)に出てくる用語の、まるきん まるびです。
当時「一億総中流」と言われるなかでも、同じ職業でもライフスタイルや行動によって何でもうまく事が運ぶ高収入者を「〇金」(まるきん)、うまくいかない低収入者を「〇ビ」(まるび)と、所得格差や階層差を描写し、話題となりました。

・流行語部門・銀賞
くれない族
TBSドラマ「くれない族の反乱」から生まれた用語で、~してくれない、かまってくれないなど、自分がしてもらえないことに不満を持つ人のことです。
これは聞いたことありますね。
くれない族って、紅い服を着た人のことかと思っていました。

流行語大賞・銅賞
・疑惑
ロサンゼルスで起きた日本人妻銃撃事件で、生き残った夫による保険金殺人事件だと週刊文春が報じたことで、連日に渡って報道された事件です。
俳優の三浦和義さんが夫だったことで、報道は過熱しました。
その後三浦和義さんは日本の裁判で無罪となりますが、2008年にアメリカで共謀罪容疑で逮捕され、ロサンゼルスに移送された直後自殺しています。

ロス疑惑もう、39年前の出来事なのですね。
他にも、保険金殺人事件は当時多かったように思います。

流行語部門・大衆賞は
・教官
TBSドラマ「スチュワーデス物語」の主人公で、堀ちえみさん演ずる松本千秋のセリフ「教官」です。
風間杜夫さん演ずる教官が好きだったのですよね。
「ドジでのろまな亀」の方が流行っていたように思いますが、教官が受賞しています。

・「す・ご・い・で・す・ネッ」
所ジョージさんの大げさな褒め方「「す・ご・い・で・す・ネッ」も選出されています。

流行語部門特別賞
・千円パック
1984年はグリコ・森永事件が起きた年でもあります。
「かい人21面相」と名乗る犯人が江崎グリコ、丸大食品、森永製菓、ハウス食品などの大手食品会社数社の製品に対し、毒物を混入のうえ脅迫しました。
人々が不安に陥る中、森永製菓は工場で1200円ほどのお菓子を袋詰めして梱包し、街頭で販売するなどして毒物の混入の不安を払拭しようとします。

千円パックが好評で受賞しました。

脅迫や毒物混入事件に関係した言葉が特別賞に…今だったら不謹慎だと炎上しそうですよね。
物騒な事件ですが、どこかノンビリした時代背景を感じさせる用語の数々です。

まとめ

今回は「1984年の世相!新語・流行語大賞などから覗いてみた!」についてご紹介しました。
おしんやスチュワーデス物語など、ドラマから流行った言葉も多く、ロス事件やグリコ・森永事件の報道などテレビの影響力が今よりもずっと大きかったように思います。
新語や流行語は、世相が垣間見えるので興味深いですね!

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