私を愛したスパイ
ロジャー・ムーアが最も気に入っている作品がこれ「私を愛したスパイ」です。シリーズの第10作で、1977年7月に公開されました。
タイトルこそイアン・フレミングのシリーズ長編第9作と同じですが、本作より内容はオリジナルとなります。同時にコミカル路線に移行され、ロジャー・ムーアのジェームズ・ボンド像が完成した記念すべき作品となっています。
私を愛したスパイ
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本作は、それまでのシリアスな雰囲気から一変し、現実にはありえない秘密兵器に大掛かりなアクション・シーン。荒唐無稽なスペクタクル・アドベンチャー映画ともいえる作品に仕上がっています。
しかし、まぁ、この年にヒットした映画は、「スター・ウォーズ」に「未知との遭遇」ですから、この路線への変更は世の中のニーズにかなっていたのでしょう。シリーズ最高の世界興行成績を上げています。
見どころは、やはり派手なアクションシーンでしょう。水中も走るジェームズ・ボンドが乗っている白い車はロータス・エスプリです。もちろん実際には水中を走れませんし、ロケット砲も装備していませんよ。
リチャード・キールが演じたのが殺し屋のジョーズ。なぜジョーズ かといえば、彼の歯を見てもらえればお分かりになるかと思います。もちろん 1975年に公開されたスピルバーグ監督の同名映画からきていることは疑いようがありません。
このジョーズ役ですが、当初はジャイアント馬場にオファーがきたということで話題となりました。「悪役は嫌だ」ということで断ったそうですが残念でしたねぇ。ジャイアント馬場のジョーズ、観たかったです。因みにこのジョーズは大当たりし、リチャード・キールは人気者となりました。
ムーンレイカー
これは流石にどうなんだ?!と思わないでもありません。何と言ってもジェームズ・ボンド宇宙へ行くですからね。これまでも世界を駆けまわっていたジェームズ・ボンドですが、ついに宇宙に進出ですか。。。なんでこんなことになったのかといえば、例の映画、そう「スター・ウォーズ」の爆発的なヒットの影響ですよ。
タイトルはイアン・フレミングのシリーズ第3作の長編からですが、内容は全く別物の「ムーンレイカー」、1979年の公開でした。
ムーンレイカー
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荒唐無稽もここに極まった感がある「ムーンレイカー」ですが、それだけに見どころも多い作品です。何と言っても物語の舞台が、カリフォルニア、ベニス、リオ、アマゾン、そして宇宙と目まぐるしく移り変わるというスピーディーな展開は観る者を飽きさせません!
そして、前作で評判の良かったジョーズが引き続き登場しているのもちょっと嬉しいです。
日本での興行成績は外国映画部門で「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」に次ぐ第2位でしたが、世界興行成績においては見事第1位に輝きました。興行収入は2億1030万ドルで、シリーズ最高額を更新しています。
ユア・アイズ・オンリー
商業的には大成功を収めた「ムーンレイカー」でしたが、内容的には流石にやり過ぎたと思うところがあったようです。1981年6月に公開されたシリーズ第12作目の「ユア・アイズ・オンリー」は、原点回帰となった作品です。
結果、空中アクションに銃撃戦。カーチェイスにスキーアクション。水中でも戦い、ロック・クライミングもあるという実にスリリングなシーン満載のアクションムービーとなりました。
ユア・アイズ・オンリー
シリーズ中最高傑作の呼び声も高い「ユア・アイズ・オンリー」。監督は誰だかご存じですか?…知らない方がほとんどではないかと思います。ジェームズ・ボンド役が代わっていることは知っていても、監督が変代わっていることには興味がない。そんな方、多いと思います。誰が監督だろうと関係ない、007なら問題なし!そう思っている方も相当数いるのではないかと。。。
しかし、当然ながら監督は大事ですよ。この監督あってこそ「ユア・アイズ・オンリー」は生まれたわけですからね。監督の名は、ジョン・グレン。本作から5作連続で007シリーズを手掛けることになります。