オリンピックでは、競技と共に思い出の音楽がある!!③

オリンピックでは、競技と共に思い出の音楽がある!!③

「オリンピックでは、競技と共に思い出の音楽がある!!②」の続編だ。今回は1984年のサラエボ冬季オリンピックからお話を進めて見ようかと思っています。どのような楽曲があったか、またトリビアなどを紹介しよう。懐かしく思われる方も多いのでは??


開催国が内紛の危機をはらんでいた1984年のサラエボオリンピック

1984年サラエボオリンピックは、1984年2月8日から2月19日まで旧ユーゴスラビア(現・ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボで行われた冬季オリンピックで、規定の変更により入賞枠が6位から8位までに拡大された初の冬季オリンピック大会だった。

サラエボのメイン会場

サラエボ、イェーテボリ(スウェーデン)、12年ぶり2度目の開催を目指す札幌(日本)の3都市が立候補し、終盤まで激しい誘致合戦が繰り広げられた。既存の施設がほとんど利用できるとされた札幌が一時は最有力とも伝えられ、実際IOC委員による第1回目の投票では最も多い票数を獲得していたが、結局、大会会場をコンパクトに集約したサラエボが決戦投票で逆転し開催権を獲得した。旧ユーゴスラビアは当時共産圏に属していて、共産圏では初めて冬季オリンピックが開催されたことになる。
このオリンピックでは北沢欣浩(スピードスケート男子500m)が唯一日本人で銀メダルを獲得している。(大本命の黒岩彰が敗退!!)
大会後に勃発したユーゴスラビア(ボスニア・ヘルツェゴビナ)紛争でメインスタジアムなど多くの競技施設が破壊され、墓場になった場所まであった。破壊された施設は戦後に再建されたものもあるが、大半の競技場が放置され現在も廃墟と化している。

サラエボオリンピックと言えばこの人でしょう!?

ところで、サラエボオリンピックのテーマ曲ってなんだったけ??

実はヤドランカは日本とも”深~い”関係があった!!

ヤドランカはセルビア人の父とクロアチア人の母を持つ1950年サラエヴォ生まれのシンガ−で、1984年のサラエヴォ・オリンピックで自作のメイン・テーマ曲を歌ったことで有名になった。
日本文化(特に浮世絵や俳句)に興味があったこともあり、レコーディング目的で日本にきていた1988年、祖国の内戦がひどくなり帰国できなくなったため、それ以来日本を活動拠点としていて、日本と密接な関わりを持つようになった。
2011年3月にやっとクロアチアでの仕事のため帰国していた際、筋萎縮性側索硬化症と診断され、バニャ・ルカの養護ホームで闘病していた。筋萎縮性側索硬化症による呼吸不全のため、2016年5月3日夜遅くにバニャ・ルカの病院で死去した。

Hvala(フヴァーラ~ありがとう) ヤドランカ・ベスト

商業主義がまかり通ったロサンゼルスオリンピック!!

1984年のロサンゼルスオリンピックは、アメリカ合衆国のロサンゼルスで行われた第23回夏季オリンピックである。期間は1984年7月28日から8月12日まで。

1984年ロサンゼルスオリンピックのメイン会場

開催するために必要な費用は、普通は公的資金で賄われるのが当たり前であったが、このロスの大会では、
1.テレビ放映料とテレビ放映権の大幅な吊上げ:それまでの常識を超える金額を提示
2.スポンサー協賛金の高騰:スポンサーは1業種1社にしぼり、合計で30社と数を減らして
  価値を高めた。ロサンゼルス五輪のマークを自由に使える、というのが条件だった。コカ・
  コーラとペプシ・コーラが激しいスポンサー争奪を演じ、他業種もスポンサーに次々に名
  乗りを上げ、高額の協賛金が集まった。
3.入場料収入
4.記念グッズの売上など・・・
その徹底ぶりは、聖火ランナーからも参加費を集めるなど、増大する運営経費と商業主義が話題となる。

また、ロス大会の話題として、モスクワ大会の報復として、ソビエトや東欧諸国など16の国と地域が参加をボイコットしたのも記憶に残っている。

競技の話題としては、アメリカのカール・ルイスが陸上で4冠王となったこと、男子体操で、具志堅幸司が個人総合優勝。森末慎二が鉄棒で10点満点を出して優勝したこと、また、柔道・無差別級で、山下泰裕が2回戦で負った右足のケガをおして優勝を遂げたことだろう。

総合的に見ると、アメリカが221種目中83個の金メダルを獲得したが、これは東側諸国の不参加によって起こった異常事態であると見るべきであろう。また、日本は10個の金メダルを獲得した。

スターウォーズがロス大会を侵略し始めた!!

ロス大会の開会式でロケットマンが登場したのは記憶に新しいが、何とロス大会のテーマ曲とファンファーレをあの「スターウォーズ」で音楽監督として辣腕を揮った”ジョン・ウィリアムス”が作曲し世界的に有名になったのだ。

関連する投稿


吉田沙保里  強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

吉田沙保里 強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

公式戦333勝15敗。その中には206連勝を含み、勝率95%。 世界選手権13回優勝、オリンピック金メダル3コ(3連覇)+銀メダル1コ、ギネス世界記録認定、国民栄誉賞、強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子。


室伏広治の学生時代「アジアの鉄人」と呼ばれた父親とやり投げの「幻の世界記録保持者」によって覚醒。

室伏広治の学生時代「アジアの鉄人」と呼ばれた父親とやり投げの「幻の世界記録保持者」によって覚醒。

ハンマー投げは、パワー×技×精神力、そして人間の本能を呼び覚ませ!!!


「キン肉マン」超人オリンピックに出場したスイス出身の『ウォッチマン』のフィギュアが登場!!

「キン肉マン」超人オリンピックに出場したスイス出身の『ウォッチマン』のフィギュアが登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博しているSpiceSeed フィギュア事業部より、キン肉マンシリーズのフィギュア『ウォッチマン』が発売されます。


イベンダー・ホリフィールド  圧倒的!!  無敵のクルーザー級時代。

イベンダー・ホリフィールド 圧倒的!! 無敵のクルーザー級時代。

悲劇のロスアンゼルスオリンピックの後、プロに転向。超タフなドワイト・ムハマド・カウィとの死闘を制しWBA世界クルーザー級チャンピオンとなり、WBA、WBC、IBF、3団体のタイトルの統一にも成功。すぐに「最強」の称号を得るため、マイク・タイソンが君臨するヘビー級への殴りこみを宣言した。


石井慧  運動オンチ少年がオーバーワークという暴挙で起こした奇跡。

石井慧 運動オンチ少年がオーバーワークという暴挙で起こした奇跡。

石井慧の幼少児から国士舘大学に入るまで。地球上で60億分の1の存在になる、人類で1番強い男になるための序章。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。