2018年の目玉になる!? センチュリーとはどんなクルマ?

2018年の目玉になる!? センチュリーとはどんなクルマ?

2017年の東京モーターショーで注目を集めたクルマのひとつに、トヨタ・センチュリーがあります。すでに2代目は製造・販売を終了しており、参考出品されたモデルが3代目として2018年に発売されるのでしょうか? その前に、センチュリーがどんなクルマなのか、おさらいしておきましょう。


写真はホイールベースが150cm延長されたLタイプ。

センチュリーのリアシート

Photos of Toyota Century Type L (VG45) 1990–97

30年を経て2代目にフルモデルチェンジ

筆者はずいぶんと丸くなったと感じたが、古い時代を知る人は、初代の初期型のイメージに近いと感じたようだ。

2代目となったセンチュリー

Photos of Toyota Century (GZG50) 1997

登場から30年を経て、センチュリーは初のフルモデルチェンジを行い、2代目になります。この頃のトヨタの高級車は、国際派のセルシオ(現在のレクサスLS)、国内向けのクラウン・マジェスタがともにV型8気筒でラインナップされており、このエンジンを積むだけでも先代を凌駕する高級車を簡単に作れる状況にありましたが、トヨタは何と乗用車向けでは日本初となるV型12気筒5000ccエンジンを開発し、センチュリーに搭載しました。これにより、セルシオよりも圧倒的に高い地位に位置づけられました。

白いレースのカーテンがこれほど似合うクルマは他にない。

センチュリーの佇まい、というとこんなイメージだろうか。

Toyota Century (GZG50) 1997 wallpapers

運転席・助手席のエアバッグが標準装備され、フロントドアの三角窓の廃止やカーナビの設置など、内外装ともに現代的になりました。それでも、日本のセダンらしい富士山型のフォルムを踏襲し、高級感があるものの威圧感のない、日本らしい高級車のデザインを作り上げました。

通常のセンチュリーがベースだが、外観に関しては共用している部品は少なそうだ。

宮内庁に納入された、皇族用のセンチュリーロイヤル

Pictures of Toyota Century Royal Imperial Processional Car 2006

それには、ただの政治家や財界人だけでなく、皇室の方々もお乗りになる、というこのクルマならではの需要があります。乗っている人が上品に見えるクルマだからこそ、センチュリーには孤高の美しさがあるのです。

2006年には、皇族用のリムジン「センチュリーロイヤル」が、センチュリーをベースに開発されました。こちらも、ニュース等で見たことがあるでしょう。

他のトヨタ車にはないセンチュリーの製造工程

黒や濃紺が多いが、シルバーやホワイトパールも選択できた。

Toyota Century (GZG50) 1997 wallpapers

2代目センチュリー最大の特徴が、日本車で唯一のV型12気筒エンジンです。開発主査を務めた野口満之氏のインタビューによると、セルシオとの差別化の意味でも、早い段階からV型12気筒の計画はあったといいます。

スピードメーターはデジタル表示。中央のディスプレイはカーナビで、デュアルエレクトロマルチビジョンとして後席にも装備される。

ウォールナットパネルが張られたダッシュボード

Photos of Toyota Century (GZG50) 1997

また、製造には職人による手作業の工程も多いそうです。美しい仕上がりのため、車体表面の研磨は入念に行われています。塗装も、通常のクルマでは3回塗って3回焼く塗装工程が、セルシオでは4回塗って4回焼く工程になり、センチュリーでは5回塗って5回焼く工程になっています。これを聞くと、磨き上げられた黒塗りのセンチュリーが、鏡のように美しい艶をしているのも納得することでしょう。

さまざまな高級車があるが、レクサスとも、メルセデスとも、キャデラックとも違う独自の世界観が広がる。

Toyota Century (GZG50) 1997 images

さて、2代目センチュリーは、2005年に変速機が6速ATに変更されました。また、当初は有無が選べた前後席のデュアルエレクトロマルチビジョンが標準装備になります。2008年にはディスチャージ付マルチリフレクターヘッドランプを装備。2010年にはバックガイドモニターの装備など、小変更が度々加えられています。しかし、2016年10月で2代目の生産を終了、翌2017年2月に販売も終了しました。

3代目はハイブリッド車に進化

センチュリーの次期型を模索する動きとして、2007年の東京モーターショーに、製造元の関東自動車工業が出品した「プレミアムセンチュリー」があります。通常のセンチュリーをベースに、フロントグリルや内装が変更されています。

また、2011年の東京モーターショーでは、センチュリーの名前は使わず、「FSハイブリッドコンセプト」の名で、センチュリーの後継を感じさせるセダンを参考出品しています。

2017年の東京モーターショーで参考出品された、次期型センチュリー。

東京モーターショー 2017 トヨタブース フォトギャラリー | トヨタグローバルニュースルーム

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